教師に対する暴力も前年対比38%も増えているそうです。
なんということでしょうか、行き着く所まで行き着いてしまったということなのでしょうか。日本の教育現場は、今や「末期症状」ということなのでしょうか。
今日は教育の問題について私の考えを書いてみたいと思います。
先日このブログでこのように書きました。
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私はホームヘルパー2級の資格を取る教育が、ディズニーランドで行われている従業員教育と180度違うということを思い知らされました。
私が受講した会社は上場している大手企業でしたが、教育現場での仕事というものがまったく分かっていないようです。当然、仕事の出来ばえ(アウトプット)も私から言わせれば「最低」のものでした。
正しい考え方と正しい教育による正しい働き方(教え方)、そして現場管理は相互に連関してはじめて良いアウトプットを生み出すのです。
これがディズニー方式の基本的考え方であると私は考えています。
残念ながら、私が受講した教育会社同様、プール事故を起こしてしまった管理会社とふじみ野市には、今日のブログに何回も出てくる「正しい」という大切なポイントが欠落していたようです。
そのために「正しい仕事」ができず、正しくない仕事(アウトプットされた事故)を生み出してしまったということです。
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先日もお隣の東大和市の介護ホームで看護士による不祥事が発生しました。教育がなっていなかったのが原因なのでしょう。
さて、日本の教育の荒廃に関して、私はこのように結論づけています。
「学校教育や職場内教育が抱える問題はディズニー方式の教育を行えばすべて解決する。」
皆さんからみれば「大ぼら、虚言」と思えるでしょうね。そんなことできる訳ない、そうお考えでしょう。
それでも私には自信があります。私に「教育問題を解決せよ」という任務を与えていただければ、必ずしや日本の教育を「良い方向」へ進路変更させることができると確信しています。
私は、ある研修会でとても大切なことを教えていただきました。それは「どのようにして、あの巨大なタンカーや客船の針路を変えているのか」という設問への答えです。
「巨大な船舶の針路を変更させるのは舵(かじ)である、大きな舵を左右に動かすことにより船舶の針路を変える。」
残念ながら、これでは答えになっていません。
「それでは、その大きな舵をどのようにして左右に動かしているのか」ということに答えなければ、巨大な船舶の針路変更メカニズムの解明にはなりません。
どのようにして大きな舵を左右に動かすのか、その答えは、「大きな舵に取り付けられた小さなタブ(舵の後にある可動式翼片)を動かす」ことなのです。
小さなタブが動くことにより、大きな舵を動かすことができる、その結果として巨大な船舶の針路が変わっていくのです。
そうです。この研修会で教えていただいたことは「一人の人間がタブになれば、巨大な組織の進む方向は変えられる」ということなのです。そして、誰もがそのタブになる権利を持っているということなのです。
ここでディズニーランドの教育についてふれておきます。
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■導入教育は引き算、ファーストフォーマット
ユニバーシティーは東京ディズニーランドや東京ディズニーシーで働く人全員が受ける講義です。実際の接客方法や用具の使い方などは、配属先で行われます。
<中略>
ディズニーランドで働くためには、まずディズニーの文化や基本的考え方を学びます。東京ディズニーランドや東京ディズニーシーなど巨大なものを動かしていくための土台となる考え方と共通言語、そしてパーク全体の仕組みを学びます。コンピュータに例えると、基本オペレーションソフト(OS)にあたりますが、導入教育は難しいことは何もありません。何かを詰め込むためのものではないのです。
<中略>
配属される職場では覚えることがたくさんあります。電池もそうですが充電の前には放電が必要です。素直な気持ちでキャストトレーニングを受けられるよう、導入教育時に「緊張」「不必要な自己主張」「悪い癖」などを引き算しておき、できるだけ無垢で真っ白な状態で各職場に送ります。コンピューターに例えてばかりで恐縮ですが、フロッピーデスクなどの「ファーストフォーマット」と同じです。書き込む前に必要な情報などの初期設定するのです。
■チェックリストは最終関門
トレーニングの最終日には、必ず「チェックリスト」を行います。簡単に言えば卒業試験です。誤解してほしくないのは、点数によりランクを付けるというものでも、不合格の場合一からやり直しというわけではないことです。チェックリストの目的は次の三点です。
・トレーニーの理解度を確認する
・トレーナーの教え漏れがないかを早期に確認する
・確認のサインをさせる
拙書 「すべてのゲストがVIP」東京ディズニーランドで教えるホスピタリティ より
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ディズニーランドの教育の「ほんの一部」を紹介しました。導入教育から独り立ちまで、そしてその後のフォローアップ教育や職場内教育、管理者教育までディズニーランドの教育にはストーリーとシステムがあります。教育制度がしっかりしているのです。
これからも教育問題に関しては、このディズニーの視点で発言していきたいと思います。