17日午後7時10分ごろ、大阪府枚方市星丘3の住宅から女性の声で「助けて下さい、もうだめです」と110番通報があった。府警枚方署員が駆けつけると、住人の岡田保子さん(46)と長女未来さん(12)、次女春花さん(7)とみられる3人が刺されて倒れており、病院に運ばれたが死亡した。近くに、保子さんの夫の会社員(47)が包丁を持って立っており、自分の腹を刺そうとしたため、署員が制止した。夫の腹には既に刺した傷があり、病院に運ばれたが重傷。夫は3人を刺したとの趣旨の話をしており、同署は殺人容疑で調べている。
同署によると、午後7時5~10分ごろ、女性の声で「お父さんやめて」「もうだめです」などと110番通報があった。女性3人は廊下や居間、和室で、それぞれ胸や背中など数カ所を刺されて倒れていた。
同署によると、夫は昨年5月から枚方市の心療内科に通院中で、現在は休職中といい、「病気のことを言われて、かっとなった」と話しているという。
近所の主婦(67)によると、岡田さん一家は数年前に引っ越してきた。「お父さんは大手企業の社員。子煩悩で、風呂から子どもをあやす声が聞こえてきた。お母さんもまじめな人でつつましく暮らしている印象だった」と話した。近所の男性会社員(37)は「今月6日に次女の入学式があり、両親そろって出席していた。とても幸せそうだったのに」と驚いていた。【遠藤孝康、生野由佳、向畑泰司】
毎日新聞 2009年4月18日 1時25分(最終更新 4月18日 1時26分)