今や養子縁組も「順番待ち」!?
養子受け入れに「順番待ち」する時代になった。
政府は2006年から5月11日を「養子縁組の日」に定めている。5日の「こどもの日」や8日の「父母の日」など、家族に関する行事が多いことから「家族月間」と呼ばれている5月に、1家庭で養子を一人迎え入れようという意味を込めて付けられた。しかし昨年、韓国内外の家庭で迎え入れられた養子の数は2553人で、過去最低だった。少子化時代に加え、養子縁組の対象の大半を占めていた、未婚の母が出産した子供が減ったり、社会的にも認識が改善していることから、未婚でも子供を育てたりするケースが増えているためだ。
韓国最大の養子縁組機関であるホルト児童福祉会のミン・ギョンテ会長(62)は「年々、養子の対象となる子供が減り続けている。女性一人が一生のうちに産む子供の数は1.18人だというから、捨て子もあまりいないのでは」と語った。
未婚の母が産んだ新生児は01年の4897人から昨年は2349人に減少した。だが、保健福祉家族部のパク・チャンス児童青少年福祉課事務官は「“シングル・マザー(夫がいなくても子供を産み育てる女性)”“ミス・マザー(一人で子供を産み育てる未婚女性)”“リトル・マザー(10代で子供を産む女性)”は増えている」という。
1982年からホルト児童福祉会で働き、養子縁組の現場を見守ってきたミン会長は「かつては後継ぎとして男の子を養子に迎え入れる“秘密養子縁組”が主流だったが、最近は養子縁組を公にし、女の子を望む傾向に変わってきている」と話す。
実際、07年に韓国内の養子縁組件数は海外養子縁組件数を上回り、子供や周囲の人々に養子であることを告げることも定着してきている。昨年は57.5%の養子受け入れ家庭が「公開養子縁組」を選んだ。だが、障害を持つ子供の養子縁組は依然として避けられる傾向にある。03年から6年間で、障害児の韓国内での養子縁組は135人で、海外(3428人)の25分の1程度にすぎない。
キム・ギョンファ記者
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