|
日本ギリシャ修好110周年記念 アテネ・メトロ・ミュージアム ¯ ギリシャの地下鉄が結んだ古代と現代 - 2009年4月7日¯5月10日 於東京国立博物館 主催:東京国立博物館 駐日ギリシャ大使館
後援:ギリシャ政府外務省 アッティコ・メトロ社 日本ギリシャ協会 協力:慶應義塾大学
パブリックアートが存在する都市は、思考と感性の備わった都市であると言われています。 ギリシャの地下鉄、アテネ・メトロに展開する素晴らしいパブリックアートの世界をご案内しましょう。 アテネの地下鉄建設が直面した特異且つ困難な課題のひとつはアテネ市の地下全域に広がる古代遺跡でした。掘削作業は、地中に埋もれた考古学的宝物を傷つけないように進められねばならなかったのです。実際、地下鉄工事は全域79000平方メートルで5万点以上もの古代遺品が出土されるというアテネ最大の考古学的発掘の役割をも果たしました。 そして、その発掘から現れた考古学的発見物を通し、アテネにおける市民生活の三千年以上にも及ぶ文化的歴史的継続が再確認され、自然科学や人文科学に関する貴重な知識を得ることができたのです。 現在、発掘された古代遺品の多くは主要6駅構内の公共空間に初めて陳列され、ギリシャ国内外からの利用客を魅了しています。 同時にアテネ・メトロ社は大々的な「アート・プログラム」を実施し、ギリシャを代表する現代アーティスト達による作品の数々がほぼ全ての地下鉄駅構内を飾っています。 公共空間を美しい生活環境に変えることにより市民の思考を刺激して肯定的な感情を喚起することで、都市生活の質向上を目指すことを目的とするものです。 更に6ヶ所の駅構内では考古遺品とギリシャのコンテンポラリーアートが並んで展示され、ギリシャの豊かな文化遺産と共にその歴史が今日まで続いていることを雄弁に伝えています。 アテネ・メトロはパブリックアートの真髄を具現しているだけではなく、そのユニークな手法で古代と現代、伝統と未来を結び付けていると言えるでしょう。
|