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2006/01/04のBlog
[ 14:51 ]
[ サッカー書評 ]
サッカーは中心のない空虚なゲームである。
勝敗は絶えず繰り延べされている。勝ったチームには明日の試合が待ち構えており、カップや盾を勝ち取ることは、絶対的な意味をなさない。歴史はテキストに書かれたところにだけある。その中心にいるものにとっては、唯一明日のゲームが永遠に待ち構えているということだけだ。
しかしゲームそのものは、中心をもたない「遊戯」であるからこそ、様々な意味を付与される。そこには、人生や文化や共同体の行き場のない熱情がいつも渦巻いている。
ナポリのマラドーナ―イタリアにおける「南」とは何かは、いわゆる「カルチュラル・スタディーズ」の手法で、1990年のイタリア・ワールドカップの準決勝のひとつの試合が、国民国家イタリアの政治・経済・文化にわたる「南北問題」を浮き上がらせる試合であったことを解説している。
イタリアにおける南北問題も、サッカーの真空状態がもつ引力に引き寄せられたものであり、そしてその引力をあやつるマラドーナが悪戯な微笑みを浮かべている。
------------------------------------------------------------
90年のワールドカップ・イタリア大会。前回のメキシコ大会の優勝後、これまで一度も経験したことのなかったスクデットを2回ナポリにもたらし、さらにはUEFAカップとコッパ・イタリアを勝ち取ったマラドーナを悩ませたのは、度重なる怪我と連戦によるコンディションの不良だけではなく、その大会がまさにイタリアで行われるということだった。
初戦のカメルーン戦は、マラドーナのいたナポリの宿敵だったミランのホームスタジアムでのカメルーン戦。ミランのイタリア人は、マラドーナのチームとして成立していたアルゼンチン代表に壮絶なブーイングを投げかけた。
だから、マラドーナはこの試合の終了後、マラドーナは彼らしい皮肉でインタビュアに答えた。
「今晩、唯一喜ばしかったのは、僕のおかげでミラノのイタリア人たちが、人種差別主義者でなくなったとわかったことだった。今日はじめて、やつらはアフリカ人をサポートしたからね。」(マラドーナ自伝)
この試合、アルゼンチンはカメルーンに番狂わせの完封負けを喫している。
「そして最後に最悪なこと。僕の敗戦を望む多くの人の存在。それは信じられなかったし、受け入れたくもなかった。」(マラドーナ自伝)
しかし、一方、マラドーナが王として君臨するナポリは違っていた。サン・パオロ・スタジアムでのグループリーグ第二戦のソビエト戦では、イタリア語の発音によるマラドーナとアルゼンチンのコールが聞こえてきたのだ。
-----------------------------------------------------
さて、ここまでは自分も知っている話であり、イタリアの南北問題がのっぴきならないことになっていたことも聞き知っている。
例えば、狂熱のシーズン―ヴェローナFCを追いかけてでは、人種差別主義者と謗りを受け続けてきたヴェローナのサポーターが、黒人・ユダヤ人とともに標的にするのが南部の人間だ。「テローネ」と南部の人間を言うのは一種の差別用語であるのだが、それがこの小説の中の会話では頻繁に繰り返される。
「貴様らのために、俺たちの税金で払ってやってるんだ」
「てめえら、俺たちなしじゃ生きていけない。」
ナポリ戦では、サポーターグループが旗や紙吹雪の代わりに客席に配布したのは、一万枚の白いマスクだった。そして、そのマスクを一万人がつけながら歌う。
「なんてにおいだ、イヌだって逃げるぞ、ナポリ人が来たぞ」
「俺たちはエラスのティフォージ、俺たちには夢がある、南イタリアを焼き尽くせ」
(狂熱のシーズン―ヴェローナFCを追いかけて)
この感覚は、地域ナショナリズムの意味からなんとなくわかる気はするが、しかし南イタリア人があくまでも差別される対象して扱われている意味が実際のところわからない。
歴史と言語を共有し、そしてファシスト政権もあったにせよ、統一国家として成立してきた国の中でどうしてこのような差別的言辞が成立するのだろうか。
90年大会、アルゼンチンはブラジルを僅差に破り、ストイコビッチ擁するオシムのユーゴスラビアにもPK戦で勝つと、今度はマラドーナとアルゼンチンをもっとも暖かく迎えてくれる町であるナポリの準決勝に向かう。
そして相手はイタリア。
マラドーナは言う。
「今になって、みんながナポリの人々に、イタリア人になって代表を応援してくれと頼んでいるのは気に入らないね。ナポリはイタリアから除外されていたんだよ。もっとも不公平な人種差別に遭っていたんだ。」(マラドーナ自伝)
ナポリのマラドーナ―イタリアにおける「南」とは何かは、このワールドカップイタリア大会準決勝のイタリア-アルゼンチン戦が、どんなイタリアの政治・経済、そしてその歴史にとってどのような意味を持つかを解き明かしている。
ナポリでは「エル・ディエゴ」として王として君臨するマラドーナは、それがゆえに、南イタリアと移民の象徴的な存在であったのである。
当時のイタリア北部は、著しい経済発展により外国人労働者の制限を主張する排外的な主張が声高に述べられ始めており、アフリカやイスラム系の移民に対する差別的な言辞がそこかしこで聞こえる環境にあった。
さらに南部からの「移民」を海外移民とともに排斥したり、イタリア北部の自治を強めて貧しい南イタリア地区への公共投資の配分を主張する政党まで現れていた。
そもそも、イタリアにおける南部差別が、19世紀の国民国家的統一の過程で現れたこと。経済的な遅れや中央政府の統率がきかないことや犯罪率の高さが、人種的な劣等から由来するものであるという主張が信じられてきたこと。「マフィア」に代表される犯罪的な集団や行為の跋扈は、セム系人種の特徴で、ギリシア=ローマ人種である北イタリア人とはエスニックな起源の違いがあるため、という「犯罪人類学」もあわせて派生してきたこと。
1959年にイタリアの社会学者が次のように述べている。
「北イタリア人は南イタリア人とその文化に敵対的で、自らと共通した要素があることを否定し、彼らと同化することを脅威と感じている。(中略)彼らが自分たちとは根本的に異なり、否定的に評価される存在であると考えている」
また、そもそもイタリア人にとってアルゼンチンという国自体が、イタリアの南の「さらに南の国」として位置づけられていたということもこの書では資料をもとに解説している。
それは19世紀から20世紀初頭までのアルゼンチンへのイタリアからの大量の移民の存在である。
「グリンゴ」と呼ばれたイタリア移民は、アルゼンチンで大きな労働力となり、例えばブエノスアイレスのボカ地区で一大コミュニティを築いている。また、1934年のワールドカップ・イタリア大会では、ムッソリーニ政権が、これらのアルゼンチン協会所属の移民であるサッカー選手を代表に召集して優勝を果たしたこともある。
多数のアルゼンチン人選手が、アルゼンチン人でありながら、イタリア国籍を持ちEU圏内選手として外国籍選手としてカウントされていないのは、アルゼンチンが移民を経済発展のために寛容な政策をとってきていたためで、二重国籍が許されるためである。
(もっともレコバとヴェロンが、このことを悪用し、イタリア国籍を証明するパスポートを偽造したチョンボについても記憶に新しい)
マラドーナとアルゼンチンが、ナポリの準決勝で体現したのは、このような事態である。
国の経済・文化・政治の主導権を握る北イタリアから見れば、南の南であるアルゼンチンが、これまで差別してきた南イタリアと結託し、イタリアという国民国家の分裂を唆している
というイメージがここで読み取れる。これまで人種差別をしてきたイタリア国家へ反旗を昼換えすのは今なのだ!
イタリア人はこの試合にわれわれとは全く違った意味を与えていたことは、イタリア国内のマスコミが次のような反応を示していたことからもわかるだろう。「この準決勝に限っては、新聞紙上を賑わせるのは試合内容への期待や結果予想ではなく、試合の外部に展開する政治的・社会的な言説ばかりであった。」
マラドーナは、南と移民の問題をはっきりとイタリア社会に、今ここにある問題として提示したのである。
----------------------------------------------------------
サッカーは中心になにも意味をもたないから、様々なものを引き寄せる。
が、その意味を相対化する作用もはたらかせることもある。
ナポリでのイタリア-アルゼンチン戦の日を自分自身もよく覚えている。
日本のテレビの特派員は、ナポリの町に「今日だけは大人しくしていてくれ、ディエゴ・マラドーナ」と横断幕が掲げられていたことをレポートしていた。
その頃、ナポリのゴール裏のリーダーは次のように声明を出したという。
「イタリアが勝つように応援する。でも、アルゼンチン人たちに敬意を払い、拍手をしながらだ。」
トリックスター・マラドーナの悪戯な試みの結果は、歴史をどのように動かしたのだろうか。本書では、その後については書かれていない。
勝敗は絶えず繰り延べされている。勝ったチームには明日の試合が待ち構えており、カップや盾を勝ち取ることは、絶対的な意味をなさない。歴史はテキストに書かれたところにだけある。その中心にいるものにとっては、唯一明日のゲームが永遠に待ち構えているということだけだ。
しかしゲームそのものは、中心をもたない「遊戯」であるからこそ、様々な意味を付与される。そこには、人生や文化や共同体の行き場のない熱情がいつも渦巻いている。
ナポリのマラドーナ―イタリアにおける「南」とは何かは、いわゆる「カルチュラル・スタディーズ」の手法で、1990年のイタリア・ワールドカップの準決勝のひとつの試合が、国民国家イタリアの政治・経済・文化にわたる「南北問題」を浮き上がらせる試合であったことを解説している。
イタリアにおける南北問題も、サッカーの真空状態がもつ引力に引き寄せられたものであり、そしてその引力をあやつるマラドーナが悪戯な微笑みを浮かべている。
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90年のワールドカップ・イタリア大会。前回のメキシコ大会の優勝後、これまで一度も経験したことのなかったスクデットを2回ナポリにもたらし、さらにはUEFAカップとコッパ・イタリアを勝ち取ったマラドーナを悩ませたのは、度重なる怪我と連戦によるコンディションの不良だけではなく、その大会がまさにイタリアで行われるということだった。
初戦のカメルーン戦は、マラドーナのいたナポリの宿敵だったミランのホームスタジアムでのカメルーン戦。ミランのイタリア人は、マラドーナのチームとして成立していたアルゼンチン代表に壮絶なブーイングを投げかけた。
だから、マラドーナはこの試合の終了後、マラドーナは彼らしい皮肉でインタビュアに答えた。
「今晩、唯一喜ばしかったのは、僕のおかげでミラノのイタリア人たちが、人種差別主義者でなくなったとわかったことだった。今日はじめて、やつらはアフリカ人をサポートしたからね。」(マラドーナ自伝)
この試合、アルゼンチンはカメルーンに番狂わせの完封負けを喫している。
「そして最後に最悪なこと。僕の敗戦を望む多くの人の存在。それは信じられなかったし、受け入れたくもなかった。」(マラドーナ自伝)
しかし、一方、マラドーナが王として君臨するナポリは違っていた。サン・パオロ・スタジアムでのグループリーグ第二戦のソビエト戦では、イタリア語の発音によるマラドーナとアルゼンチンのコールが聞こえてきたのだ。
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さて、ここまでは自分も知っている話であり、イタリアの南北問題がのっぴきならないことになっていたことも聞き知っている。
例えば、狂熱のシーズン―ヴェローナFCを追いかけてでは、人種差別主義者と謗りを受け続けてきたヴェローナのサポーターが、黒人・ユダヤ人とともに標的にするのが南部の人間だ。「テローネ」と南部の人間を言うのは一種の差別用語であるのだが、それがこの小説の中の会話では頻繁に繰り返される。
「貴様らのために、俺たちの税金で払ってやってるんだ」
「てめえら、俺たちなしじゃ生きていけない。」
ナポリ戦では、サポーターグループが旗や紙吹雪の代わりに客席に配布したのは、一万枚の白いマスクだった。そして、そのマスクを一万人がつけながら歌う。
「なんてにおいだ、イヌだって逃げるぞ、ナポリ人が来たぞ」
「俺たちはエラスのティフォージ、俺たちには夢がある、南イタリアを焼き尽くせ」
(狂熱のシーズン―ヴェローナFCを追いかけて)
この感覚は、地域ナショナリズムの意味からなんとなくわかる気はするが、しかし南イタリア人があくまでも差別される対象して扱われている意味が実際のところわからない。
歴史と言語を共有し、そしてファシスト政権もあったにせよ、統一国家として成立してきた国の中でどうしてこのような差別的言辞が成立するのだろうか。
90年大会、アルゼンチンはブラジルを僅差に破り、ストイコビッチ擁するオシムのユーゴスラビアにもPK戦で勝つと、今度はマラドーナとアルゼンチンをもっとも暖かく迎えてくれる町であるナポリの準決勝に向かう。
そして相手はイタリア。
マラドーナは言う。
「今になって、みんながナポリの人々に、イタリア人になって代表を応援してくれと頼んでいるのは気に入らないね。ナポリはイタリアから除外されていたんだよ。もっとも不公平な人種差別に遭っていたんだ。」(マラドーナ自伝)
ナポリのマラドーナ―イタリアにおける「南」とは何かは、このワールドカップイタリア大会準決勝のイタリア-アルゼンチン戦が、どんなイタリアの政治・経済、そしてその歴史にとってどのような意味を持つかを解き明かしている。
ナポリでは「エル・ディエゴ」として王として君臨するマラドーナは、それがゆえに、南イタリアと移民の象徴的な存在であったのである。
当時のイタリア北部は、著しい経済発展により外国人労働者の制限を主張する排外的な主張が声高に述べられ始めており、アフリカやイスラム系の移民に対する差別的な言辞がそこかしこで聞こえる環境にあった。
さらに南部からの「移民」を海外移民とともに排斥したり、イタリア北部の自治を強めて貧しい南イタリア地区への公共投資の配分を主張する政党まで現れていた。
そもそも、イタリアにおける南部差別が、19世紀の国民国家的統一の過程で現れたこと。経済的な遅れや中央政府の統率がきかないことや犯罪率の高さが、人種的な劣等から由来するものであるという主張が信じられてきたこと。「マフィア」に代表される犯罪的な集団や行為の跋扈は、セム系人種の特徴で、ギリシア=ローマ人種である北イタリア人とはエスニックな起源の違いがあるため、という「犯罪人類学」もあわせて派生してきたこと。
1959年にイタリアの社会学者が次のように述べている。
「北イタリア人は南イタリア人とその文化に敵対的で、自らと共通した要素があることを否定し、彼らと同化することを脅威と感じている。(中略)彼らが自分たちとは根本的に異なり、否定的に評価される存在であると考えている」
また、そもそもイタリア人にとってアルゼンチンという国自体が、イタリアの南の「さらに南の国」として位置づけられていたということもこの書では資料をもとに解説している。
それは19世紀から20世紀初頭までのアルゼンチンへのイタリアからの大量の移民の存在である。
「グリンゴ」と呼ばれたイタリア移民は、アルゼンチンで大きな労働力となり、例えばブエノスアイレスのボカ地区で一大コミュニティを築いている。また、1934年のワールドカップ・イタリア大会では、ムッソリーニ政権が、これらのアルゼンチン協会所属の移民であるサッカー選手を代表に召集して優勝を果たしたこともある。
多数のアルゼンチン人選手が、アルゼンチン人でありながら、イタリア国籍を持ちEU圏内選手として外国籍選手としてカウントされていないのは、アルゼンチンが移民を経済発展のために寛容な政策をとってきていたためで、二重国籍が許されるためである。
(もっともレコバとヴェロンが、このことを悪用し、イタリア国籍を証明するパスポートを偽造したチョンボについても記憶に新しい)
マラドーナとアルゼンチンが、ナポリの準決勝で体現したのは、このような事態である。
国の経済・文化・政治の主導権を握る北イタリアから見れば、南の南であるアルゼンチンが、これまで差別してきた南イタリアと結託し、イタリアという国民国家の分裂を唆している
というイメージがここで読み取れる。これまで人種差別をしてきたイタリア国家へ反旗を昼換えすのは今なのだ!
