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【新型インフルエンザ】

「濃厚接触者」含む111人が日本入国 中国初の感染者と同機搭乗

2009年5月12日

 厚生労働省は11日、米国から日本経由で中国・四川省に帰国し、中国本土で初めて新型インフルエンザに感染していることが確認された男性(30)が搭乗した米ミネアポリス発のノースウエスト航空19便が8日に成田空港に到着後、日本人89人を含む乗客111人が入国していたことを明らかにした。このうち10人は男性と機内の座席が近く、感染のリスクが高い「濃厚接触者」とみられる。

 厚労省は入国した乗客が検疫で自宅や滞在先として記入した23都道府県を通じ健康状態の追跡調査を依頼した。濃厚接触者の10人は日本人4人、外国人6人で、東京5人、千葉3人、青森、京都各1人。外出自粛を要請し、1日2回の検温などの健康観察を求める。

 外務省によると、男性が成田で乗り換えた北京行きのノースウエスト航空29便に日本人25人が乗っていたことが判明。北京の日本大使館によると、うち16人が北京市内のホテルで隔離された。

 国内で感染が確認され、感染症指定医療機関に入院中の大阪府在住の男子高校生(16)ら4人は快方に向かっている。高校生らと同じ便の乗客で、宿泊施設に停留されている48人のうち4人は37度台の熱があり、経過を観察。入国した164人のうち、連絡が取れなかった外国人3人は11日までに所在を確認、健康状態に異常がなかったという。

 

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