市民が行政・議会・一部のネット族を監視するための辛口情報紙・東村山市民新聞

「真相究明」最新版

   
 「真相究明 12」
 オリエンタルランドとディズニーランドの実態
 ー 惨憺たるありさまの連休事情 −

  「最後のパレード」の著者中村氏は、いわばディズニーランドの「井戸を掘った人」だろうから、必ずしも、下の記事は彼にとって喜ばしいことではないかもしれないが、この問題の検証をする立場からは、やはり指摘しておく必要がある。

 読売新聞だけでないが、5月8日には、ディズニーランド運営会社のオリエンタルランドが発表したその09年3月期連結決算の内容を報じている。

 そうするに、「東京ディズニーランドと東京ディズニーシーの合計入園者数は過去最高の2722万人(前期比7.1%増)だったこと、売上高(3892億)、営業利益(400億)ともに過去最高というものだ。

 しかし、連休前に見込んだ連休中の入園者数90万人だが、現実には予想を大きく下回り、関係者は青ざめ、アルバイト達もすっかり拍子抜けという有様だというのが、内部の情報である。

 多くのリピーターやマニアまでいるはずのディズニーランドさえ入園者数減は、景気動向にとって忌忌しき事態というほかない。その証拠もすでに散見できる。

 たしかに、要因はいくつもあるだろう。

 ところで、中村氏を含めOBたちが過去に出版した「ディズニーランド本」が、ほとんどの場合、ディズニーランドをもち上げているという事情もあって、オリエンタルランドは、開園以来、一貫して不問に付し、この種の出版についてはいわば「著作権フリー」の立場を事実上とり続けたし、それが一般には支持されてきたといえる。なぜなら、ネット書評欄に書き込まれた投稿数の膨大さをみれば、議論の余地がないからである。

 ところが、ちょうど連休前に、読売記者氏が全く根拠もないまま「最後のパレード」を「盗用疑惑本」と決め付けた動きに、合わせるかのような態度オリエンタルランドは見せ、かつて例がない自社の「著作権」に言及した。
 つまり、「最後のパレード」に涙を流しつつ、「スタッフを含めディズニーランド全体がショー」であり「夢と癒し」を共有してきた「ディズニー・ファン」の気持ちをぶち壊す側に加担するかのような態度をとったのである。

 中村氏の「最後のパレード」は、いまにいたっては傍目には気の毒?と思うくらい、ディズニーランドをもち上げている。ディズニーランドの「井戸を掘った」という自負があるからだろうが、ディズニーランドには何のマイナスもない。
 しかし、根拠のない「読売記者氏」の「盗用疑惑本」キャンペーンに、そそつかしく煽られたのか、オリエンタルランドはこの誤報騒ぎに乗ってしまった。その結果、このことを知った少なくはないディズニー・ファン」の気持ちをぶち壊したことは、間違いない。感知しないという従前からの方法を踏襲していれば、何も問題はなかったはずである。

 この先、連休のような事態が続いたとすれば、現オリエンタルランド役員らの責任が、あわせて問われる時がくるだろう。社内で長く続いたやり方には、長く続いたなりの理由もある。そのことを調べた上でやったというのだろうか?!とても、そのようには思えない「そそつかしさ」を感じる。

 「真相究明 13」
  ついに、読売が、批判を踏まえ記事化
 ー 「地デジカ」問題にみる、読売の豹変ぶり −
  解決へ主導権握った中村氏と焦る「小さな親切運動」本部と愚かな出版社の態様


 読売が次のような報道をした。

 タイトルは、09年5月9日付け朝刊13版33面では、
「地デジカ説明 ウィキペディアから借用
となっているが、ウェブ版では、
「草なぎクンの後任『地デジカ』つまずく、説明文を無断引用なっている。

 記事本文は、ウェブ版は以下のとおり。前記朝刊13版も行数はやや多いが趣旨は同じだ。

日本民間放送連盟(民放連)が、地上デジタル放送完全移行のPRキャラクターとして先月発表した「地デジカ」のホームページ上での説明文の一部が、インターネット上の無料百科事典「ウィキペディア」内の「シカ」の説明文から無断引用されていたことが8日、わかった。

 民放連は同日、ホームページ上で、説明文から引用した部分をすべて削除したことを明らかにした。

 民放連によると、無断引用があったのは先月27日に発表した地デジカの説明資料の内容の一部。生物学的な種別や生息状況などの説明文が、ウィキペディアの説明文からそのまま無断引用されていた無断引用は、インターネット上で指摘があり、発覚した。

