東北出身首相遠のく 小沢代表辞任

 小沢一郎氏(衆院岩手4区)が11日、民主党代表を辞任し、次期衆院選を機に首相に就任する可能性が消えた。東北出身の政治家では故鈴木善幸氏(旧衆院岩手1区)以来となる首相就任まであと一歩と迫ったが、大きく後退を余儀なくされた。

 鈴木氏が首相の座にあったのは1980年から2年4カ月間。以来、東北では、故三塚博元蔵相(衆院宮城3区)や加藤紘一元自民党幹事長(衆院山形3区)らが、自民党の総理・総裁候補として頭角を現した。

 91年に清和会会長に就いた三塚氏は、同年の党総裁選に立候補し、故宮沢喜一氏に敗れた。その後、党幹事長、蔵相などを歴任したが、98年、森喜朗氏に派閥会長を禅譲し、総裁レースから退いた。

 加藤氏は、党内第二派閥の加藤派を率い、一時は首相の最短距離にいたが、99年の自民党総裁選での敗北、2000年の「加藤の乱」などで、総理候補の座から滑り落ちた。

 小沢氏は今後も議員活動は続ける意向だが、将来、首相候補に復権してくるかは未知数。次の首相の座をうかがう東北の政治家は自民、民主両党とも見当たらず、「東北から宰相」の道は険しそうだ。


2009年05月12日火曜日

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