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「病院は警戒強化を」 WHOの対策統括・日本人医務官

2009年5月9日22時59分

 【ジュネーブ=玉川透】世界保健機関(WHO)で新型インフルエンザ対策の技術チームを統括する医務官、進藤奈邦子さんが9日、朝日新聞の取材に応じ、日本で初めて新型の豚インフルエンザの感染が確認されたことについて「病院に呼吸器疾患の重症患者が入ったら、すべて感染を疑うぐらいの警戒が必要だ」と述べ、国内対策を強化する段階にきていると指摘した。

 政府は空港検疫で感染を見つけたことから「国内発生」に当たらないと判断しているが、進藤さんは症状が現れる前の潜伏期の感染者を見逃す恐れもあるとして、「病院で他の患者と接触させないような対策を早急に取るべきだ」と指摘した。また、メキシコで感染者発見の遅れがその後の感染拡大につながったとして、「病院数が多い日本は患者がちらばって発見が遅れるリスクが高い」とも述べた。

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