イタリア人はこの試合にわれわれとは全く違った意味を与えていたことは、イタリア国内のマスコミが次のような反応を示していたことからもわかるだろう。「この準決勝に限っては、新聞紙上を賑わせるのは試合内容への期待や結果予想ではなく、試合の外部に展開する政治的・社会的な言説ばかりであった。」
マラドーナは、南と移民の問題をはっきりとイタリア社会に、今ここにある問題として提示したのである。
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サッカーは中心になにも意味をもたないから、様々なものを引き寄せる。
が、その意味を相対化する作用もはたらかせることもある。
ナポリでのイタリア-アルゼンチン戦の日を自分自身もよく覚えている。
日本のテレビの特派員は、ナポリの町に「今日だけは大人しくしていてくれ、ディエゴ・マラドーナ」と横断幕が掲げられていたことをレポートしていた。
その頃、ナポリのゴール裏のリーダーは次のように声明を出したという。
「イタリアが勝つように応援する。でも、アルゼンチン人たちに敬意を払い、拍手をしながらだ。」
トリックスター・マラドーナの悪戯な試みの結果は、歴史をどのように動かしたのだろうか。本書では、その後については書かれていない。
[ 12:40 ]
[ 燃える雨 (白燐弾について) ]
ここは参考エントリーとして。
完璧にまとめられているブログをご紹介しておきます。
正直、このまとめで自分はもう何か言うことがなくなりました。
模型ダイアリー/白燐弾についてのエントリー
特に、白燐弾報道をデマとするデマに対してのエントリーは、これまでのRAI報道からおきた報道や議論の流れをきっちりと抑えてあります。
以下、そのエントリーの項目だけご紹介。
◇白燐弾報道をデマとするデマに対して
・白燐弾報道とは?
・白燐弾はどのような兵器ですか?
・ファルージャでの白燐弾の使用の何が問題なのですか?
・白燐弾報道はデマ報道ではないのですか?
・対人兵器としては白燐弾より榴弾の方が効率が良くないですか?
・白燐弾は焼夷兵器として有効なものですか?
・焼夷兵器ならば外傷の無い死体はどういうことですか?
・自衛隊が演習で使用して大丈夫な兵器が、何故ファルージャでは無差別殺戮兵器なのですか?
・焼夷兵器で服は必ずしも燃えないというのは変ではないですか?
・防護具も有効でないというのは?
◇燃える雨(白燐弾について)
1.燃える雨(モントットーネ村からの手紙)
2.燃える雨(「ファルージャ 隠された大虐殺」ほぼ完全日本語訳前半)
3.燃える雨(「ファルージャ 隠された大虐殺」ほぼ完全日本語訳後半)
4.燃える雨(白燐弾は「化学兵器」ではなく「通常兵器」であるとの主張について)
5.燃える雨(白燐弾-「極めて卑劣な兵器」 byグローバル・セキュリティ
6.燃える雨(アメリカ軍が違法性を認識:白燐の煙の向こう側で起きたこと)
7.その雨を見たかい?(燃える雨:白燐弾についての否定見解の正体)
8.燃える雨(参考:白燐弾についてのまとめ)
9.燃える雨(追加情報:大岡昇平「レイテ戦記」)
燃える雨、白燐弾
-米軍による白燐弾使用の実態についてのまとめサイト-
完璧にまとめられているブログをご紹介しておきます。
正直、このまとめで自分はもう何か言うことがなくなりました。
模型ダイアリー/白燐弾についてのエントリー
特に、白燐弾報道をデマとするデマに対してのエントリーは、これまでのRAI報道からおきた報道や議論の流れをきっちりと抑えてあります。
以下、そのエントリーの項目だけご紹介。
◇白燐弾報道をデマとするデマに対して
・白燐弾報道とは?
・白燐弾はどのような兵器ですか?
・ファルージャでの白燐弾の使用の何が問題なのですか?
・白燐弾報道はデマ報道ではないのですか?
・対人兵器としては白燐弾より榴弾の方が効率が良くないですか?
・白燐弾は焼夷兵器として有効なものですか?
・焼夷兵器ならば外傷の無い死体はどういうことですか?
・自衛隊が演習で使用して大丈夫な兵器が、何故ファルージャでは無差別殺戮兵器なのですか?
・焼夷兵器で服は必ずしも燃えないというのは変ではないですか?
・防護具も有効でないというのは?
◇燃える雨(白燐弾について)
1.燃える雨(モントットーネ村からの手紙)
2.燃える雨(「ファルージャ 隠された大虐殺」ほぼ完全日本語訳前半)
3.燃える雨(「ファルージャ 隠された大虐殺」ほぼ完全日本語訳後半)
4.燃える雨(白燐弾は「化学兵器」ではなく「通常兵器」であるとの主張について)
5.燃える雨(白燐弾-「極めて卑劣な兵器」 byグローバル・セキュリティ
6.燃える雨(アメリカ軍が違法性を認識:白燐の煙の向こう側で起きたこと)
7.その雨を見たかい?(燃える雨:白燐弾についての否定見解の正体)
8.燃える雨(参考:白燐弾についてのまとめ)
9.燃える雨(追加情報:大岡昇平「レイテ戦記」)
燃える雨、白燐弾
-米軍による白燐弾使用の実態についてのまとめサイト-
2005/12/31のBlog
[ 19:56 ]
[ サッカー書評 ]
初版からしばらく店頭から姿を消していた木村元彦氏の『オシムの言葉―フィールドの向こうに人生が見える』がやっとアマゾンから届いた。売れているそうである。
大晦日なので、本当は家のことのひとつでもやらなければならないのだろうが、たまたま今日届いてしまったのである。
年末の買い物のついでに駅前の喫茶店により、そのまま一挙に読了。
オシムが困難な時期の旧ユーゴスラヴィアの代表監督であり、そしてユーロ92の予選の最中に監督の職を辞めたことまでは知っていたのだが、今回この書籍でそこまでの経緯を初めて詳しく知ることになる。
自分はまだサッカーのことも、ピッチにいる選手が渦のように巻き込まれている歴史のことも何も知らない。
そんなことを改めて思い知ったですよ。
ひとつ印象に残ったシーン。
セルビアとボスニアの内戦後初の代表戦で、サラエボを訪れた筆者が乗ったタクシーの運転手はムスリム系の女性ドライバーだった。
取材目的を知ったムスリムのドライバーは、筆者を戦跡の後につれていく。
内戦の記憶を語るドライバーの表情を見てとりながら、オシムのためにサラエボまで来たことを筆者は告げる。
-ファティマ、実はこのスタジアムでかつて監督をしていた男のことでサラエボに来たよ。
途端にすべてを理解したようだった。
「イヴツァ・オシム?」
-そう。
声が詰まった。
「オシムは、あの頃、サラエボの星だった。食料はなくなるし、狙撃を恐れて待ちを歩けなかった。寒くて、凍えて・・・。誰が誰にレイプされたとか・・・・、信じられず、仲がよかった友人が、密告しあう・・・、想像を絶する暮らしが私たちを待っていた。そんな中で、オシムがわれわれに向けていった言葉『辞任は、私がサラエボのためにできる唯一のこと。思い出してほしい。私はサラエボの人間だ。』 ・・・。そしてその後の彼の活躍を、皆が見ていた。」
ファティマは言い切った。
「間違いなく・・・、わが国で・・・・、一番・・・・、好かれている人物です。」
そのドライバーに筆者はセルビア人地区へ案内させるのだが、そこではセルビア人の民族主義者がムスリムの女性に侮蔑の言葉を投げかける。
その民族主義者は大学教授だった男である。筆者は激怒する。
「オシムの言葉」というタイトルから、オシムサッカーに魅せられた人が手にしているのだろうと思う。知的で洒脱な言葉と厳しいサッカー観、そしてそこから垣間見える何か。
この書籍で、きっと彼の言葉のひとつひとつに忍び込まれた何かを人は知ることだろう。
そんなわけで、2005年も終了。
フットボールが面白いのは、ピッチの中の競技だけじゃないからだというのが自分のスタンスなのだが、そういう意味で最後の最後によい読書体験をさせてもらいました。
来年も、そしていろんなところで面白いと思えることをやっていきたいと思います。
そういえばワールドカップイヤーだしね。
大晦日なので、本当は家のことのひとつでもやらなければならないのだろうが、たまたま今日届いてしまったのである。
年末の買い物のついでに駅前の喫茶店により、そのまま一挙に読了。
オシムが困難な時期の旧ユーゴスラヴィアの代表監督であり、そしてユーロ92の予選の最中に監督の職を辞めたことまでは知っていたのだが、今回この書籍でそこまでの経緯を初めて詳しく知ることになる。
自分はまだサッカーのことも、ピッチにいる選手が渦のように巻き込まれている歴史のことも何も知らない。
そんなことを改めて思い知ったですよ。
ひとつ印象に残ったシーン。
セルビアとボスニアの内戦後初の代表戦で、サラエボを訪れた筆者が乗ったタクシーの運転手はムスリム系の女性ドライバーだった。
取材目的を知ったムスリムのドライバーは、筆者を戦跡の後につれていく。
内戦の記憶を語るドライバーの表情を見てとりながら、オシムのためにサラエボまで来たことを筆者は告げる。
-ファティマ、実はこのスタジアムでかつて監督をしていた男のことでサラエボに来たよ。
途端にすべてを理解したようだった。
「イヴツァ・オシム?」
-そう。
声が詰まった。
「オシムは、あの頃、サラエボの星だった。食料はなくなるし、狙撃を恐れて待ちを歩けなかった。寒くて、凍えて・・・。誰が誰にレイプされたとか・・・・、信じられず、仲がよかった友人が、密告しあう・・・、想像を絶する暮らしが私たちを待っていた。そんな中で、オシムがわれわれに向けていった言葉『辞任は、私がサラエボのためにできる唯一のこと。思い出してほしい。私はサラエボの人間だ。』 ・・・。そしてその後の彼の活躍を、皆が見ていた。」
ファティマは言い切った。
「間違いなく・・・、わが国で・・・・、一番・・・・、好かれている人物です。」
そのドライバーに筆者はセルビア人地区へ案内させるのだが、そこではセルビア人の民族主義者がムスリムの女性に侮蔑の言葉を投げかける。
その民族主義者は大学教授だった男である。筆者は激怒する。
「オシムの言葉」というタイトルから、オシムサッカーに魅せられた人が手にしているのだろうと思う。知的で洒脱な言葉と厳しいサッカー観、そしてそこから垣間見える何か。
この書籍で、きっと彼の言葉のひとつひとつに忍び込まれた何かを人は知ることだろう。
そんなわけで、2005年も終了。
フットボールが面白いのは、ピッチの中の競技だけじゃないからだというのが自分のスタンスなのだが、そういう意味で最後の最後によい読書体験をさせてもらいました。
来年も、そしていろんなところで面白いと思えることをやっていきたいと思います。
そういえばワールドカップイヤーだしね。
2005/12/27のBlog
[ 01:16 ]
[ マスターのつぶやき ]
このブログって、だいたい何事もなければ一日千人くらいのアクセスがあって、階層がないブログだから、ほぼそれぐらいの人が毎日見に来ているみたいです。
たぶん、そのうち100人くらいまでは、なんとなく会ったことのある人だと思うんだけど、残りの900人くらいがよくわからない。。。
さらに、白燐弾とかガッタスとかネタにするとw、さらにユニークユーザーが増えていくのはいつものことなわけですが、そういう人がどんな人たちなのかいつも不思議に思っていたりしますです。
フットボール・ラバーズがあった頃には、一応こういう人達が人間交差点しているところを見たり聞いたりしたりすることはできたのですが、ご承知のとおり、ボンビーに取り付かれたオレの関わる店としてあえなく閉店。。。
そんなわけで、久々にイベント召集してみようかと思います。
いつものメンバーも、そうでもないメンバーも、ヒマならばご参集くだされ。
------------------------------------------------------------
【フットボールは未来の兵器であるの忘年会のお知らせ】
フットボールラバーズのイベントラッシュに始まり、済州島微妙なA3に山東で一万人の警備に囲まれたACL、さらには灰皿事件やら白燐弾やら人権擁護法案やら、ガッタスサポから、なんやらかんやら・・・。
別になんでもいいよ!というノリで今年も乗り切ってきたフットボールは未来の兵器である管理人が、忘年会をやるらしいので、読者の方々は参集されたし。
このブログの読者であれば、軍ヲタから大野勢太郎から、誰でも歓迎するyp!
