【ジャカルタ=野沢康二】インドネシア総選挙委員会は9日深夜(日本時間10日未明)、4月の総選挙での得票率と議席数を公表した。ユドヨノ大統領の民主党が国会定数560議席のうち26.43%にあたる148議席を確保し、第1党の座を手にした。人気が高いユドヨノ氏はこの勢いで7月8日の大統領選での再選を目指す。
民主党の得票率は20.85%。第2党に転落したカラ副大統領が率いるゴルカル党は得票率14.45%で108議席(定数の19.29%)。メガワティ前大統領の闘争民主党は14.03%で93議席(同16.61%)だった。
大統領選では、総選挙で25%以上得票するか、20%以上の議席を得た政党や政党連合だけが大統領と副大統領の候補を擁立できる。民主党は唯一単独で候補を出せる立場となった。ただユドヨノ氏は再選後の国会対策を考え他党との連立を目指す構えで、副大統領候補選びを急いでいる。(10日 23:06)