アニメやマンガの美少女キャラクターなどを車体に描く自動車「痛車」などの展示イベント「なんタン痛車祭り」(京都痛車組合主催)が9日、京都府南丹市の「府民の森 ひよし」で開かれ、約160台の「痛車」が集結。隣接コースでは、自動車レースの全日本ラリー選手権第2戦「KYOTO南丹ラリー2009」が開催され、来場者は爆音が響く激しいラリーのレースと、色とりどりの痛車の展示を楽しんだ。
全日本ラリー選手権を盛り上げようとラリー主催のモータースポーツクラブシンフォニーオブ京都が、京都痛車組合に打診し、「近畿最大の『痛車』展示会になった」(同組合)という。南丹市商工会青年部の有志も協力し、ラリーの観客増を狙った町おこしも兼ねている。
展示会には、京都や滋賀、大阪などの近畿圏を中心にした痛車が参加した。地元のアニメ制作会社「京都アニメーション」が制作し、人気を集めているアニメ「けいおん!」のヒロインを描いた痛車が登場。音楽ソフトから生まれた「初音ミク」や「らき☆すた」などの定番の「痛車」もあり、中には車体に4コママンガを書き込むなど芸の細かいものも見られた。滋賀県東近江市から来た男性会社員(26)は、「痛車の魅力は、自動車とキャラクターの両方へ愛を注げることです」と話していた。【河村成浩】
2009年5月9日