 地デジカは、民放連に加盟するフジテレビが幹事社となって制作。公然わいせつ容疑で逮捕(不起訴)され、PRキャラクターを降板したタレント草なぎ剛さんの後釜として、テレビCMや、着ぐるみによるイベント出演などのPR活動をすることになっているが、出だしからつまずいた格好だ。(なぎは弓ヘンに「剪」)

 民放連は「ウィキペディアを参照したことは確かで、出典を明記するなど必要な手続きをしていなかった。当該部分を削除することでおわびに代えさせてもらいたい」としている。」(2009年5月9日03時04分 ウェブ版読売新聞)

 この記事をみると、「無断引用」を指摘された民放連は「ウィキペディアを参照したことは確かで」と事実を認めている。
 
 「最後のパレード」との違いは、著者中村氏は「盗用」どころか「無断引用」自体も認めていないし、その根拠もはっきりしているにもかかわらず、「最後のパレード」は「盗用疑惑本」だと「読売記者氏」らが断定している。

 一方、単なる「借用」であるとか、悪くて「無断引用」だと記事で指摘された「民放連」だが、「民放連」ともあろうものが、その事実を認めている以上、その行為は単に「借用」でないことは勿論のこと、「無断引用」というよりも「盗用」そのもののように思えるが、記事にはどこにも「盗用」という言葉はない。

 しかも、「無断引用」だと記事で指摘された民放連は、その事実を認めた上で「出典を明記するなど必要な手続きをしていなかった。当該部分を削除することでおわびに代えさせてもらいたい」とコメントしたことが記事になっていて、どうも出典を明記すれば」許される程度の問題にすぎないようだが、読売記事はこのコメントを特に批判せず、そのまま肯定的に紹介しているだけで、これ以上の「盗用」なり「盗用疑惑」なりを追及する記事内容ではない。

 一方、すでに、著者中村氏は「最後のパレード」末尾に、
「本書で紹介されているエピソードは、東京ディズニーランドの関係資料、東京ディズニーランド元関係者の方々の談話、東京ディズニーランドのファンサイトの情報を基に再現したものです
と出版に至る経過を明らかにしており、そもそも「最後のパレード」は「再現本」なのだ。

  この事実を再度指摘しておこう。そもそも「最後のパレード」は「再現本」なのだ。

 この点からも「最後のパレード」は「盗用疑惑本」などといわれる理由など全くないが、にもかかわらず、「読売記者氏」らは「盗用疑惑本」だと断定し続けたのだ。
 
 この東村山市民新聞の「最後のパレード」の「真相究明」シリーズは、ほうぼうで、転載されているから読売もチェックしていることは大いに推認できるところだが、それにしても、ずいぶんな読売の豹変ぶりである。もはや、少なくとも中村氏側には「盗用疑惑」がない、という証明だ。
 
 そして、いまや、著者中村氏は、回収要求騒ぎの中で発生した実害の、そして名誉毀損・信用毀損問題の解決への「主導権」を握ったことが、上記読売記事から明確化したのだ。

 オロオロと慌てふためく出版社が、何を口走ろうが、著者中村氏は、「読売記者氏」と同じスタンスの「小さな親切運動」本部の主張は、一切認めていない。

 「最後のパレード」は何ら回収する必要も、中村氏側が謝罪する必要も一切ない、オロオロと慌てふためく出版社はよぉ〜く頭に叩き込むべきで、このことを教えてくれたのが上記読売記事なのだ。その証拠に、いかに思考回路が単純素朴といえど、「匿名ネット族」は一斉に「だんまり」を決め込んでいる状態だ。

 マスコミには、おかしな記者がいることは事実だ。朝木明代議員殺害事件の直後には、「遺書はあったんですか」と警察のX氏のリークを真に受けた朝日女性記者やイトーヨーカドーに「朝木明代議員が万引きで押さえられ、始末書が残っている」と真っ赤なデマを流した東京女性記者もいた(※イトーヨーカドーでは始末書などとらず、すぐ警察に引き渡している事実を確認している)。

 おかしな記者がいるのはどの社も同じだが、読売新聞には知り合いも大勢いるし、中には質のいい記者もいる。中村氏ほど読売新聞だけが大嫌いでもないので、中村氏のように「読売は一切読むことはしていない」というようなスタンスをとるとか、粘着するつもりもない。

 ただ、公平かつ客観的にみて、この間、前記「記者」が、著者中村氏に対して根拠のない一方的な攻撃を加え、「盗用疑惑本」などと決め付けたことについて、上記『地デジカ』記事が事実上の「謝罪」です、というようなやり方ではなく、根拠もなく「盗用疑惑本」などと決め付けた「記者氏」がきちんとした謝罪の意を「態度」で表すのが筋というものではないか。
 


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