[PR]
ニュース: 生活 RSS feed
【ゆうゆうLife】退院後はどこへ(中)介護を阻む「医療行為」の壁 (2/3ページ)
胃ろうの栄養補給は、医師や看護師が行う医療行為とされるため、受け入れない有料老人ホームも多い。
入居金不要で知られる「アミーユ」を全国展開するメッセージ社(本社・岡山市)関東地区本部長の菊井徹也さんは「介護職が栄養注入をできるよう陳情を続けてきたが、認められない。アミーユのなかでも、看護師が365日勤務する態勢を取っている所で受け入れている」と話す。ただ、食事どきに栄養補給やインスリン注射が集中するため、看護師が対応できる範囲で受け入れる。
胃ろうは近年、増加傾向にあり、推定20万〜30万人といわれている。平成18年度の医療制度改革で医療費抑制の方針が打ち出され、入院から在宅への移行が進んだ。患者が胃ろうをつくって早期退院を促されるケースも増えているようだ。
こうした事態を受け、昨年11月、厚生労働相の有識者会議「安心と希望の介護ビジョン会議」が、介護職による胃ろうの栄養補給やたんの吸引の解禁を提言。今年2月には、厚生労働省の検討会が始まった。しかし、安全確保などの課題があり、議論に時間がかかる見通し。行き場の限られる現状は続きそうだ。
このニュースの写真
関連ニュース
- 【ゆうゆうLife】退院後はどこへ(上)行き場のない高齢者、増加
- マスク姿で「頑張ります」 比の介護福祉士と看護師来日
- 【ゆうゆうLife】老いと生きる 漫才師・島田洋七さん(59)(下)
- 【ゆうゆうLife】老いと生きる 漫才師・島田洋七さん(59)(上)
- 【ゆうゆうLife】介護疲れ?清水由貴子さん自殺 孤立に拍車かける「離職」
- 在宅介護者4人に1人「軽い鬱」 老老介護は3割「死にたい」
- 【ゆうゆうLife】認知症最前線〜リハビリで在宅復帰(上)
- 【ゆうゆうLife】介護報酬UP 職員給与や利用料は?(下)
- 【ゆうゆうLife】介護報酬UP 職員給与や利用料は?(中)
- 【ゆうゆうLife】介護報酬UP 職員給与や利用料は?(上)
[PR]
[PR]