11日、ホワイトハウスで医療保険改革について発表するオバマ米大統領(AP=共同) 米医療費196兆円節減へ 「国民皆保険」財源に【ワシントン11日共同】オバマ米大統領は11日、政権の主要課題の1つである国民皆保険導入に向けた医療保険改革の一環として、現行の公的保険制度の経費を見直し、今後10年間で支出を1・5%抑えることで2兆ドル(約196兆円)以上の節減につなげ、改革の財源に充てる計画を発表した。 同日ホワイトハウスで大統領と会談した病院や医師団体、製薬業界、保険業界の幹部らが節減目標を自主的に提案した。業界側には、政権に恩を売る形で今後本格化する医療保険改革の議論に一定の発言力を確保する狙いがあるとみられる。 大統領は各業界が歩調を合わせた意義を指摘。「すべての国民に手ごろで良質な医療保険」を目指す公約実現への「転換点となる出来事だ」と強調した。 医療保険改革はクリントン政権時代にも試みられたが、議会や業界側との調整が不十分だったことなどから挫折。オバマ政権は保険業界などを改革プロセスに引き入れ抵抗を最小限に抑えたい考えだ。 【共同通信】
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