[2009年4月23日 13:37更新]
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福岡市西区小戸で、マニア垂涎の的である高級外車の販売を行っている「レクリス」。ショールームには色とりどりの車が展示され、隣接する修理工場にも数千万円はすると思われる車が並ぶ。若き経営者が率いる高級感溢れる会社であるが、今年に入ってから次々と「異変」が起こり始めている。
高級外車だけに修理に必要な純正部品は値段が高く、中には海外から取り寄せるケースもある。当然、決済には手形など通用せず現金払いで、会社の支払いもすべて同様であった。
ところが今年に入って部品の納入が遅れ、ユーザーから督促の電話が入る事態となった。さらに納車にも時間を要し、従業員も資金繰りに懸念を持ち始めていた。
そんな矢先の4月8日、社員に対してメールが入った。内容は自主退職を促すもので、締め切りは11日になっていたが、誰1人応じることなく今日に至っている。さらには、先月の給与は数日遅れで支払われたものの、今月の給与支給日に支払いは行われなかった。
同15日には取引銀行12行に召集がかかり、会社側が依頼した東京の弁護士から、借入金返済の約定変更が要請された。しかし銀行側の質問に対し明快な回答はなく、結局会議は2時間で終了。リース会社の中には自社名義の車を引き上げた所もあるという。
一方で、社員が退職する際のトラブルを警戒したのか、パソコンからタイムカードが消える事態も。「今後起こる事態を想定したもので、明らかに労働基準監督署を意識しての行為」と、社員の間に怒りと動揺が起こっている。
同社は支払いに約束手形・小切手を使用していない。そのため支払い遅延などが生じても不渡りが発生する可能性はなく、事業の停止をしない限り倒産は起こらない。人脈を生かした代表の顧客管理能力は高く評価されており、惜しむ声が聞かれるものの、状況は日増しに悪くなりつつある。
(J)
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