【日時】
2005年12月30日(金)19時くらいから
【場所】
渋谷の元牛タンサッカーの店、今サッカー居酒屋「いなば」
【会費】
飲んだぶんだけ適当。
【参加者】
今のところ十数人確定してますが、いなばのおやじさんには20人は軽く集めると豪語してしまいました。参集おながいします。
【当日の催し物】
・サカweb会の有名人w登場
・フットボールラバーズの閉店の真相を告白
・ブログでは書けないことをヒソーリ伝達
・ワールドカップを国内で迎えるオレが考える野望を相談
いずれにしても、ただ飲むことがメインですw
ますたろうを知っているヤシも知らないヤシも大歓迎!!
----------------------------------------
【参加希望】
参加希望者は、メールかmixiの「フットボールは未来の兵器コミュ」にておながいします。
◇メール
dancinginyourheads@yahoo.co.jp ←@を半角に直して送信してください。
◇mixi
http://mixi.jp/view_community.pl?id=127376
-----------------------------------------
誰もこなかったら寒いので、誰か来てくださいw
たぶん、そのうち100人くらいまでは、なんとなく会ったことのある人だと思うんだけど、残りの900人くらいがよくわからない。。。
さらに、白燐弾とかガッタスとかネタにするとw、さらにユニークユーザーが増えていくのはいつものことなわけですが、そういう人がどんな人たちなのかいつも不思議に思っていたりしますです。
フットボール・ラバーズがあった頃には、一応こういう人達が人間交差点しているところを見たり聞いたりしたりすることはできたのですが、ご承知のとおり、ボンビーに取り付かれたオレの関わる店としてあえなく閉店。。。
そんなわけで、久々にイベント召集してみようかと思います。
いつものメンバーも、そうでもないメンバーも、ヒマならばご参集くだされ。
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【フットボールは未来の兵器であるの忘年会のお知らせ】
フットボールラバーズのイベントラッシュに始まり、済州島微妙なA3に山東で一万人の警備に囲まれたACL、さらには灰皿事件やら白燐弾やら人権擁護法案やら、ガッタスサポから、なんやらかんやら・・・。
別になんでもいいよ!というノリで今年も乗り切ってきたフットボールは未来の兵器である管理人が、忘年会をやるらしいので、読者の方々は参集されたし。
このブログの読者であれば、軍ヲタから大野勢太郎から、誰でも歓迎するyp!
【日時】
2005年12月30日(金)19時くらいから
【場所】
渋谷の元牛タンサッカーの店、今サッカー居酒屋「いなば」
【会費】
飲んだぶんだけ適当。
【参加者】
今のところ十数人確定してますが、いなばのおやじさんには20人は軽く集めると豪語してしまいました。参集おながいします。
【当日の催し物】
・サカweb会の有名人w登場
・フットボールラバーズの閉店の真相を告白
・ブログでは書けないことをヒソーリ伝達
・ワールドカップを国内で迎えるオレが考える野望を相談
いずれにしても、ただ飲むことがメインですw
ますたろうを知っているヤシも知らないヤシも大歓迎!!
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【参加希望】
参加希望者は、メールかmixiの「フットボールは未来の兵器コミュ」にておながいします。
◇メール
dancinginyourheads@yahoo.co.jp ←@を半角に直して送信してください。
◇mixi
http://mixi.jp/view_community.pl?id=127376
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誰もこなかったら寒いので、誰か来てくださいw
2005/12/25のBlog
[ 22:13 ]
[ サッカー書評 ]
島田佳代子女史が出した『I LOVE 英国フットボール―観た!行った!!はまった!!!ジョージ・ベストに会った!!』の出版記念のトークイベントがやるらしいですよ、奥さん!!
本は自分も買ってみたけど、タイトルのミーハー的コピーとは別に結構充実している内容でした。「英国フットボール」入門者には最適な本と思われ。
ちなみに、本内容と関係ないところで一番の見所はガスコインに乳揉まれている島田女史の写真だったyp!!
今回は、島田女史のイベントで、しかも親しくさせてもらっているFootnikのイベントで、さらにはお世話になっておりますですのヨココム、さらには公私ともにいろいろやらせてもらっているスポカフェの仕切りということで、このイベントを大推薦しておきますです。
-------------------------------------------------------
島田佳代子
「I ラブ 英国フットボール」
出版記念トークイベント
◇日時:1/14(土)16:00~18:00
◇会場:恵比寿 THE FooTNiKにて
◇会費:
本を購入されていない方=\2,500(1ドリンク付、直筆サイン本付)
既に購入されている方=\1,500(1ドリンク付、サイン特典アリ)
◇協力:スポカフェ /ヨココム
-----------------------------------------------
ところで人のイベントばっかり紹介しているオレですが、フットボールラバーズ亡き後、よりどころをなくしているため、思いついたイベントも出来ない状態の今・・。
都内でなんかこの手のイベントやりたい!というところあったら、ぜひともコラボしたいと思ってますので、お気軽にお問い合わせくださいませ。
本は自分も買ってみたけど、タイトルのミーハー的コピーとは別に結構充実している内容でした。「英国フットボール」入門者には最適な本と思われ。
ちなみに、本内容と関係ないところで一番の見所はガスコインに乳揉まれている島田女史の写真だったyp!!
今回は、島田女史のイベントで、しかも親しくさせてもらっているFootnikのイベントで、さらにはお世話になっておりますですのヨココム、さらには公私ともにいろいろやらせてもらっているスポカフェの仕切りということで、このイベントを大推薦しておきますです。
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島田佳代子
「I ラブ 英国フットボール」
出版記念トークイベント
◇日時:1/14(土)16:00~18:00
◇会場:恵比寿 THE FooTNiKにて
◇会費:
本を購入されていない方=\2,500(1ドリンク付、直筆サイン本付)
既に購入されている方=\1,500(1ドリンク付、サイン特典アリ)
◇協力:スポカフェ /ヨココム
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ところで人のイベントばっかり紹介しているオレですが、フットボールラバーズ亡き後、よりどころをなくしているため、思いついたイベントも出来ない状態の今・・。
都内でなんかこの手のイベントやりたい!というところあったら、ぜひともコラボしたいと思ってますので、お気軽にお問い合わせくださいませ。
2005/12/24のBlog
[ 15:09 ]
[ なんとなく社会時評 ]
20XX年、「第二次」9・11事件が起こった。
「中東」からのテロリストが、ニューヨークの自由の女神に放火したのだ。
着衣が焼け落ちしてしまったため、自由の女神は裸体像になってしまった。
アメリカ大統領は激怒し、
「こうなったら、中東全部を火の海にしてやる」
と言って多国籍軍を編成し、攻撃に向かった。
しかし、多国籍軍はなかなかうまくいかない。
一日目。
『総司令官がアメリカ人なので、軍事命令がすべて英語だ、それに陣中ではどの国の人間もみんな英語を話している。フランス人はどうすればいい?』と言ってフランス人が国に帰ってしまった。
二日目。
基地内の食堂で喧嘩が起こった。どこかの兵士(多分ユダヤ人だろう)が、ドイツ兵に向かって『なんだと、ナチ野郎!』と悪態をついたので、ドイツ人は全員国に帰ってしまった。
三日目。
レーニン廟に安置されているレーニンの遺体が急に起き上がり、クレムリンで仕事を始めた、というニュースがはいってきて、ロシア人はあわてて国に帰ってしまった。
『だから、火葬しておけといったじゃないか』と周りのみんなは言った。
四日目。
日本の兵士が『この戦争で戦死したら、我々は靖国神社に葬られるんだぜ』と得意そうに言っていた。それを聞いた韓国人は、黙って国に帰ってしまった。
五日目。
ヨーロッパ西部が記録的な豪雨に襲われ、オランダは水没寸前、というニュースが飛び込んできて、オランダはすぐに国に帰ってしまった。「テロとの戦い」も大事だが、国の土地がなくなってしまったら、元も子もないからだ。
六日目。
この戦争が終わった後の戦後処理について話し合う会議があった。
『いっそ、中東全体を万里の長城で囲ってしまって、テロリストを中に封じ込めたらどうだ?わが国なら、一億元で建設してみせる』と中国人が言った。ほかの人たちが冷笑したので、中国人は国に帰ってしまった。
こうして、参加国がかなり減ってしまったが、ついに実戦に突入した。
多国籍軍の死傷者が予想以上に多かったので、日本兵の間に動揺が広がり、帰国しようとする者が続出した。総司令官は、日本兵に向かって言った。
『日本兵の諸君、終戦まで戦闘に参加してくれたら、新しい、ルイ・ヴィトンの弾薬ケースを支給しよう!』
これを聞いた日本兵は誰も帰国しなかった。
ともあれ、戦争は終わった。親切にも総司令官は、アメリカ軍機で、トウキョウまで送ってくれた。機内で日本兵は尋ねた。
『マイレージをためることはできますか?』
「中東」からのテロリストが、ニューヨークの自由の女神に放火したのだ。
着衣が焼け落ちしてしまったため、自由の女神は裸体像になってしまった。
アメリカ大統領は激怒し、
「こうなったら、中東全部を火の海にしてやる」
と言って多国籍軍を編成し、攻撃に向かった。
しかし、多国籍軍はなかなかうまくいかない。
一日目。
『総司令官がアメリカ人なので、軍事命令がすべて英語だ、それに陣中ではどの国の人間もみんな英語を話している。フランス人はどうすればいい?』と言ってフランス人が国に帰ってしまった。
二日目。
基地内の食堂で喧嘩が起こった。どこかの兵士(多分ユダヤ人だろう)が、ドイツ兵に向かって『なんだと、ナチ野郎!』と悪態をついたので、ドイツ人は全員国に帰ってしまった。
三日目。
レーニン廟に安置されているレーニンの遺体が急に起き上がり、クレムリンで仕事を始めた、というニュースがはいってきて、ロシア人はあわてて国に帰ってしまった。
『だから、火葬しておけといったじゃないか』と周りのみんなは言った。
四日目。
日本の兵士が『この戦争で戦死したら、我々は靖国神社に葬られるんだぜ』と得意そうに言っていた。それを聞いた韓国人は、黙って国に帰ってしまった。
五日目。
ヨーロッパ西部が記録的な豪雨に襲われ、オランダは水没寸前、というニュースが飛び込んできて、オランダはすぐに国に帰ってしまった。「テロとの戦い」も大事だが、国の土地がなくなってしまったら、元も子もないからだ。
六日目。
この戦争が終わった後の戦後処理について話し合う会議があった。
『いっそ、中東全体を万里の長城で囲ってしまって、テロリストを中に封じ込めたらどうだ?わが国なら、一億元で建設してみせる』と中国人が言った。ほかの人たちが冷笑したので、中国人は国に帰ってしまった。
こうして、参加国がかなり減ってしまったが、ついに実戦に突入した。
多国籍軍の死傷者が予想以上に多かったので、日本兵の間に動揺が広がり、帰国しようとする者が続出した。総司令官は、日本兵に向かって言った。
『日本兵の諸君、終戦まで戦闘に参加してくれたら、新しい、ルイ・ヴィトンの弾薬ケースを支給しよう!』
これを聞いた日本兵は誰も帰国しなかった。
ともあれ、戦争は終わった。親切にも総司令官は、アメリカ軍機で、トウキョウまで送ってくれた。機内で日本兵は尋ねた。
『マイレージをためることはできますか?』
2005/12/22のBlog
[ 02:25 ]
[ 燃える雨 (白燐弾について) ]
「雨を見たかい?」
"Have you ever seen the rain" -Creedence Clearwater Revival
誰かが昔言っていた、嵐の前に静けさがあるって
僕は知っている、それがいつの日にかやってくるということを
静けさの後に、みんな言うだろう、晴れた日に雨が降る
僕は知っている、水のように光り輝いてふりそぞくことを
僕は知りたいんだ、その雨を見たことがあるかい?
