[2009年4月 8日 12:18更新]
| コメント(0) | トラックバック(0)
積極的な経営で急速に売り上げを伸ばし、本社社屋を購入するなど、自動車業界で注目を集めていた「レクリス」(福岡市西区小戸)。昨年秋から始まった米国発の経済不況の影響からか、関係者からの問い合わせが増え始めている。
同社は現代表が自動車の販売を計画し、1997年に創業、2001年に法人化を行い、本社社屋を現在地に購入した。折から訪れたミニバブルの波に乗り、佐賀銀行をメインにした金融機関の支援もあって瞬く間に営業を拡大、年商100億円企業に近づいた。
特に高級車を主体に販売を行い、レーシングチームを結成してグランプリにおいてチャンピオンを獲得するなど華々しいデビューで一躍脚光を浴びた。親族の後ろ盾もあって積極的に事業の展開を進め、海外にも拠点を開設したと言われている。
事業拡大に伴う資金需要は銀行からの借入金で賄い、現時点で借り入れ総額は30億円を超え、代表の資金調達能力が関係者の話題になるほどだった。さらに、事業意欲旺盛な代表は飲食業へも進出を果たし、今やグループを形成するまで成長した。
しかし急速な成長の割には地盤が確立されておらず、昨年から始まった不況の波をもろにかぶり、主力である高級車の販売が激減。資金繰りは急速に悪化し始め、借入金の返済に追われ取引先への支払いも遅れだした模様である。
メインの佐賀銀行は飲食に対するノウハウに弱く、適切な指導が出来ず対応に苦慮し「融資に問題があるのでは」と一部関係者の声も漏れ聞こえている。すでに給料の遅配も起こっている状況で、社内からの情報が流れ出すと収集がつかないことになるだろう。
(J)
| コメント(0) | トラックバック(0)
■関連記事