一方、警察取材の経験が長いジャーナリストの大谷昭宏氏は「夜の公園で裸で騒いでいたのだから、逮捕は当然。厳重注意だけで済ませば、逆に批判を招くだろう」と“警察批判”にクギをさす。草なぎ宅への家宅捜索についても「薬物との併用を確認するためだったのだろう」と理解を示した。
読者や視聴者の声は、事件を報じるメディアにも向かった。
「ただ酔っ払って裸になっただけなのに、マスコミは騒ぎすぎ」「社会的に知名度も高いのだから、報道が大きく取り上げるのも理解できる」。
藤竹名誉教授は草なぎが果たした日韓交流促進への貢献や地デジCMへの出演などを挙げ、「社会的影響力は大きく、現代日本人の規範にもなるような存在。メディアが騒ぐのもやむをえない」と指摘。一方、「過熱したわりには、表層的な報道が多かったのではないか」と手厳しい見方も示した。
大谷氏も国民的アイドルに対するある程度の過熱報道には理解を示すが、今後の報道姿勢については「発言力が大きいタレントらの自覚を促し、より成長してもらうためにも、メディアは厳しい姿勢で臨む必要がある」と話し、芸能界とメディアの適切な緊張関係を目指すべきとの考えを強調した。