2009-05-08
読売新聞がまた煽ってます
少女を含む女性3人をレイプして妊娠や中絶をさせるという内容の日本製のパソコンゲームソフトに海外で批判が高まっている。
日本での販売中止を求める抗議活動を国際人権団体が始めた。このゲームは2月に英国の国会で問題になり、ビデオ・書籍のネット販売大手「アマゾン」が扱いを中止した。しかし、児童ポルノなどの規制が緩い日本では今でも流通している。
このゲームは、未成年と見られる女子2人とその母親を電車内で痴漢した後にレイプし妊娠や中絶をさせるまでを、コンピューターグラフィックスを使った画像で疑似体験するという内容。横浜市のゲームソフトメーカーが2006年に売り出した。
今年に入り海外の人権団体で問題視されるようになり、英国ではこのゲームをアマゾンで入手できることに驚いた国会議員らが同国内での流通に反対する動議を提出した。こうした動きが英国などのメディアで報じられ、英国アマゾンは2月にこのゲームの取り扱いを中止。米国のアマゾン本社も取り扱いの中止を公表した。
しかし、日本では児童ポルノなどの法規制が緩く、日本の「アマゾン・ジャパン」は最近、このゲームの販売を中止したが、ほかの通信販売では今も入手できる。
抗議活動を始めた国際人権団体「イクオリティ・ナウ」(本部・ニューヨーク)は「女性や少女への暴力をテーマにした産業が日本で高収益を上げ、『ロリコン』と呼ばれる少女の児童ポルノ市場も巨大化している」との声明を発表。「日本政府はなぜレイプを奨励するかのようなゲームの流通を止めないのか」と政府の対応にも批判を向ける。
同団体は6日、このゲームを含むレイプ、監禁などの性暴力ゲームの制作会社や販売会社、麻生首相ら日本政府の要人らに抗議文を出すように、160か国の会員3万人に呼びかけ始めた。国内の人権団体の関係者なども、こうした活動を機に、販売会社などへ働きかけを行っている。
このゲームのメーカーは、「この商品は業界で作る自主審査機関を通っており、国内向けに販売しているもの。海外の団体からの抗議は承知しておらず、コメントのしようがない」と話す。販売本数は明らかにしていない。
◆児童ポルノ 18歳未満の児童を性的に描いた画像で、児童買春・児童ポルノ禁止法では製造や販売などが禁止されている。しかし、個人がパソコンなどを通じて入手する単純所持は禁じられていない。また、アニメや、コンピューターグラフィックスを使ったゲームなどのバーチャル(仮想的)なポルノは製造販売も禁止されていない。日本の規制の強化を求める声が上がっている。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090507-OYT1T01111.htm
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090507-00001111-yom-soci
英国で火がついたこの問題が、米国を経由して国内にも飛び火してきました。
で、イクオリティ・ナウのウェブサイトにある抗議声明を見てみたのですが、日本国憲法第14条(平等権)を根拠にして法規制しろとかムチャクチャな要求をしています。女性差別を助長しているエロゲーは第14条に違反しているのだそうです。(´Д`;)はあ・・・。
『Women's Action 33.1 Japan: Rape simulator games and the normalization of sexual violence』
http://www.equalitynow.org/english/actions/action_3301_en.html
抗議文の送付先として麻生首相や森法務大臣の他に、野田聖子大先生の名前が挙げられていて大笑い。つかイクオリティ・ナウ、米国の団体のクセに日本の事情に通じ過ぎ。まあ、その理由は至極単純みたいなんですけどね。「Women's Action 33.1」をよく読むと、ある日本の規制派団体の名前が出てくるんですよ。
The Anti Pornography and Prostitution Research Group, an organization based in Japan which has been working to stop the objectification of women, says it has difficulty in trying to educate a government that even allows real gang rape videos to be sold in the open market.
