県内でも8日、唐津市や基山町など5市6町で今年初の光化学スモッグ注意報が発令され、関係自治体は対応に追われた。発令は史上初だった昨年より19日も早く、県は「佐賀でも光化学スモッグが常態化しつつある」と警戒を強めている。
県循環型社会推進課によると、午後1‐6時に伊万里、多久、小城、唐津、武雄の5市と、有田、基山、玄海、大町、江北、白石の6町で、基準値(0.120ppm)を超える0.120‐0.144ppmを観測した。注意報発令を受け、唐津市はケーブルテレビの行政放送やメールサービスで注意喚起。伊万里市も地元ケーブルテレビ局に注意を促す放送を依頼し、有田町は防災無線やマイク搭載車で呼び掛けた。
県教委は5市6町の小中高校に、屋外での体育や部活動など激しい運動を避けるよう要請。小城市と基山町の中学校計5校が部活動を中止し、小城市の小学校でも午後の町内清掃活動を取りやめるなど影響が出た。
今後、気温の上昇に伴い注意報が相次ぐことも予想されるという。県内では半数の小中学校が5月に運動会を予定しており、県教委体育保健課は「開催するかどうかは、各校とも慎重に判断してほしい」としている。
=2009/05/09付 西日本新聞朝刊=