男子プロバスケットボールのbjリーグは7日、東京都内の本社で加盟球団の代表者を集めて運営会議を開き、大分が今季の収支見通しと運営会社の社員を自宅待機させるなど深刻な経営難に陥っていることを報告。その上でチーム存続に強い意欲を示した。
会議に出席した大分の運営会社、大分ヒートデビルズの白石成裕・事業統括本部長は、8勝44敗で西地区最下位に終わった今季の経営状況を「どこも厳しいと思うがうちも赤字」と説明。6月中旬に予定されているリーグの審査を通らなければ来季の参戦は認められないが、会議では「(存続へ)ベストを尽くして頑張る」と話したという。
リーグ初年度の2005-06年シーズンから参戦している大分は昨年12月、借入金が2億円近くまで膨らんだ旧運営会社からリーグの支援も得て現体制に移行。その後も財政難は解消されず、社員6人を今月1日から1カ月間、自宅待機させている。給料は支払われているという。
景気悪化に伴い、リーグは来季以降、加盟チームへの資金支援はしない方針。リーグ関係者は「(審査は)よりシビアになる」と話しており、大分は残り1カ月でスポンサーとの交渉を進めてチーム存続を目指す。
=2009/05/08付 西日本スポーツ=