"The Anti Pornography and Prostitution Research Group"・・・・そうです、彼らです。
イクオリティ・ナウはAPP研のともだちさっ
これは毎度お馴染みのポルノ・買春問題研究会(The Anti Pornography and Prostitution Research Group、略称APP研)の事です。アンドレア・ドウォーキンとキャサリン・マッキノンという2大電波フェミニストを信奉している、あの反ポルノ極左フェミニスト集団。
ポルノ・買春問題研究会(APP研)
何度でも繰り返しますが、彼らのヤバさは筋に金が入りまくっています。
「漫画やアニメの子どもポルノの方が、ユダヤ人や黒人を人間以下の虫けらとして描き出すプロパガンダよりもはるかに有害です」(APP研の主張)
特にAPP研は前述のラディカルフェミニストであるキャサリン・マッキノンとも交流があり、またこれも前述の角田由紀子、そして第四インターナショナルというトロツキー系の極左組織とも関係が深いという非常に危険な団体です。
読売新聞本紙の記事をご覧下さい。ネット版の記事では何故かカットされた、APP研代表の中里見博大先生(日本ユニセフ協会「子どもポルノ問題に関する緊急要望書」の呼びかけ人でもある)のコメントが載っています。
『日本製の性暴力ゲームソフト海外から批判の嵐/人権団体「なぜ流通止めぬ」』 読売新聞(2009年05月08日)
http://otaku.rulez.jp/kill_the_assholes/yomiuri_20090508.jpg
イクオリティ・ナウの声明でAPP研の名前が出た事からも明らかなように、両者には密接な繋がりがあります。
実はイクオリティ・ナウの理事の1人は、APP研のメンバーである弁護士の角田由紀子大先生なのです。
Equality Now Board of Directors
Yukiko Tsunoda (Japan)
http://www.equalitynow.org/english/about/board-advisory/board-advisory_en.html
2002年1月13日、私たちの会が主催する「マッキノンさんと語る会:ポルノグラフィと買売春」が開催され、メーリングリストの参加者を中心に20数名が参加しました。
司会(中里見博)のあいさつの後、会の共同代表である角田由紀子弁護士からマッキノンさんについて簡単に紹介があり、その後、司会が用意した最初の質問を皮切りに、途中休憩をはさんで、合計で3時間半におよぶ熱心な質疑応答が行なわれました。
アジ連(注:日本革命的共産主義者同盟)公開講座「性差別と暴力をなくすために 私たちはなにができるのか」
時間:18:30/会場:文京区民センター会議室3C(都営地下鉄春日駅、東京メトロ後楽園駅)/資料代:500円/講師:角田由紀子(弁護士、買春・ポルノ問題研究会)
つまりですね、日本の事情にやたら詳しいイクオリティ・ナウの抗議声明(Women's Action 33.1)の作成には、角田大先生を始めとするAPP研が深く関わっている可能性が非常に高いわけです。
要するに今回の抗議活動は、去年ブラジルで開催された「第3回児童の性的搾取に反対する世界会議」で、日本ユニセフ協会がお抱えのイギリス人教授を使って自作自演をやらかした件と全く同じ構図だと僕は考えています。読売新聞が扇動役を担っているという点も一緒ですね。
あとちょっと気になるのが、昨年エロゲー規制署名を国会に提出したカスパルの動向です。彼らが沈黙しているとは思えません。
関連資料その1
まずは角田由紀子大先生。とりあえず彼女の御尊顔を拝謁しませう。
1975年に弁護士登録、現在は静岡県弁護士会所属。1986年から東京強姦救援センターの法律アドバイザー。セクシャル・ハラスメントや性暴力、ドメスティック・バイオレンス事件などを多く手がけてきた。
性暴力事件を多く手がけてきたという立場から、痴漢行為で逮捕された防衛医大教授に無罪判決が下された際に出したコメント。凄過ぎ。
『痴漢事件で防衛医大教授に逆転無罪 「被害者の供述は不自然」』 産経新聞(2009年04月14日)
http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/090414/trl0904141536006-n1.htm
性的被害を訴える女性は虚偽の供述をしているという古く、誤った前提に基づいた判決だ。女子高生が積極的に痴漢を避けなかった点を不自然としているが、満員電車で身動きができない以上、当たり前で、裁判員は満員電車に乗ったことがないのではないか。女子高生が、痴漢をでっち上げる理由もない。被害者自身が、被害を自分で証明しろといわれているような判決で、痴漢の申告をためらうことにもつながる恐れがある。
