高山史上３人目“２度目奪還”狙う

９度目の防衛戦が決まった長谷川は、かつての世界王座のレプリカベルトを持つ高山（左）とともに闘志満々

　◆ＷＢＡ世界ミニマム級タイトルマッチ　王者　ローマン・ゴンサレス（２１）＝ニカラグア＝－同級２位　高山勝成（２６）＝真正＝（７月１４日・神戸ワールド記念ホール）　プロボクシングの世界戦３試合が７月１４日に東京、神戸で行われることが１１日、発表された。高山勝成は全勝の怪物王者ローマン・ゴンサレスとＷＢＡ世界ミニマム級王座奪還をかけて戦う。

　元世界王者の高山は、怪物王者ゴンサレスに武者震いした。「世界最高の相手と戦える。楽しみで仕方ない」過去に世界王座奪還に２度成功したのは、輪島功一（ＷＢＡジュニアミドル級）と辰吉丈一郎（ＷＢＣバンタム級）だけ。名ボクサーに並ぶ快挙で長谷川への恩返しを果たす。

　０７年４月７日に新井田豊（横浜光）に敗れ、２度目の王座陥落。２年以上も世界戦から遠ざかる中、気持ちがなえなかったのは長谷川の存在があったから。「世界王者のいないジムで練習していたら違う感情になっていたかもしれない」１２日からは奄美大島での合宿に突入。２３戦全勝２０ＫＯの王者を圧倒する不屈の闘志を身につける。