民主党:候補者公募の牧山氏擁立 参院神奈川補選(毎日)
鬱陶しい。
元民主党関係者の僕でも鬱陶しい。
既に法定ポスターの掲示板が設置されている。
あー鬱陶しい。
参議院神奈川県選挙区補欠選挙。民主党の現職参議斎藤勁氏が、何を血迷ったか小泉首相の選挙区に立ち、当然のようにボロ負けしたのを受けての補欠選挙だ。そういう擁立劇の裏で、どんな党内調整が行われたのかは知らないが、それは誰が見ても現有議席をわざわざ横須賀の海に捨てに行ったようなものだ。小泉旋風などなくても勝ち目など初めからない。首相相手にテキトーな候補を立てるわけにいかないとか、比例の票を増やしたいとか言ったところで、落選確実な選挙に現職参議を当てるとは阿呆としか言いようがない。
その阿呆ぶりの結果、小選挙区議席をすべて失った神奈川県の民主党から、自民党にも共産党にさえも遅れて、やっと補選の候補が出てきた。
公募で選ばれた40歳で米国弁護士資格を持つ子育て中の主婦なんだそうだが、まあ、どーでもいい。政党が候補者選定を公募に頼る理由は、どんなに綺麗事を並べたところで、要するに党内に人材がいないか人材発掘の能力がないか、或いは誰も手を上げないかに他ならない。「広く一般から人材を募る」などという美辞麗句は、党内事情を隠すまやかしに過ぎない。
(稀に派閥争いの結果が公募として現れることがある)
そういう弱腰政党がする選挙だ。公募候補者が誰だとしても、対抗馬が首相側近の元外務大臣では、これまた勝ち目などない。この公募候補は、いわば「捨石」だ。
だからと言って候補者を出さないわけにはいかないのだが、だったら党関係者が自ら捨石になれよ、と言いたいのだ。
しがらみもない人に、なんと醜いものを擦り付けようとしているのか。
そもそも首相に現職参議を当てたのだから、元外務大臣にはせめて前職衆議でも当てたらどうなんだ?と思う。それこそ今なら掃いて捨てるほどいるだろうに。
この期に及んで公募で保身とは、神奈川県民主党関係者のご都合主義ここに極まれりというものだ。
斎藤勁氏が失職しなければ、こんな余計な選挙など行われなかったものを。余計な選挙が行われることも鬱陶しいが、民主党という政党の存在自体も鬱陶しく思えてきた。
参考拙著
「
候補者公募に気をつけろ―ユートピア的選挙論3―」@「
政策空間」
●教訓
現時点で予定候補者は全員女性だってさ。
お粗末!

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