APP研代表の中里見博大先生と共にジェンダー法学会の理事も務めています。
角田大先生はこれでも一応護憲派です。しかし護憲団体の集会で行った講演で、「基本的人権の保障の中でもいちばん大事」とするものに第21条(表現の自由)を挙げなかったのが笑えます。
極左団体の日本革命的共産主義者同盟関係のイベントでも度々講演しています。
反天皇制という立場も鮮明にしています。
・人間の間に序列をつくる、しかも生まれによって特別な位置にある人をつくることは、平等思想と相容れないもの。
・女とか男とかではなく天皇制のしくみそのものが問題なんです。
・女の人権を侵害することによってしか成り立たない制度に依拠しなければならない人を、なぜ私達は象徴として仰がなければならないのか。そのことが議論されていないんじゃないかと思います。
これは週刊金曜日2006年09月15日号での発言です。
週刊金曜日 2006年09月15日号
この発言は保守派の人達にとって激憤モノなんじゃないですか?今回、角田大先生らのサポートを買ってでた読売新聞は一体何を考えているんでしょうかね。エロゲーを潰す為には主義主張を超えて協力ですか。
関連資料その2
続いて「すべての性交は強姦である」という狂論で知られた電波フェミニスト左翼、故アンドレア・ドウォーキンについて。
彼女はあまりにもアレ過ぎて、同じフェミニスト達からも批判されています。
歴史的な過程はいずれ詳しく紹介したいのだが、ドウォーキンたちが展開している反ポルノ・キャンペーンに対して、同じフェミニズム陣営のなかから、強い批判が提出されている。それは主に三つの理由からである。
第一は、ポルノの公的規制を求めることが、性表現への国家介入を惹起しかねないことへの危惧である。とりわけ、サッチャーとレーガンに代表される、七○年代以降の新保守主義勢力が、右からの激しいポルノ攻撃を行なっている状況のもとでは、フェミニズムの側からのポルノ批判が、彼らの政治的意図に組み込まれてしまい、フェミニズムが肯定してきた性解放を抑圧する結果に陥る危険がある。
実際、右翼がフェミニズムと歩調をあわせて、ポルノ規制法を求める、といった事態が現実に生じている。これに対して、そうした共同戦線の結成を女性解放にとってマイナスでしかありえないとする立場から、かなりの数のフェミニストたちがポルノ規制に懐疑と批判の声を挙げている。
http://clinamen.ff.tku.ac.jp/CENSORSHIP/Porn/porn_art_2.html
『ポルノと検閲』 著:パット・カリフィア他
我が国でも、ポルノは女性を抑圧する象徴だとして、遅れた大学フェミニストたちは、今でも反対している。アメリカでも同様だった。悪名高い女性フェミニストが、ポルノ反対の行動を起こし、ポルノ撲滅の法律まで作ってしまった。本書は、反ポルノを主張する怪しげなフェミニストにたいして、まっとうなフェミニストが反論を試みたものである。
http://www.netpro.ne.jp/~takumi-m/book/298-porno_kenetsu.htm
そしてドウォーキンの相棒キャサリン・マッキノン。以前にも触れたと思いますが、彼女は来日講演した際にとんでもないバカ発言をかましてます。
キャサリン・マッキノンが京都の研究会で発表したときに、日本のレディースコミックを女性たちが買ってポルノとして使っているのをどう思うかと質問したところ、マッキノンは、「女性向けのポルノというのは、実は男が男向けに作っているのであり、その読者の九九%は男である」と答えて、会場にいた者を唖然とさせた。
ご存じの方はご存じだと思うが、SM的な描写のとても多いレディースコミックは、その書き手のほとんどはかつて少女マンガを書いていた女性であり、コンビニ等で購入して支えているのも女性が多い。レディースコミックの分析としては、ようやく藤本由香里の『快楽電流』が出たが、まだまだ検討の余地が残されている。
ちなみにイクオリティ・ナウの「平等権で法規制しろ」という主張は、元々はこの電波コンビが唱え始めたものです。
現実と虚構の区別がつかない人々
ところでこのイクオリティ・ナウですが、確か過去にイーライ・ロス監督の美女拷問ホラー映画「ホステル2」も叩いていたはずです。
1年前に出版された「ショック!残酷!切株映画の世界」というムック本にはイーライ・ロス監督のインタビューが掲載されており、そこで「ホステル2」へのバッシングキャンペーンについても言及されています。
特定の団体名について触れてはいませんでしたが、ロス監督によると人権団体やキリスト教右翼から叩かれまくって本当に大変だったそうです。
疚しいヤツほど法規制を求めやがる
