【社会】国内4人目の新型インフル感染確認 同乗の男子高校生2009年5月11日 朝刊 厚生労働省は10日、国内で初めて新型インフルエンザ感染が確認された大阪府在住の男子高校生2人=いずれも(16)、男性教諭(46)と同じノースウエスト航空25便で米国から帰国した別の男子高校生(16)も新型インフルエンザ感染が確認されたと発表した。国内での感染確認は4人目。 新たに感染が確認された生徒は機内検疫で症状はなかったが、他の生徒6人とともに一時待機先の宿泊施設で体調不良を訴え、他の感染者3人とは別の千葉県内の感染症指定医療機関に運ばれた。 簡易検査では陰性だったが、千葉県衛生研究所で詳細(PCR)検査をしたところ、感染が濃厚となり、国立感染症研究所で確定検査をした結果、感染していると分かった。 生徒は入院先の医療機関で隔離され、治療を受けている。9日午後時点で38度の熱やせきがあったが、10日午後2時現在で36・7度と快方に向かっている。 この生徒について、厚労省は「最初の3人と同様、入国前に感染を確認したため、政府の行動計画の『国内発生』には当たらない」としている。周囲に座っていた乗客は、既に検疫法に基づき一時待機させられているか、乗り継ぎ便で出国しており、日本に入国していないという。 大阪府教育委員会によると、この生徒はカナダ短期留学中、感染者の男子生徒2人と行動したり、同室に泊まったりしていた。 厚労省は感染拡大防止のため、乗員乗客409人のうち4人と座席が近く、宿泊施設に一時待機させた48人の状態の観察と、ほかに入国した全乗員乗客164人に対する追跡調査を続ける。 新たに感染が確認された生徒とともに医療機関に運ばれた6人は陰性だったが、厚労省は念のため詳細検査を再度実施。全員の感染が否定された。
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