貝塚市のパチンコ店が開発許可を受けずに建設するなど、不正に営業許可を取得したとして、近くに住む無職の男性(72)が8日、府公安委員会に営業許可の取り消しを求める行政訴訟を大阪地裁に起こした。同店を巡っては、がれき類の混じった残土(産業廃棄物)を不法投棄したとして、この男性が3月、廃棄物処理法違反(不法投棄)容疑で大阪地検特捜部に刑事告発するなど、住民側との対立が続いている。
訴状によると、パチンコ店は貝塚市の工場跡地に建設され、3月6日、府公安委の営業許可を受けた。男性側は、パチンコ店経営会社が建設の際、のり面の切り下げなど土地の区画形質を変更したのに開発許可を得なかった▽建設現場から収集した産廃を泉南市に不法投棄した--などの理由から、営業許可の不正取得にあたると主張。風営法に基づき許可取り消しを求めている。
パチンコ店の経営会社(大阪市中央区)は「適法に処理しており問題はない」としている。【藤田剛】
毎日新聞 2009年5月10日 地方版