辞意表明の記者会見をする民主党の小沢代表（共同）

◆　党本部で会見　◆

　民主党の小沢一郎代表（６６）が１１日、代表を辞任する意向を表明した。党本部で会見し、自身の公設第一秘書が起訴された西松建設の巨額献金事件について陳謝。「（進退をめぐって）党内が乱れていては総選挙に勝利できない」と話した。後任には、ともに代表経験者の岡田克也副代表、鳩山由紀夫幹事長らの名前が挙がっている。また、鳩山由紀夫幹事長（６２）もこの日、幹事長を辞める意向を示した。


◆　橋下知事、心情察す　◆

　大阪府の橋下徹知事は１１日、小沢氏の辞任について「すべてを懸けていた総選挙の前で身を引かなければならないのは無念だと思う」と心情を察し、辞任のタイミングについて「僕の政治感覚からしても、代表を続けての選挙は厳しいと思っていた。今の国民の意識からすれば絶妙ではないか」との見方を示した。一方、宮崎県の東国原英夫知事は「辞任よりも説明責任を果たしてほしい。国民にとって責任が果たされたとはとうてい思えない」と批判した。

[ 2009年5月12日付 ]