僕は知りたいんだ、その雨が晴れた日に降り注ぐのを見たことがあるかい?
昨日、そしておととい、太陽は冷たく、雨は激しかった
人生なんていつもそんなもので
永遠にゆっくりとそして早くめぐっていく
僕は知っている、それは止めることはできない、なぜだろう?
〔原曲〕
---------------------------------------------------
専門家という名の下に権威的に振舞う人が、その人の未知の事象についてまで「専門家」として振る舞うことは見苦しいものだ。
ましてや、それが思想的な偏りから権威を強制するのであればなおさらである。
そもそも戦場における兵器使用の実態などというものは、秘匿されるのが当たり前のもので、それを自分の知っている範囲内での知識に一生懸命にあてはめて、それに疑義を呈するものに対して一生懸命否定にかかるのは、それこそ政治的な背景があるのではないかといぶかしく思ってしまう。
さらに、その連中の主張の拠所となっていると思しき、「週刊オブイェクト」というサイトに行ってみると、都合の悪い記事は訳出しないままによくわからない「勝利宣言」が出ているようである。なんだかなあw
前回訳出したエントリーでは、白燐の化学的な効果についてRAIのフィルムでは検証できないという話が前半でしながらも、しかし、米軍そのものが白燐を「化学兵器」として認識していた動かぬ証拠が出てきている。
それに全く触れずに、RAIはやっぱりデタラメだったんですよね~と開き直る仕草をひとたびとった主張には、申し訳ないけど、なんらかの「意図」を感ぜざるを得ないですよ。
そういうわけで、週刊オブイェクトは信じてはいけないトンデモサイトとして認定。
そこに書かれていることに事実があったとしても、その羅列には巧妙な思想的ワナが隠されていることに注意するべきサイトの類である。
みなさん注意!
(・・・といっても、ここ読んでいる人のほとんどがうさんくさいサイトと思っているだろうけどw)
------------------------------------------------------------------------
そもそもこの白燐弾の対人使用についての情報は少なく、RAIが告発する番組を作らなければ、そのまま闇に消えてしまったものだと思う。果たして、この白燐弾についてのRAIの告発が正しいものだったかどうかは未だわからない。RAI自身も伝聞や米軍兵からのインタビューで、この主張を構成しているからだ。
われわれが考えなければならないことは、実際にこれが本当のことだったのか?
その威力が化学兵器程のものだったのか、そしてアメリカが批准していない焼夷兵器の類だったのではないかという疑問を明確にすることだ。
【1】当初、米軍は、白燐の使用を否定してきた。
【2】ところが、その後一転して使用を認め、しかし白燐弾そのものが「化学兵器」ではないと主張した。
【3】そして、今度はアメリカ軍が、白燐を化学兵器として認識していたことのソースが出てきた。
このへんの流れは、RAIの報道に衝撃を受けて、それを問題視した人達によって、暴き立てられたものだ。
ナパームも対人地雷も、それはそもそも「通常兵器」だった。ところが、これが制限兵器となったのは、この効果や非人道性を告発してきた人々がいたからに他ならない。
仮に白燐が通常兵器の類を出ないものだったとしたとしても、この疑問を持ち、それを追求する態度は尊重されるべきだ。
ところが、これを封殺にかかる人がいるのはなんともはや。。。
そして、この議論や告発を封殺にかかる人達の「勝利宣言」は基本的には無視してよいものと思う。
私たちは私たちの真っ当な懐疑と非道な戦争の行使に対する批判的な視点を絶えずもっていることにより、こういうトンデモな人たちのは化けの皮はいつの日にかはがされるので。
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さて、これらの「米国の宣伝を自ら買って出る『自主的スターリン親衛隊おこちゃま版』の人々に流布する珍説の数々をひとつひとつあげつらうのは実に面倒なことでもあるが、幾つかについては、やはり反撃しておかねばならないと思うので、少しだけまとめてみようと思う。
【質問】
一連の白燐弾報道を「デマ」と必死で否定する人達の発生源は?
【回答】
→2ちゃんの軍ヲタさん達とこのサイトあたりです。
そしてさらにそこに「市民運動」的なムーブメントに悪意と敵意をもつ人がヲラヲラとついてきいる模様です。
この軍ヲタさん達には化学的な知識を元に白燐の化学性について真っ当な議論をしている人もいます。そういう人には、このブログのコメントなどでだいぶ勉強させてもらいました。
が、そういう良心的な人達とは別に・・・というか大半はそうなんですが・・・すでに米軍のやることに対して疑義を表明すること自体がどういうわけだが気に入らない人がいるようです。
なんか偏ってますね。
【珍説】
ガーディアンは「王制廃止,共和制への移行」を主張するような生粋の左翼紙なのでその主張は信じられない。
【真実】
→1821年(マルクスの共産党宣言の17年前)創刊。イギリスではかつて自由党よりの新聞として知られていた。現在発行部数は35万部。
イギリスの新聞ではタイムス・インディペンデントなどと並び影響力を持つ。
国体論に関して自由な議論ができるのはイギリスのみならず、それが思想的に自由が保障されているという証拠である。そもそもイギリスの自由主義には王政に対する批判が根底に流れているのは歴史が示すとおり。
このようなクオリティペーパーに対して、一部のトンデモサイトでは、ガーディアンを「赤旗のような左翼紙」と決め付けているが失笑レベルの間違い。
なお、ガーディアンは同じ自由主義的な論調(トンデモ解釈では『左翼紙』)で知られるインディペンデントのおかげで近年では発行部数を減らしつつある。
今回の米軍が白燐の違法性を認識していたことの証拠を暴露したのは、このガーディアン。なんか、政府批判したりアメリカ批判とかすると全部「左翼」になっちゃうみたいね、一部の人たちには。
【珍問】
米軍が使ってる防虫剤だって、機動隊がデモ隊鎮圧に使う催涙弾だって化学兵器じゃん。
だから白燐使っていたからって「化学兵器」というのはおかしいだろ?
【回答】
→たとえばナパーム弾の主成分はガソリンとナフサと椰子油です。
ちょっとした工場や家庭にでもある材料でナパーム弾は作られますが、しかしその効果はすでに知られているとおりです。
※国連人権小委員会は、1996年8月、「核・化学・生物兵器・気化爆弾・ナパーム弾・クラスター爆弾・劣化ウラン兵器の製造・使用の禁止を求める決議」を賛成15、反対1(もちろん反対はアメリカのみ)で採択している。
使っている成分の「化学性」がここで問われているのではなく、その化学的な効果が問題とされています。
核も平和利用していれば立派な資源ですが、それを兵器として使い、それ相応の効果があれば、問題視されていきます。
つか、こんな稚拙なレトリックでみんなたぶらかされてしまうのはイクナイ!
【珍説】
白燐弾は自衛隊も使用しているような「安全」なものだし。
一般人がいるところで使用していたくらい白燐は安全な兵器。この画像が動かぬ証拠!
【真実】
また白燐による煙幕を自衛隊が使用している画像が某トンデモサイトで「ほら見たことか!化学効果なんかないだろ?」とうpされていますが、これは焼夷効果をねらって建物や対人使用されたものではないのはいうまでもありません。それでは、自衛隊は演習にて対人使用したり、建造物などに使用したケースはあるでしょうか?
また、このような演習の場合、往々にして安全性を高められた模擬弾などが使われるのは通例でしょう。まあ、このへんは実際に自衛隊の当事者に聞かねばわからないことですが。
したがって、このようなケースでこの例をあたかも白燐の「安全性」を証明する証拠として持ち出してくること自体、印象操作そのものです。
RAIの画像をインチキと解説するわりには、このへんの印象操作を無邪気にやってくるあたり、やはり非常に意図的なものを感じます。
【質問】
白燐弾が「化学兵器」ではないとしたら対人使用していいものなの?
【回答】
→そももそ白燐弾が「化学兵器」と断定するには見解が分かれると思います。
※ただし現時点では、白燐兵器の違法性を自ら認める資料が出てきてしまっているわけですがw
ただし、その焼夷効果については、すでに指摘があるとおりです。
アメリカがこの白燐の使用を認めたことの背景には、白燐が一般的に煙幕やマーカーとして使われていたということから、化学兵器であるという指摘をかわせると思ったことがあるのと、もうひとつ、アメリカが焼夷兵器の制限に関する国際条約を批准していないという事実があるからだと思います。
つまり、化学効果ではなく、もっぱら焼夷目的なら対人使用しても、アメリカは「無罪」なわけです。アホですね、アメリカは。
対人目的または建造物などの焼夷目的で使われる兵器は制限されるべきであり、アメリカにその条約の批准を求めることは、当たり前の話です。
【珍説】
白燐は砲撃の範囲を限定するためのマーカーとして用いられているものだから、これがないとかえって、射撃範囲が区分できず民間人の犠牲者を増やしてしまうので、白燐は制限すべきではない。
【真実】
→珍説中の珍説ですねw
とりあえずまずはこれらの白燐弾に関する自分の主張の前提に立ち返るならば、すべての国家による戦争行為に反対し、破壊兵器や殺傷兵器すべてに制限が加えられる必要があることをまずは明記しておきます。
そのうえで、この珍説について書いておくと、白燐が今問題視されているのは、その対人使用についてです。
レベルの低い話にはレベルの低い回答しかできないのですが、白燐がそもそもなぜ今ここまで語られているかを全くわかっていないのではないでしょうかw
【質問】
白燐弾について「超兵器」とするのはデマなのではないか?
【回答】
→白燐は「超兵器」などではありません。
そのような扱いをしているサイトやブログがあるのかも知れませんが、自分はそういう見解は一切もってませんし、実際RAIの番組もそのような取り扱いはしていないでしょう。
RAIも、その効果について伝聞されたもの、兵士から直接伝えられたもの、その犠牲者と思しき映像をもとに構成しており、それに続く欧州の各紙などの報道もこれを外れることなく、推論しています。
そして、その推論の上で、化学兵器ではないか?焼夷効果が非人道的なのでは?という主張をしています。
このような議論の進め方に対して、どういうわけだか一部の偏りのあるサイトは、白燐を問題視している人は「超兵器」扱いしていると決め付けていますが、これもひとつのレトリックとして賢明な人は退けなければなりません。つまり、このように戯画化することにより、議論の正当性を揺るがそうとしているのです。
非常に2ちゃん的で小林よしのり世代(軍ヲタは近親憎悪か何か知らないけど好きではないらしいのですがw)の程度の低い印象操作のトリックにだまされる人には何もいうことはありませんが。
【珍説】
白燐弾についての告発は、すべてプロパガンダのデマである。
【真実】
→つーか、これだけ告発する話が広がって、さらに米軍の話も二転三転して、さらに機密解除文書に「白燐化学兵器」という表現があったり、さらには「白燐の対人使用は陸戦法で禁じられている」という当のアメリカ軍の教科書にまで記述があるんだし、もうムリがありすぎwwww
情報が限られた今の段階で、ここまで必死に否定にかかるほうが、申し訳ないけどもプロパガンダとしてしか見られないよw
以上、ほかにも多数突っ込みどころ満載ですが、キリがないのでやめておきますw
--------------------------------------
◇サウンドライブラリー
「晴れた日に降る雨を見たかい・・・」この曲は、ナパーム弾をとりあげた歌として、米国で放送禁止にもなっています。
※曲聴けます。
オレも聞きたい、晴れた日に降り注ぐその雨を見たかい?
