【国際】「超厳戒」1人ずつ救急車、28台 メキシコ人出国で中国2009年5月6日 朝刊
【上海=小坂井文彦】新型インフルエンザの兆候がないにもかかわらず、中国で隔離されていたメキシコ人を帰国させるためのチャーター機が5日、上海・浦東空港に到着した。同機は北京、広州を経由して帰国する。 隔離されていたメキシコ人たちを空港に送るため、同日正午前、滞在先のホテルに救急車28台が到着。水色の防護服をまとった職員が、それぞれの車に1人ずつを乗せて空港に向かった。中国当局は感染拡大を極度に恐れ、過剰な対応をしている。 救急車が空港に通じる高速道路に入ると、警官が突然、高速道路の入り口を封鎖した。市民が「飛行機の出発時間に間に合わない」と大声で文句を言っても取り合わなかった。 一方、メキシコに足止めされている中国人観光客らを帰国させるための中国側のチャーター機も4日夜、広州空港からメキシコに向かった。計200人を乗せて6日、上海へ戻る予定だ。
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