今回の問題の火付け役である英国労働党キース・ヴァズ議員についても触れておきます。
『イギリスの議員が、アマゾンで売られる日本の18禁ゲーム『レイプレイ』を国会で追及』 Game*Spark(2009年02月12日)
イギリスの政治家が、日本の18禁PCゲーム『レイプレイ』がAmazon.comで販売されていたことを問題視し、国会で取り上げる意向を明言したそうです。
英紙Belfast Telegraphの報道によると、実際はAmazonが直接ゲームを販売していたわけではなく、Hentai物を扱う輸入の再販業者がマーケットプレイスで陳列していただけとのこと。しかし、本来日本国内だけで販売が許可されていた製品が、イギリスのレイティング機関であるBBFCを素通りして、大衆が利用する大手のオンライン小売店で販売されていたことが問題になっているようです。
労働党の国会議員であるKeith Vaz氏は、こうした製品がイギリス国内で販売されることのないように、議会で行動を起こしていく姿勢を示すと共に、「誰であろうと犯罪行為のレイプをシミュレートするゲームを購入するのは許されるべきことではない。」とコメントしています。
彼はゲーム規制に相当熱を入れている政治家として知られています。彼に関するWikipediaを流し読みしたところ、収賄や口利きなどのスキャンダルに塗れた札付きの人物でもあるようです。
『The good reasons to dump Keith Vaz』 Socialist Worker(2001年04月10日)
とんだトバッチリ
米インターネット小売大手アマゾン・ドットコム(Amazon.com)は13日までに、日本のアダルトPCゲーム「レイプレイ(Rapelay)」を米国アマゾンのサイトから削除したと発表した。
アマゾンは11日夜、アマゾンの米国サイトでこのゲームが販売されているのを発見し、不適切だと判断して製品ページを削除した。このゲームは日本市場向け製品だが、米国のアダルトアニメ専門業者が数点の「新品同様品」をアマゾンで販売していたという。
このゲームを制作した日本のアダルトゲーム・メーカーのイリュージョン(Illusion)は、公式ウェブサイトで、同製品が国内向けであるとの注意文を英語で掲載した。
また、同社の広報担当者は、成人指定の方法などの問題があるため海外向けの販売は行っておらず、報道についてのコメントはできないと述べた。またこのゲームは日本国内の倫理審査機関の審査を通過しており、内容に問題はないとの考えを示した。
http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/it/2571348/3789956
「レイプレイ」を製作したイリュージョンは、2004年から以下の様なコメントを出しています。
海外の皆様へ
弊社製品に関心を持って頂き、多くのメールを頂戴した事をとても嬉しく思います。
残念ながら、弊社製品は自主規制により、日本国内在住の18歳以上の方にのみ販売しており、国外での販売、およびサポートはしておりません。
日本国内で購入し、日本国内でプレイされた時に限り、弊社の正式なサポートを受ける事ができます。そういう機会があることを弊社では期待しています。
インターネットアーカイブに保存されている2004年の同ページ。
http://web.archive.org/web/20040917223522/http://www.illusion.jp/contact/japanese_only.html
法規制大好き御用新聞
読売新聞は、同人イベントの規制を強化する流れを作った前科もありました。今後の報道を注視しましょう。
東京都中小企業振興公社が運営する都立産業貿易センター台東館で、ポルノコミックの即売イベントが過去に6回開かれていたことがわかり、公社側は、今後は貸し出さない方針を主催者側に伝えた。
同公社は「詳しい内容を確認してこなかったが、公共施設にはふさわしくないと判断した」と説明している。
同公社によると、このイベントは「アブノーマルカーニバル」などと銘打たれ、1回に100以上の同人誌サークルが出品。少女に対する性行為や猟奇的な描写などを売り物にしたコミックも販売されたという。
主催者側から「同人誌の即売会」と説明を受けたが、公社側では具体的な内容は確認していなかった。今年5月の開催後、主催者から「来年も利用したい」と申請があり、たまたま担当者がインターネットでイベントの内容を知ったという。
この騒動に関しては鳥山仁氏のブログをご覧下さい。コメント欄にアブノーマルカーニバルの主催者を逆恨みしていた某電波(CLAMPストーカーとしても有名)が突撃してきてえらい事になってます。返り討ちにされてますけどね(笑)。