◇燃える雨(白燐弾について)
1.燃える雨(モントットーネ村からの手紙)
2.燃える雨(「ファルージャ 隠された大虐殺」ほぼ完全日本語訳前半)
3.燃える雨(「ファルージャ 隠された大虐殺」ほぼ完全日本語訳後半)
4.燃える雨(白燐弾は「化学兵器」ではなく「通常兵器」であるとの主張について)
5.燃える雨(白燐弾-「極めて卑劣な兵器」 byグローバル・セキュリティ
6.燃える雨(アメリカ軍が違法性を認識:白燐の煙の向こう側で起きたこと)
7.その雨を見たかい?(燃える雨:白燐弾についての否定見解の正体)
8.燃える雨(参考:白燐弾についてのまとめ)
9.燃える雨(追加情報:大岡昇平「レイテ戦記」)
燃える雨、白燐弾
-米軍による白燐弾使用の実態についてのまとめサイト-
2005/12/21のBlog
[ 02:05 ]
前のエントリーで、水戸(;´Д`)ハァハァとか書いたわけだが、その中の・・・
17 :U-名無しさん :2005/12/13(火) 13:23:44 ID:gDuiIRoy0
夏に水戸サポが祭り会場を設定してくるから気をつけろ
それはすなわちJ2臭丸出し認定だ
37 :U-名無しさん :2005/12/13(火) 23:02:05 ID:0jQ+PdSR0
水戸は本気で祭りを開催するぞ。
奴らは青竹と茹でたそうめんとめんつゆ持参で流しそうめんをやっていた。
ビニールプールにはヨーヨーが浮かび、横にはシャチだかなんだかの浮き輪が転がり、
女子供にはチョコバナナが配られていた。
当然サポは浴衣姿。
・・・という意味がいまいちつかめず、水戸ホームの駐車場とかで地方の町内会がやっていることだと思っていたのですが、スミマセン、オレが悪かった。
三ツ沢を震撼させろ!
2004年夏、等々力の運営を震撼させた
悪名高き納涼磯崎祭り、再び神奈川へ上陸!
納涼漢祭り2005
本当にゴール裏で流しそうめんやっているよ・・・・orz
三ッ沢のバカ運営の意味不明な規制などで腑に落ちない部分もあったにせよ、無事盛大のうちに終了。
とか書いてあるんですが、そりゃゴール裏でながしそうめんやっていたら止めにくるよwwww
水戸おそるべし
ちなみに、トラックバックがあったここのサイトから『走れ、ホーリホック』の音源を教えてもろた!!
走れホーリーホック
いままで、横浜のゆずの「サポソング」とかで文句を言っていましたが、ごめんなさい。
17 :U-名無しさん :2005/12/13(火) 13:23:44 ID:gDuiIRoy0
夏に水戸サポが祭り会場を設定してくるから気をつけろ
それはすなわちJ2臭丸出し認定だ
37 :U-名無しさん :2005/12/13(火) 23:02:05 ID:0jQ+PdSR0
水戸は本気で祭りを開催するぞ。
奴らは青竹と茹でたそうめんとめんつゆ持参で流しそうめんをやっていた。
ビニールプールにはヨーヨーが浮かび、横にはシャチだかなんだかの浮き輪が転がり、
女子供にはチョコバナナが配られていた。
当然サポは浴衣姿。
・・・という意味がいまいちつかめず、水戸ホームの駐車場とかで地方の町内会がやっていることだと思っていたのですが、スミマセン、オレが悪かった。
三ツ沢を震撼させろ!
2004年夏、等々力の運営を震撼させた
悪名高き納涼磯崎祭り、再び神奈川へ上陸!
納涼漢祭り2005
本当にゴール裏で流しそうめんやっているよ・・・・orz
三ッ沢のバカ運営の意味不明な規制などで腑に落ちない部分もあったにせよ、無事盛大のうちに終了。
とか書いてあるんですが、そりゃゴール裏でながしそうめんやっていたら止めにくるよwwww
水戸おそるべし
ちなみに、トラックバックがあったここのサイトから『走れ、ホーリホック』の音源を教えてもろた!!
走れホーリーホック
いままで、横浜のゆずの「サポソング」とかで文句を言っていましたが、ごめんなさい。
2005/12/19のBlog
[ 01:47 ]
[ サッカー時評 ]
すみません、J2のこと全くわかりません。
J2サポが豊富な知識を童貞の牛緑粕に教えるスレ
3 :U-名無しさん :2005/12/13(火) 08:31:20 ID:84fKruD80
フィールドオブドリーム KASAMATSU
8 :U-名無しさん :2005/12/13(火) 12:12:56 ID:oBatI7Az0
とりあえず、水戸のホームゲームには気をつけろ
何が起こってもいいように準備を怠るな
かばんは予備を用意すべし
15 :U-名無しさん :2005/12/13(火) 13:14:24 ID:IqSzstdc0
水戸の「走れホーリーホック」は一度聞くと忘れられなくなる
17 :U-名無しさん :2005/12/13(火) 13:23:44 ID:gDuiIRoy0
夏に水戸サポが祭り会場を設定してくるから気をつけろ
それはすなわちJ2臭丸出し認定だ
20 :U-名無しさん :2005/12/13(火) 13:44:25 ID:lIAF5KmG0
平日ひたちなか、これ最強
26 :U-名無しさん :2005/12/13(火) 17:52:00 ID:W9gpsfkF0
水戸グルメに注意だな。
31 :U-名無しさん :2005/12/13(火) 22:19:00 ID:SUGmt/rl0
水戸みは時間城の砂嵐作戦がある。
37 :U-名無しさん :2005/12/13(火) 23:02:05 ID:0jQ+PdSR0
水戸は本気で祭りを開催するぞ。
奴らは青竹と茹でたそうめんとめんつゆ持参で流しそうめんをやっていた。
ビニールプールにはヨーヨーが浮かび、横にはシャチだかなんだかの浮き輪が転がり、
女子供にはチョコバナナが配られていた。
当然サポは浴衣姿。
97 :U-名無しさん :2005/12/16(金) 11:35:31 ID:GtG4WwJq0
笠松ではキャプテン翼を歌わなければならない。
102 :U-名無しさん :2005/12/16(金) 12:55:52 ID:OxOvTNWR0
笠松だけ、いまだに昭和
189 :U-名無しさん :2005/12/17(土) 18:40:36 ID:FDjwsEuE0
笠松の古代米おにぎり売ってた老夫婦は、来シーズンどうすんだろか?
あそこだけ人否杉だったが
194 :U-名無しさん :2005/12/17(土) 19:18:21 ID:/gYUjhmKO
ちなみに J2の酷い ホームスタジアムはどこ?
200 :U-名無しさん :2005/12/17(土) 19:40:04 ID:HPtnQZYF0
>>194
ガチは敷島だが水戸市陸に始めて行った時、立ちくらみがした・・・
217 :U-名無しさん :2005/12/17(土) 21:26:34 ID:MuuHQzBl0
水戸といえば、ひたちなか開催には気をつけろ
砂嵐で中止になるぞ!
237 :U-名無しさん :2005/12/18(日) 04:43:55 ID:FVQ86wma0
地の果てに連れて行かれるようで
拉致されたような錯覚を覚えるスタもあります
笠松や水戸市立やひたちなかとか
238 :U-名無しさん :2005/12/18(日) 05:30:58 ID:MjQUfh9N0
水戸のホームだけはなぜか異次元感があるんだよな
あれなんだろうな
水戸(;´Д`)ハァハァ
地味にこれも凄い
118 :U-名無しさん :2005/12/16(金) 19:34:59 ID:ChXY9k550
草津の相手選手紹介はダースベーダーマーチ。
マジで敵の扱い
2005/12/18のBlog
[ 13:50 ]
[ サッカー書評 ]
2005/12/16のBlog
[ 02:44 ]
[ サッカー時評 ]
世界クラブ選手権、アル・イテハド-サンパウロFCは面白かった。
不器用で頑なに縦の突破を図るイテハドに、テクニックで勝るサンパウロ。
イテハドは2試合目で、前の試合からだいぶ動きが軽くなっていた。
サンパウロは、きっと調整の意味あいで出てきたのだろう。動きは重い。だからいい試合になったと思う。
イテハドのプレースキックはなぜかロングボールではなくて、コーナーからはショートを多用する。まさに不器用路線。
けど、気持ちが伝わってきてよかったよ。
3-2で負けたのだけど、最後の1点はよかったね。
国立だから、きっと日本在住がかなりの割合でいるんだろうけど、ブラジル人はとても多く、そしてなんだか知らないけど日本人のブラジル「サポーター」がたくさんいた。
けど、オレはアジア人だから、イテハド贔屓でずっといたよ。
ベストなコンディションのホーム&アウェイであのチームと戦ったら面白いんだろうと思った。いつの日にか真剣勝負で会おう、アル・イテハド。
つか、寒くて普通に座ってみていると、会社帰りのスーツ姿では耐えられないので、
アラブの男なーらー
気持ちをみーせろー♪
と歌ってオーウェンしていたら、前にブラジル人にだいぶ嫌そうな顔されたので面白かったyp!
決勝も見に行くよ!
不器用で頑なに縦の突破を図るイテハドに、テクニックで勝るサンパウロ。
イテハドは2試合目で、前の試合からだいぶ動きが軽くなっていた。
サンパウロは、きっと調整の意味あいで出てきたのだろう。動きは重い。だからいい試合になったと思う。
イテハドのプレースキックはなぜかロングボールではなくて、コーナーからはショートを多用する。まさに不器用路線。
けど、気持ちが伝わってきてよかったよ。
3-2で負けたのだけど、最後の1点はよかったね。
国立だから、きっと日本在住がかなりの割合でいるんだろうけど、ブラジル人はとても多く、そしてなんだか知らないけど日本人のブラジル「サポーター」がたくさんいた。
けど、オレはアジア人だから、イテハド贔屓でずっといたよ。
ベストなコンディションのホーム&アウェイであのチームと戦ったら面白いんだろうと思った。いつの日にか真剣勝負で会おう、アル・イテハド。
つか、寒くて普通に座ってみていると、会社帰りのスーツ姿では耐えられないので、
アラブの男なーらー
気持ちをみーせろー♪
と歌ってオーウェンしていたら、前にブラジル人にだいぶ嫌そうな顔されたので面白かったyp!
決勝も見に行くよ!
2005/12/14のBlog
[ 05:39 ]
[ サッカー時評 ]
世界クラブ選手権が大盛り上がりであるw
まあ、といっても、まだヨーロッパと南米のチャンピオンがあがってこないのだから仕方ないだろう。試合は前座の雰囲気で進行しているのだ、きっと。
先日の国立のアル・イテハドとアル・アリとの試合を見に行った。
久々にあの寒さの中で、しかも完全な観戦だったわけで、正直寒くて寒くて仕方なかった。
何かしてないと寒いので、とりあえずお約束で川淵キャプテンとプラッターが出てきた時にブーイングしまくってあげた。
たぶん、もらってきたチケで入ってきたと思しき一般客は、このブーイングにだだっぴきだった。
ちなみに、このときにバクスタではジーコ皇帝が、「独裁者!」とヤジっていたらしいがw
アル・イテハドは、アジアチャンピオンということでかなり注目していた。
テレビで見たアジアチャンピオンズリーグの決勝では、アル・イテハドは速くて強い選手が圧倒的な攻撃をしかけてくる強いチームだった。
このチームがアジアチャンピオンクオリティだったら、Jリーグのどのチームも苦戦するだろうと思っていたぐらいなのだが、これが国立では精彩らしきところが微塵もない。
2・3日での調整では、サウジアラビアから来たのではさすがに温度に慣れることはないのではないかと思う。選手の大半も、きっと寒いところの海外経験はないと思う。
この時差と酷寒はつらいと思う。
試合の途中からは雪も降っていた。
サポーターはそれなりにやってきていたが、あれもサウジアラビアやエジプトから来たとはあまり思えなかった。
それでも、応援はどこの国のスタイルでも面白いものだ。
自分はアウェイゴール裏にいたのだが、アル・アリのサポーターがいて、ずいぶん観察させてもらった。
試合がはじまっても、メシ食っているヤツとかいたけどね。
まわりの観客は、せっかくだからこの人たちと応援しようという雰囲気だったから、不思議な応援のポーズとか一緒にやっていた。
こういうのは面白い。宇都宮さんもこっち来ていればよかったのに。ガキとかも走り回ってなかったよw
さて、その今年の世界クラブ選手権といえば、カズが出場しているのだが、あれはいったい幾ら日本テレビはシドニーFCにお金を払っているのだろう。
うすうす気づいているのだろうけど、何故かこのことを皆書かないのが不思議だ。
日本テレビは、なんとか視聴率を確保しようとして、世界クラブ選手権の数日前から、あらゆるところでこのイベントの番宣風の番組を流し、そしてその中心にいたのはカズであった。
「助っ人」としてシドニーFCに合流後、すぐに試合に出て、さらに日本ではスタメン。
ナンバーは”11”。
カズが数試合のために来たことにより、11番をつけていた選手は一時的にその番号をカズに譲っていると聞く。
世界クラブ選手権の「番宣」のフィルムでは、カズの人生を回顧しつつ、さらにはよくわからないけど「友情」みたいなものも芽生えたりしている姿を流す。平日の豊田スタジアムにいった人は、きっと皆そんな光景を見たくて試合に行ったのだろう。
栄光と挫折に満ちた現代のヒーローの物語。
しかし、オレはそんなものはちっとも見たくなかった。
世界最高のクラブを決定する大会に、オレは二部リーグに所属して、申し訳ないけどそこでさえも、さして決定機をものにすることが出来ない元スーパースターが、まるで花試合のように出てくるのを見たくなかった。たかだか数週間合流しただけで、外国の二部リーグのすでに全盛期を過ぎてから幾年もたつFWに、”11”をつけさせるようなチームが出てくる大会に「地球一のサッカー」などありえない。もし、そんなレベルの低いチームならば、そういうところがオセアニアのサッカー事情なら、そんなのはもう出てきても無駄なのではないか。
知恵をめぐらしたのは日本テレビか協会か?
