ニュースビック聖地へヤマダ侵攻 池袋家電“最終”戦争家電量販最大手のヤマダ電機が4位のビックカメラの本拠地、東京・池袋で攻勢を強めている。6日に閉店した三越池袋店の跡地を改装し、来年にも国内最大級の店舗を進出させる。2009年05月08日 07時26分 更新
家電量販最大手のヤマダ電機が4位のビックカメラの本拠地、東京・池袋で攻勢を強めている。6日に閉店した三越池袋店の跡地を改装し、来年にも国内最大級の店舗を進出させる。池袋駅東口を舞台にした家電戦争は最終局面を迎えることになりそうだ。 ビックの牙城、池袋にヤマダが攻め込んできたのは2007年7月。JR池袋駅東口のビック池袋本店の2軒隣に出店し大きな話題になった。さらに池袋進出第2弾として、三越池袋店の跡地を賃借、約50億円を投じて改装し、都市型量販店の「LABI(ラビ)」を来年にも開業させる予定だ。 ビックは池袋駅東口に本店やパソコン館など4店舗、同駅西口に1店舗を構えているが、ヤマダが進出する三越池袋店の跡地は、同駅東口の目の前で、点在するビックの店舗を分断するような場所に位置している。 新店舗の売り場面積は約2万5000平方メートルで、家電量販店としては国内最大級の規模。有楽町そごう跡地に進出したビック有楽町店の2倍近い規模となるだけにインパクトは大きい。 郊外型店舗を中心に規模を拡大してきたヤマダは、ここ数年、都心部など大都市圏への出店攻勢をかけている。 牙城だった都市部を攻め込まれた形のビックは、九州を地盤とするベスト電器と資本・業務提携し、同社の約15%の株式を保有する筆頭株主となった。 ビック・ベスト連合の売上高規模は合算で約1兆円と、ヤマダ(08年3月期で1兆7678億円)に次ぐ2位となっている。 ベスト電器と提携も不祥事響き……しかし、ベストは09年2月期で上場以来初の経常赤字に転落。障害者団体向けの郵便制度を悪用した事件で元部長が逮捕されるなどイメージダウンも懸念されている。 一方のビックも池袋本店などの不動産証券化をめぐり、不適切な会計処理があったとして過去7期分の決算訂正を行い、新井隆二会長が相談役に退いた。 池袋では東武と西武、三越の百貨店戦争が行われてきたが、今度は家電量販店を舞台に安売り競争となるのは確実。池袋での雌雄を決する戦いとなりそうだ。 一方、激しい競争は、フトコロの厳しい消費者にとっては大きな助けとなる。 関連記事
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