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【日本の議論】12年も何してた? A、B、C、D…「死の定義」を駆け込み採決  (3/5ページ)

2009.5.10 18:00
このニュースのトピックス病気・医療
大阪大病院で行われた国内初の心肺同時移植手術=2009年1月17日、大阪府吹田市(同病院心臓血管外科・呼吸器外科提供)大阪大病院で行われた国内初の心肺同時移植手術=2009年1月17日、大阪府吹田市(同病院心臓血管外科・呼吸器外科提供)

4つの法案

 現在検討されている改正案は4本。そのうち、「A」「B」「C」と呼ばれる3つの改正案が、すでに衆院に提出されている。

 現行法の問題点の一つである「移植可能年齢」をめぐっては、「A案」は本人の拒否がない限り年齢に関係なく、家族の同意で提供できる。「B案」は意思表示の年齢を15歳から12歳に引き下げる。「C案」は年齢に関しても現行通り、さらに脳死判定基準を厳格化するという移植待機患者にとっては「後退」をにじませる内容。

 この3案に加え、自民、民主両党の衆院厚生労働委員会筆頭理事らを中心とした有志議員が4月下旬、4番目の改正案を「D案」としてまとめた。臓器提供の年齢制限を撤廃する一方、15歳未満の臓器提供は家族の同意に加え、病院の倫理委員会など第三者の判断を取り入れるといった内容。条件付きながら現在は認められていない15歳未満からの臓器提供が可能になる。

 いずれも、「帯に短し、たすきに長し」「一長一短」というのが、周囲の反響だ。

 「A案」には日本人の死生観にかかわる「脳死を一律に人の死」とすることを明記しており抵抗感を示す人は少なくない。

 「B案」は、「A案」や「D案」と同様に子供への臓器移植に道を広げようとしているが、乳幼児への提供には対応できておらず、効果が限られている。

 「C案」には、結果的に厳しくなる基準に、「臓器提供が増えない」という反発が強い。

 「D案」には、「ABCの各案には、本質的な違いがある。なぜ、この時期に3案を折衷したような新案がでるのか。理解できない」(日本移植学会の寺岡慧理事長)といった反発がある。

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大阪大病院で行われた国内初の心肺同時移植手術=2009年1月17日、大阪府吹田市(同病院心臓血管外科・呼吸器外科提供)
渡米し、心臓移植前に亡くなった男児のお別れ会が開かれ、支援者から寄せられた励ましの手紙、風船や花などを前に男児の遺影の前で手を合わせる参列者=2009年2月、横浜市緑区(滝口亜希撮影)
拡張型心筋症で闘病中の男児が米国で心臓移植手術を受けられるように、支援の募金活動を行うサントリーの有賀剛選手(手前右)=2008年9月5日、秩父宮ラグビー場(佐藤雄彦撮影)
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