どうやっても盛り上がろうはずがない予選で視聴率を確保するために、この「名案」を考えたのだろうし、それはマーケティングとして正解なのかも知れない。
オレは自分達がサポーターとしてこの場に出ることを夢見てきた。だから大会にそんな茶番があると哀しくなってくるのである。
スポーツ新聞が、毎日大量生産する「物語」は、この大会に限ってはご免こうむりたい。
カズがつけている11番がもの哀しい。
こんなにも安っぽい物語が介在してくるのが、世界クラブ選手権ならば将来は正直望めないのではないかと思う。
少なくともオレはがっかりなのである。
そして、こんな物語でしかサッカーを語れない人々にもがっかりである。
こんな茶番はサッカーを冒涜し、そして三浦カズの本当の栄光の物語をも冒涜する行為だ、と強く思う。
以上を書いてから、こんな記事を発見。
◇シドニーFC、三浦カズ獲得の裏を考えてみる
もうひとつ、UGも書いていた。読んでいたんだけど、サプリサギャルの印象強くてカズのこと触れていたの忘れていたw
◇キングのシドニー移籍を憂いつつ、やっぱりサプリサに萌える
正直シドニーはほとんどメリットはないと思う。
観客だって結果論で入っただけで、ほとんど期待してなかったと思う。
直接的な見返りがあったのだろうと。
数千万円の費用だったら、ゴールデンの番組2本分の宣伝費としては安いほうだと思うよ
あの負けず嫌いのリトバルスキーが、この話をどんな風に対処しているのか、本当のところを知りたいとも思う。
まあ、といっても、まだヨーロッパと南米のチャンピオンがあがってこないのだから仕方ないだろう。試合は前座の雰囲気で進行しているのだ、きっと。
先日の国立のアル・イテハドとアル・アリとの試合を見に行った。
久々にあの寒さの中で、しかも完全な観戦だったわけで、正直寒くて寒くて仕方なかった。
何かしてないと寒いので、とりあえずお約束で川淵キャプテンとプラッターが出てきた時にブーイングしまくってあげた。
たぶん、もらってきたチケで入ってきたと思しき一般客は、このブーイングにだだっぴきだった。
ちなみに、このときにバクスタではジーコ皇帝が、「独裁者!」とヤジっていたらしいがw
アル・イテハドは、アジアチャンピオンということでかなり注目していた。
テレビで見たアジアチャンピオンズリーグの決勝では、アル・イテハドは速くて強い選手が圧倒的な攻撃をしかけてくる強いチームだった。
このチームがアジアチャンピオンクオリティだったら、Jリーグのどのチームも苦戦するだろうと思っていたぐらいなのだが、これが国立では精彩らしきところが微塵もない。
2・3日での調整では、サウジアラビアから来たのではさすがに温度に慣れることはないのではないかと思う。選手の大半も、きっと寒いところの海外経験はないと思う。
この時差と酷寒はつらいと思う。
試合の途中からは雪も降っていた。
サポーターはそれなりにやってきていたが、あれもサウジアラビアやエジプトから来たとはあまり思えなかった。
それでも、応援はどこの国のスタイルでも面白いものだ。
自分はアウェイゴール裏にいたのだが、アル・アリのサポーターがいて、ずいぶん観察させてもらった。
試合がはじまっても、メシ食っているヤツとかいたけどね。
まわりの観客は、せっかくだからこの人たちと応援しようという雰囲気だったから、不思議な応援のポーズとか一緒にやっていた。
こういうのは面白い。宇都宮さんもこっち来ていればよかったのに。ガキとかも走り回ってなかったよw
さて、その今年の世界クラブ選手権といえば、カズが出場しているのだが、あれはいったい幾ら日本テレビはシドニーFCにお金を払っているのだろう。
うすうす気づいているのだろうけど、何故かこのことを皆書かないのが不思議だ。
日本テレビは、なんとか視聴率を確保しようとして、世界クラブ選手権の数日前から、あらゆるところでこのイベントの番宣風の番組を流し、そしてその中心にいたのはカズであった。
「助っ人」としてシドニーFCに合流後、すぐに試合に出て、さらに日本ではスタメン。
ナンバーは”11”。
カズが数試合のために来たことにより、11番をつけていた選手は一時的にその番号をカズに譲っていると聞く。
世界クラブ選手権の「番宣」のフィルムでは、カズの人生を回顧しつつ、さらにはよくわからないけど「友情」みたいなものも芽生えたりしている姿を流す。平日の豊田スタジアムにいった人は、きっと皆そんな光景を見たくて試合に行ったのだろう。
栄光と挫折に満ちた現代のヒーローの物語。
しかし、オレはそんなものはちっとも見たくなかった。
世界最高のクラブを決定する大会に、オレは二部リーグに所属して、申し訳ないけどそこでさえも、さして決定機をものにすることが出来ない元スーパースターが、まるで花試合のように出てくるのを見たくなかった。たかだか数週間合流しただけで、外国の二部リーグのすでに全盛期を過ぎてから幾年もたつFWに、”11”をつけさせるようなチームが出てくる大会に「地球一のサッカー」などありえない。もし、そんなレベルの低いチームならば、そういうところがオセアニアのサッカー事情なら、そんなのはもう出てきても無駄なのではないか。
知恵をめぐらしたのは日本テレビか協会か?
どうやっても盛り上がろうはずがない予選で視聴率を確保するために、この「名案」を考えたのだろうし、それはマーケティングとして正解なのかも知れない。
オレは自分達がサポーターとしてこの場に出ることを夢見てきた。だから大会にそんな茶番があると哀しくなってくるのである。
スポーツ新聞が、毎日大量生産する「物語」は、この大会に限ってはご免こうむりたい。
カズがつけている11番がもの哀しい。
こんなにも安っぽい物語が介在してくるのが、世界クラブ選手権ならば将来は正直望めないのではないかと思う。
少なくともオレはがっかりなのである。
そして、こんな物語でしかサッカーを語れない人々にもがっかりである。
こんな茶番はサッカーを冒涜し、そして三浦カズの本当の栄光の物語をも冒涜する行為だ、と強く思う。
以上を書いてから、こんな記事を発見。
◇シドニーFC、三浦カズ獲得の裏を考えてみる
もうひとつ、UGも書いていた。読んでいたんだけど、サプリサギャルの印象強くてカズのこと触れていたの忘れていたw
◇キングのシドニー移籍を憂いつつ、やっぱりサプリサに萌える
正直シドニーはほとんどメリットはないと思う。
観客だって結果論で入っただけで、ほとんど期待してなかったと思う。
直接的な見返りがあったのだろうと。
数千万円の費用だったら、ゴールデンの番組2本分の宣伝費としては安いほうだと思うよ
あの負けず嫌いのリトバルスキーが、この話をどんな風に対処しているのか、本当のところを知りたいとも思う。
[ 03:59 ]
[ マスターのつぶやき ]
過去何度か経験したことがあるが、今回が一番イタイ。
白燐弾関連でエントリー重ねていた中で、けっこう重要なエントリーになっていたひとつが、リンクの貼り変えして更新したら綺麗に消えてなくなりました。。。。orz
グローバルセキュリティの白燐弾に関する記述の翻訳なのですが、誰か物好きな人そのコピーなどもってないですよね?つか、普通ないと思うけど・・・・。
つか、ドブログもう本当に簡便してくれよ!!!!!!!!!!!!!
※その後、該当するエントリーをグーグルのキャッシュで発見して復元。
もちろん、それでもドブログへの不信感はこれまでよりさらに増して続いていくわけだが。
白燐弾関連でエントリー重ねていた中で、けっこう重要なエントリーになっていたひとつが、リンクの貼り変えして更新したら綺麗に消えてなくなりました。。。。orz
グローバルセキュリティの白燐弾に関する記述の翻訳なのですが、誰か物好きな人そのコピーなどもってないですよね?つか、普通ないと思うけど・・・・。
つか、ドブログもう本当に簡便してくれよ!!!!!!!!!!!!!
※その後、該当するエントリーをグーグルのキャッシュで発見して復元。
もちろん、それでもドブログへの不信感はこれまでよりさらに増して続いていくわけだが。
2005/12/11のBlog
[ 16:36 ]
[ 燃える雨 (白燐弾について) ]
世界クラブ選手権に行く前に急いでエントリー。
白燐の対人使用の違法性をアメリカ軍が認識していたという資料が発見されている。
以下、関係箇所の大部分を訳してみた。
ちなみに、この記事はサーモバリック弾の使用についても告発しているのだが、論点がずれる可能性があるため、あえてそれに触れた後半部分は訳出しませんでした。
なお、本記事を取り上げたブログに以下のものもあります。
◇米軍 「白燐(リン)弾は化学兵器と認識」 モンビオット氏らが指摘
-机の上の空
◇ペンタゴンが「白燐弾は化学兵器」とやはり認識していたことが判明!
-低気温のエクスタシー
※ちなみに、低気温のエクスタシーのもうひとつのエントリーには、白燐弾をイラク軍が使用していたことを化学兵器の使用として問題視していた国防省の文書の原文を掲載されています。
-----------------------------------------------------------
□戦争犯罪の中の戦争犯罪が白燐の煙の背後に
Gurdiean by George Monbiot
メディアは白燐の問題について勘違いをしていたわけではなかった。
新しいニュースに入る前に、私はこのファルージャにおける問題について、事実関係を整理しておきたいと思う。
白燐が民間人に対して使用されたという明確な証拠はない。これは、イタリアのRAIによって、「ファルージャ、隠された虐殺」と題された番組によって主張されたものだ。
この番組では映像とともに次のように説明している。『奇妙な負傷が見られる。あるものは骨まで焼け、あるものは皮膚が剥がれ落ちている・・・
顔は完全に溶けおちてしまい、体の一部分のようになってしまっている。服は奇妙にも無傷である。』これらの主張は、生物学の学位をもった人権擁護家達によってなされたという。
私自身も生物学の学位をもっており、心臓切開手術をするのと同じぐらいに、人の死の原因を判断する資格がある。そこでシェフィールド大学法病理学教授のChris Milroy氏に映像を見てもらうように依頼したところ、「特に死体に燃えたような形跡は見られない」、死体が黒くなり皮膚がないのは「腐敗によるもの」と答えてくれた。これらの人々がどのように死んだのかは今のところまだわかっていないのである。。
しかし、白燐がファルージャで兵士に対する兵器として配備された明確な証拠は存在する。
このコラムでは先週の火曜日、歩兵将校が武装勢力に対して威嚇目的で使われていたことを告白したことをレポートした。そして、ペンタゴンのスポークスマンは、BBCに「白燐は焼夷兵器として敵の戦闘員に使われた」と語ってもいる。ただし「それは化学兵器ではなく、非合法なものではない」とも注釈している。
このスポークスマンによる否定は、メディアのほとんどが受け入れた。タイムズ誌は、国連の条約では「民間人への使用は禁じられているが、兵士には禁じられていない」としている。しかし、この「民間人」という制限は、化学兵器条約には記載されていない。毒性の化学物質を兵器として使うことは、誰をターゲットにするとしても違法なのである。
ペンタゴンは、白燐は中毒させるというよりは、燃焼効果があり、これらはアメリカが批准していない焼夷兵器に関する条約で規制されているものである、と主張する。しかし、白燐には焼夷性と中毒性の2つの効果がある。白燐のガスは、目や肺の粘膜に作用する。化学兵器禁止機関のピーター・カイザー氏が先週BBCに語ったように、「もし・・・白燐の毒性物質、また腐食性物質が明確に兵器として使われるのであれば、もちろん禁止されるべきだ。なぜならば・・・人間や動物に対して使われる化学物質が毒性により死や疾病をもたらすものであれば、化学兵器としてみなされるべきだ。」
アメリカ軍は違法だと知っていながらこの兵器を使用している。
特派員David Traynier は、カンサス州フォートワース アメリカ指揮幕僚官校 US Command and General Staff College が発行した戦術書に、白燐の対人使用は陸戦法に反すると記述されていることを発見した。
また、昨晩、ブロガーであるGabriele Zamparini氏は、1991年4月に機密解除された国防省の書類から、「白燐化学物質 phosphorus chemicalの使用の可能性」と題されたものを発見している。
『クルド人の反乱に対する残酷な弾圧行為において、サダム・フセインに忠誠を誓うイラク軍は、白燐化学兵器 white phosphorus (WP) chemical weaponsをクルド反乱者とErbilの民衆に使い・・・イラクのDohuk県でも使っていた可能性がある。白燐化学物質は、火砲とヘリコプターにより打ち込まれた・・・・白燐科学兵器による攻撃の情報は、すばやく広まった・・・数十万人のクルド人がこの2つの地域から脱出した。』
ペンタゴンは間違いなく、白燐が違法な化学兵器として認識していたのである。
武装勢力は、もちろん他の兵器によって殺されたのかも知れない。他の火器とあわせて使われたから、このことはどうでもいい問題なのだろうか?それは問題なのである。第一次世界大戦の追悼礼拝において目が見えなくなった退役軍人のならんだ姿の写真を見たものは、国際法の重要性とそれがないがしろになってしまうことの危険性を知るはずである。
しかし我々は決して忘れてはならない。化学兵器の使用は、戦争犯罪の中でももっとも重い戦争犯罪であることを。イラク侵攻とファルージャへの攻撃はともに違法な侵略行為であることを。ファルージャを攻撃する前に、海兵隊は「戦闘可能な年齢」の男子を町から逃げることを許可しなかった。さらにたくさんの女性と子供がフィルージャに残っていたことを。ガーディアンの特派員は3万人から5万人の市民が残されていたと推定している。海兵隊はフィルージャの住民が戦闘員であるかのように扱った。彼らは町の建物という建物を廃塵にし、イラクの赤十字の救援を拒否し、国連の特派員によれば、『食料と水の剥奪を一般市民に対しても強要した』という。
---------------------------------------------------------------
ちなみに、ガーディアン誌に掲載されたこの記事は、白燐弾の使用はぜんぜんOKよ!「人道兵器」だよ!と珍説wを主張してやまない某ブログでは、白燐弾の化学性が否定された記事として引用されていてワラタ。
以下に書く訳文の前半のみを取り上げて、「ほら見ろ!化学者が否定しているだろ?」と例によって揚足をとっているかのようなのだが、原文を読めない(読まない)厨を相手にするならばいざ知らずww
しかも、「事実」とか「真実」とか「議論の正当性」とかを一生懸命あげつらっていたのにねw
他にもこのブログにはあまりにも「珍説」が多いので、後でまとめてそれを指摘するエントリー立てて見るとともに、この議論を通じて出てきた自分なりの考えなどをまとめてみようと思います。
では、世界クラブ選手権に急いで出動!
◇燃える雨(白燐弾について)
1.燃える雨(モントットーネ村からの手紙)
2.燃える雨(「ファルージャ 隠された大虐殺」ほぼ完全日本語訳前半)
3.燃える雨(「ファルージャ 隠された大虐殺」ほぼ完全日本語訳後半)
4.燃える雨(白燐弾は「化学兵器」ではなく「通常兵器」であるとの主張について)
5.燃える雨(白燐弾-「極めて卑劣な兵器」 byグローバル・セキュリティ
6.燃える雨(アメリカ軍が違法性を認識:白燐の煙の向こう側で起きたこと)
7.その雨を見たかい?(燃える雨:白燐弾についての否定見解の正体)
8.燃える雨(参考:白燐弾についてのまとめ)
9.燃える雨(追加情報:大岡昇平「レイテ戦記」)
燃える雨、白燐弾
-米軍による白燐弾使用の実態についてのまとめサイト-
白燐の対人使用の違法性をアメリカ軍が認識していたという資料が発見されている。
以下、関係箇所の大部分を訳してみた。
ちなみに、この記事はサーモバリック弾の使用についても告発しているのだが、論点がずれる可能性があるため、あえてそれに触れた後半部分は訳出しませんでした。
なお、本記事を取り上げたブログに以下のものもあります。
◇米軍 「白燐(リン)弾は化学兵器と認識」 モンビオット氏らが指摘
-机の上の空
◇ペンタゴンが「白燐弾は化学兵器」とやはり認識していたことが判明!
-低気温のエクスタシー
※ちなみに、低気温のエクスタシーのもうひとつのエントリーには、白燐弾をイラク軍が使用していたことを化学兵器の使用として問題視していた国防省の文書の原文を掲載されています。
-----------------------------------------------------------
□戦争犯罪の中の戦争犯罪が白燐の煙の背後に
Gurdiean by George Monbiot
メディアは白燐の問題について勘違いをしていたわけではなかった。
新しいニュースに入る前に、私はこのファルージャにおける問題について、事実関係を整理しておきたいと思う。
白燐が民間人に対して使用されたという明確な証拠はない。これは、イタリアのRAIによって、「ファルージャ、隠された虐殺」と題された番組によって主張されたものだ。
この番組では映像とともに次のように説明している。『奇妙な負傷が見られる。あるものは骨まで焼け、あるものは皮膚が剥がれ落ちている・・・
顔は完全に溶けおちてしまい、体の一部分のようになってしまっている。服は奇妙にも無傷である。』これらの主張は、生物学の学位をもった人権擁護家達によってなされたという。
私自身も生物学の学位をもっており、心臓切開手術をするのと同じぐらいに、人の死の原因を判断する資格がある。そこでシェフィールド大学法病理学教授のChris Milroy氏に映像を見てもらうように依頼したところ、「特に死体に燃えたような形跡は見られない」、死体が黒くなり皮膚がないのは「腐敗によるもの」と答えてくれた。これらの人々がどのように死んだのかは今のところまだわかっていないのである。。
しかし、白燐がファルージャで兵士に対する兵器として配備された明確な証拠は存在する。
このコラムでは先週の火曜日、歩兵将校が武装勢力に対して威嚇目的で使われていたことを告白したことをレポートした。そして、ペンタゴンのスポークスマンは、BBCに「白燐は焼夷兵器として敵の戦闘員に使われた」と語ってもいる。ただし「それは化学兵器ではなく、非合法なものではない」とも注釈している。
このスポークスマンによる否定は、メディアのほとんどが受け入れた。タイムズ誌は、国連の条約では「民間人への使用は禁じられているが、兵士には禁じられていない」としている。しかし、この「民間人」という制限は、化学兵器条約には記載されていない。毒性の化学物質を兵器として使うことは、誰をターゲットにするとしても違法なのである。
ペンタゴンは、白燐は中毒させるというよりは、燃焼効果があり、これらはアメリカが批准していない焼夷兵器に関する条約で規制されているものである、と主張する。しかし、白燐には焼夷性と中毒性の2つの効果がある。白燐のガスは、目や肺の粘膜に作用する。化学兵器禁止機関のピーター・カイザー氏が先週BBCに語ったように、「もし・・・白燐の毒性物質、また腐食性物質が明確に兵器として使われるのであれば、もちろん禁止されるべきだ。なぜならば・・・人間や動物に対して使われる化学物質が毒性により死や疾病をもたらすものであれば、化学兵器としてみなされるべきだ。」
アメリカ軍は違法だと知っていながらこの兵器を使用している。
特派員David Traynier は、カンサス州フォートワース アメリカ指揮幕僚官校 US Command and General Staff College が発行した戦術書に、白燐の対人使用は陸戦法に反すると記述されていることを発見した。
また、昨晩、ブロガーであるGabriele Zamparini氏は、1991年4月に機密解除された国防省の書類から、「白燐化学物質 phosphorus chemicalの使用の可能性」と題されたものを発見している。
『クルド人の反乱に対する残酷な弾圧行為において、サダム・フセインに忠誠を誓うイラク軍は、白燐化学兵器 white phosphorus (WP) chemical weaponsをクルド反乱者とErbilの民衆に使い・・・イラクのDohuk県でも使っていた可能性がある。白燐化学物質は、火砲とヘリコプターにより打ち込まれた・・・・白燐科学兵器による攻撃の情報は、すばやく広まった・・・数十万人のクルド人がこの2つの地域から脱出した。』
ペンタゴンは間違いなく、白燐が違法な化学兵器として認識していたのである。
武装勢力は、もちろん他の兵器によって殺されたのかも知れない。他の火器とあわせて使われたから、このことはどうでもいい問題なのだろうか?それは問題なのである。第一次世界大戦の追悼礼拝において目が見えなくなった退役軍人のならんだ姿の写真を見たものは、国際法の重要性とそれがないがしろになってしまうことの危険性を知るはずである。
しかし我々は決して忘れてはならない。化学兵器の使用は、戦争犯罪の中でももっとも重い戦争犯罪であることを。イラク侵攻とファルージャへの攻撃はともに違法な侵略行為であることを。ファルージャを攻撃する前に、海兵隊は「戦闘可能な年齢」の男子を町から逃げることを許可しなかった。さらにたくさんの女性と子供がフィルージャに残っていたことを。ガーディアンの特派員は3万人から5万人の市民が残されていたと推定している。海兵隊はフィルージャの住民が戦闘員であるかのように扱った。彼らは町の建物という建物を廃塵にし、イラクの赤十字の救援を拒否し、国連の特派員によれば、『食料と水の剥奪を一般市民に対しても強要した』という。
---------------------------------------------------------------
ちなみに、ガーディアン誌に掲載されたこの記事は、白燐弾の使用はぜんぜんOKよ!「人道兵器」だよ!と珍説wを主張してやまない某ブログでは、白燐弾の化学性が否定された記事として引用されていてワラタ。
以下に書く訳文の前半のみを取り上げて、「ほら見ろ!化学者が否定しているだろ?」と例によって揚足をとっているかのようなのだが、原文を読めない(読まない)厨を相手にするならばいざ知らずww
しかも、「事実」とか「真実」とか「議論の正当性」とかを一生懸命あげつらっていたのにねw
他にもこのブログにはあまりにも「珍説」が多いので、後でまとめてそれを指摘するエントリー立てて見るとともに、この議論を通じて出てきた自分なりの考えなどをまとめてみようと思います。
では、世界クラブ選手権に急いで出動!
◇燃える雨(白燐弾について)
1.燃える雨(モントットーネ村からの手紙)
2.燃える雨(「ファルージャ 隠された大虐殺」ほぼ完全日本語訳前半)
3.燃える雨(「ファルージャ 隠された大虐殺」ほぼ完全日本語訳後半)
4.燃える雨(白燐弾は「化学兵器」ではなく「通常兵器」であるとの主張について)
5.燃える雨(白燐弾-「極めて卑劣な兵器」 byグローバル・セキュリティ
6.燃える雨(アメリカ軍が違法性を認識:白燐の煙の向こう側で起きたこと)
7.その雨を見たかい?(燃える雨:白燐弾についての否定見解の正体)
8.燃える雨(参考:白燐弾についてのまとめ)
9.燃える雨(追加情報:大岡昇平「レイテ戦記」)
燃える雨、白燐弾
-米軍による白燐弾使用の実態についてのまとめサイト-
[ 02:35 ]
[ なんとなく社会時評 ]
ノーベル文学賞受賞者、「英国は対米追随の子羊」と米英のイラク政策を批判
AP通信によると、今年のノーベル文学賞を受賞した英国の劇作家ハロルド・ピンター氏(75)は7日、スウェーデンのストックホルムで行われた同賞授賞式で、あらかじめ録画取りされたビデオ映像を通じて講演し、ブッシュ米大統領とブレア英首相のイラク政策を強く批判し、イラクを侵略した罪で、国際刑事裁判所に訴えられるべきだと語った。
同氏はまた、「イラクへの侵略は盗賊行為で、国家によるテロだ。国際法を全くないがしろにしている」と述べた。これまでも米国の外交政策の批判で知られているピンター氏は、さらに、「英国は米国にメェーメェー鳴いてついて歩く子羊だ」と冷やかした。
ピンター氏は当初、授賞式に参加し、講演を行う予定だったが、がんを患っていることで参加を中止、講演は前もって録画されたビデオで行われた。この講演でピンター氏は、文学よりも政治に焦点をあて、ブッシュ大統領とブレア首相がイラクで数万人が死んだ責任を取るべきだ、と述べた。
同氏は「どれだけたくさん殺せば、大量虐殺者として戦争犯罪人になるのだろうか? 彼らはイラク国民に拷問、クラスター爆弾、劣化ウラン弾、大量無差別殺人、荒廃と死を与え、それを"自由と民主主義を中東にもたらす"と称している」と話した。ノーベル賞選考委員会はこれまでにも反体制の文学者を同賞に選んでおり、その中には1970年に受賞した旧ソ連の反体制の作家、アレクサンドル・ソルジェニーツィン氏などがいる。
-------------------------------------------------------------
◇ハロルド・ピンター Harold Pinter (1930-)
◇ハロルド・ピンターのフィルモグラフィ
◇ハロルド・ピンター氏にノーベル文学賞
以下、このノーベル文学賞受賞演説の抜粋訳。
原文はコチラ
Harold Pinter Nobel Lecture Art, Truth & Politics
インタビュー内容に関連したリンクもところどころに貼ってみました。
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ここにいらっしゃる誰もが、イクラ侵攻は、サダム・フセインが極めて危険な大量破壊兵器を保有しており、そのうちのいくつかは45分以内に発射が可能であり、それが恐ろしい惨状をもたらすだろうことから正当化されたことをご存知でしょう。我々はそれが本当のことだと思い込まされていました。しかし、それは真実ではありませんでした。
イラクはアルカイダと関係があり、2001年のニューヨークの惨劇に加担していた責任があると、私たちは伝えられていました。我々はそれが本当のことだと思い込まされていました。しかし、それは真実ではありませんでした。
イラクは世界の安全にとって脅威であると伝えられていました。我々はそれが本当のことだと思い込まされていました。しかし、それは真実ではなかったのです。
(中略)
私はかつて『嘘のタペストリー』によって私たちは包まれていると言った事があります。レーガン大統領は、ニカラグアを「全体主義者の洞窟」だと語ったことがあります。
このことはメディアによって広く取り上げられ、英政府からも、そのことが事実であり正しい表現とされたことがありました。
◇ニカラグア(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8B%E3%82%AB%E3%83%A9%E3%82%B0%E3%82%A2
◇レーガンはニカラグアの人々を虐殺した
http://www.jca.apc.org/~kmasuoka/places/nicaragua0406.html
しかし実際は銃殺隊の記録は存在せず、拷問も残虐行為の証拠も存在しませんでしたし、ひとりの修道士もニカラグアでは殺されたことはありませんでした。そればかりか本当のところは政府には3人の修道士が参加しており、2人のイエズス会士と1人のメリノール会の修道士までいました。
本当に「全体主義者の洞窟」だったのは隣の国であるエルサルヴァドルとガテマラでした。アメリカは、民主主義的な占拠で選ばれたガテマラ政府を1954年に倒し、長く続いた軍事独裁政権による犠牲者は20万人と推定されている。
◇グァテマラ(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B0%E3%82%A2%E3%83%86%E3%83%9E%E3%83%A9
◇グアテマラ 一九六二年から一九八〇年代
あまり知られていない「最終解決」
http://www.jca.apc.org/~kmasuoka/persons/kh37.html
このような「政策」は中央アメリカにとどまりませんでした。世界中で行われて、それは終わることがなかったのです。そして、あたかも何事もなかったかのように忘れられています。
アメリカは第二次世界大戦が終わってから、右翼の軍事独裁政権をあるときは援助し、あるときは作り出してきました。
インドネシア、ギリシア、ウルグアイ、ブラジル、パラグアイ、ハイチ、トルコ、フィリピン、グァテマラ、エルサルバドル、そしてもちろんチリもそうです。1973年にアメリカがチリに押し付けたことは決して忘れられないだろうし、許されてはならないことです。
◇アメリカ軍事介入の1世紀
http://www.jca.apc.org/stopUSwar/Databank/interventions.htm
◇米国の干渉・介入:アフガニスタンからイラクまで
http://terasima.gooside.com/interview030910intervention2afgan3iraq.html
◇巨大帝国の陰謀と危険な21世紀
http://www3.ocn.ne.jp/~zip2000/noam-chomsky-2.htm
◇戒厳令
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000063LBJ/250-6040088-6929064
◇チリ・クーデター(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%83%AA%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%83%BC%E3%83%87%E3%82%BF%E3%83%BC
◇映画『ミッシング』の物語は今も続く
http://www.jca.apc.org/stopUSwar/Bushwar/hormantruth.htm
その国々で数十万人の死が現実のものとなっている。それらは本当にあったことなのか?それはアメリカの外交政策によるものなのか?
その答えはイエスだ。それらは実際におこった事実であり、アメリカの外交政策がまきおこしたものだ。しかし、あなたはそのことを知らなかっただけだ。
それらは事実ではなかった。全く何もなかった。
例えそれが真実だとしても、何もなかったことになっている。
関係ないことなのだ。なんの興味もないことだったのだ。
アメリカの罪は、組織的に継続されており、残忍で無慈悲なものなのだが、それを実際に問題として扱っている人は数少ない。
(中略)
イラクへの侵攻は詐欺師の行いであり、あからさまな国家によるテロリズムであり、国際法の概念に対する完全な侮辱である。専断的な軍事行動は嘘につぐ嘘とメディアの操作によって人をだましてきたことから引き起こされたものであり、それらはアメリカの軍事的かつ経済的な基盤を中東において確固とするために行われたのである。しかもそれは、あたかもイラクを正しい方向に導こうとする他の行動はすべて失敗して「最後の手段」を行使したかのように行われたのである。
「解放」という名の下に。
(中略)
拷問、クラスター爆弾、劣化ウラン弾、さらには数限りない無差別殺人、悲劇、後輩、そして死をイラクの人々にわたしたちは与えてしまった。
「自由と民主主義を中東に」というスローガンのもとに。
大量殺人者や戦争犯罪人と呼ばれるのには何人ぐらいを殺せばよいのだろうか?10万人?それだけで十分すぎると私は考える。
それならば、国際刑事裁判所(ICC)の法廷にブッシュとブレアを立たせるべきだ。
もちろんブッシュは抜け目がないから、この国際刑事裁判所の設立を批准していないのだが。それゆえに、アメリカ軍の兵士や政治家が法廷に立たされてもブッシュは助けてくれるだろう。トニー・ブレアについては、ICCを批准しているから訴追可能だ。裁判所が興味があるなら、彼の住所を教えることも可能だ。トニー・ブレアの住所は、ロンドン・ダウンニング通り・10番地。
死などというものは、彼らの考えの中ではたいしたものではない。ブッシュ大統領とブレア首相にとって、人の死などいうものは二の次なのだ。少なくとも10万人の人がアメリカの爆弾とミサイルによって、イクラの反抗暴動が始まるまえに殺されていた。
殺されたのは一瞬だった。そして、その死は存在しなかったことになっている。殺された人々は消滅してしまったのだ。死者は記録すらされていない。
「我々は死体の数は数えていない」米軍のトミー・フランクス将軍は語っている。
イラク侵攻が始まった頃、イギリスの新聞の一面にトニー・ブレア首相がイクラの子供の頬にキスしている写真が掲載されたことがある。「ひとりの子供の喜び」というキャプションがつけられていた。
数日後、新聞の中面には次のような一枚の写真と記事があった。
ひとりの4歳の子供で両手がない。子供の家族はミサイルによって吹き飛ばされてしまって、彼が唯一の生き残りだった。
その子はたずねた。
「いつになったらボクの腕はもとに戻るの?」
記事はそこまでである。
そう、トニー・ブレアはこの子を抱きしめることはなかったし、他の不具になってしまった子供たちも、血だらけの死体も抱くことはない。
血は汚い。
血によって、テレビで誠実にスピーチする時に着るためのシャツとネクタイを汚してしまうだろう。
(中略)
アメリカは世界132ヶ国に702の軍事施設を展開している。(中略)
そして、8,000発の実配備されて作戦可能な核弾頭を保持している。
そのうちの2,000発は反撃即応態勢にあり、15分以内に発射可能である。アメリカはさらに、バンカー・ブラスター爆弾のような新しい核の部隊の配備も進めている。イギリスは、これに協力的であり、現在トライデントにかわる核ミサイルの投入を進めている。
これらの核兵器は、どこに照準がむけられているのだろうか?
オサマ・ビン・ラディンか?あなたのところか?それとも私か?Joe Dokesか?中国か?パリか?それを誰が知っているのだろうか?
私たちが知っているのは、核兵器の保有とその脅迫が幼児性精神病であり、その病がアメリカの外交政策の思想の根本にあることである。
私たちは決して忘れてはならない。アメリカが軍事的な行動をとり続けており、それを休める気配が全くないということを。
◇ブッシュの戦争
http://www.shgshmz.gn.to/shgmax/public_html/review/20030415_nowar.html
◇彼らのテロリズム、われらのテロリズム
http://www.cosmos.ne.jp/~miyagawa/nagocnet/data/eqbalj.html
AP通信によると、今年のノーベル文学賞を受賞した英国の劇作家ハロルド・ピンター氏(75)は7日、スウェーデンのストックホルムで行われた同賞授賞式で、あらかじめ録画取りされたビデオ映像を通じて講演し、ブッシュ米大統領とブレア英首相のイラク政策を強く批判し、イラクを侵略した罪で、国際刑事裁判所に訴えられるべきだと語った。
同氏はまた、「イラクへの侵略は盗賊行為で、国家によるテロだ。国際法を全くないがしろにしている」と述べた。これまでも米国の外交政策の批判で知られているピンター氏は、さらに、「英国は米国にメェーメェー鳴いてついて歩く子羊だ」と冷やかした。
ピンター氏は当初、授賞式に参加し、講演を行う予定だったが、がんを患っていることで参加を中止、講演は前もって録画されたビデオで行われた。この講演でピンター氏は、文学よりも政治に焦点をあて、ブッシュ大統領とブレア首相がイラクで数万人が死んだ責任を取るべきだ、と述べた。
同氏は「どれだけたくさん殺せば、大量虐殺者として戦争犯罪人になるのだろうか? 彼らはイラク国民に拷問、クラスター爆弾、劣化ウラン弾、大量無差別殺人、荒廃と死を与え、それを"自由と民主主義を中東にもたらす"と称している」と話した。ノーベル賞選考委員会はこれまでにも反体制の文学者を同賞に選んでおり、その中には1970年に受賞した旧ソ連の反体制の作家、アレクサンドル・ソルジェニーツィン氏などがいる。
-------------------------------------------------------------
◇ハロルド・ピンター Harold Pinter (1930-)
◇ハロルド・ピンターのフィルモグラフィ
◇ハロルド・ピンター氏にノーベル文学賞
以下、このノーベル文学賞受賞演説の抜粋訳。
原文はコチラ
Harold Pinter Nobel Lecture Art, Truth & Politics
インタビュー内容に関連したリンクもところどころに貼ってみました。
----------------------------------------------------------------
ここにいらっしゃる誰もが、イクラ侵攻は、サダム・フセインが極めて危険な大量破壊兵器を保有しており、そのうちのいくつかは45分以内に発射が可能であり、それが恐ろしい惨状をもたらすだろうことから正当化されたことをご存知でしょう。我々はそれが本当のことだと思い込まされていました。しかし、それは真実ではありませんでした。
イラクはアルカイダと関係があり、2001年のニューヨークの惨劇に加担していた責任があると、私たちは伝えられていました。我々はそれが本当のことだと思い込まされていました。しかし、それは真実ではありませんでした。
イラクは世界の安全にとって脅威であると伝えられていました。我々はそれが本当のことだと思い込まされていました。しかし、それは真実ではなかったのです。
(中略)
私はかつて『嘘のタペストリー』によって私たちは包まれていると言った事があります。レーガン大統領は、ニカラグアを「全体主義者の洞窟」だと語ったことがあります。
このことはメディアによって広く取り上げられ、英政府からも、そのことが事実であり正しい表現とされたことがありました。
◇ニカラグア(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8B%E3%82%AB%E3%83%A9%E3%82%B0%E3%82%A2
◇レーガンはニカラグアの人々を虐殺した
http://www.jca.apc.org/~kmasuoka/places/nicaragua0406.html
しかし実際は銃殺隊の記録は存在せず、拷問も残虐行為の証拠も存在しませんでしたし、ひとりの修道士もニカラグアでは殺されたことはありませんでした。そればかりか本当のところは政府には3人の修道士が参加しており、2人のイエズス会士と1人のメリノール会の修道士までいました。
本当に「全体主義者の洞窟」だったのは隣の国であるエルサルヴァドルとガテマラでした。アメリカは、民主主義的な占拠で選ばれたガテマラ政府を1954年に倒し、長く続いた軍事独裁政権による犠牲者は20万人と推定されている。
◇グァテマラ(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B0%E3%82%A2%E3%83%86%E3%83%9E%E3%83%A9
◇グアテマラ 一九六二年から一九八〇年代
あまり知られていない「最終解決」
http://www.jca.apc.org/~kmasuoka/persons/kh37.html
このような「政策」は中央アメリカにとどまりませんでした。世界中で行われて、それは終わることがなかったのです。そして、あたかも何事もなかったかのように忘れられています。
アメリカは第二次世界大戦が終わってから、右翼の軍事独裁政権をあるときは援助し、あるときは作り出してきました。
インドネシア、ギリシア、ウルグアイ、ブラジル、パラグアイ、ハイチ、トルコ、フィリピン、グァテマラ、エルサルバドル、そしてもちろんチリもそうです。1973年にアメリカがチリに押し付けたことは決して忘れられないだろうし、許されてはならないことです。
◇アメリカ軍事介入の1世紀
http://www.jca.apc.org/stopUSwar/Databank/interventions.htm
◇米国の干渉・介入:アフガニスタンからイラクまで
http://terasima.gooside.com/interview030910intervention2afgan3iraq.html
◇巨大帝国の陰謀と危険な21世紀
http://www3.ocn.ne.jp/~zip2000/noam-chomsky-2.htm
◇戒厳令
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000063LBJ/250-6040088-6929064
◇チリ・クーデター(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%83%AA%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%83%BC%E3%83%87%E3%82%BF%E3%83%BC
◇映画『ミッシング』の物語は今も続く
http://www.jca.apc.org/stopUSwar/Bushwar/hormantruth.htm
その国々で数十万人の死が現実のものとなっている。それらは本当にあったことなのか?それはアメリカの外交政策によるものなのか?
その答えはイエスだ。それらは実際におこった事実であり、アメリカの外交政策がまきおこしたものだ。しかし、あなたはそのことを知らなかっただけだ。
それらは事実ではなかった。全く何もなかった。
例えそれが真実だとしても、何もなかったことになっている。
関係ないことなのだ。なんの興味もないことだったのだ。
アメリカの罪は、組織的に継続されており、残忍で無慈悲なものなのだが、それを実際に問題として扱っている人は数少ない。
(中略)
イラクへの侵攻は詐欺師の行いであり、あからさまな国家によるテロリズムであり、国際法の概念に対する完全な侮辱である。専断的な軍事行動は嘘につぐ嘘とメディアの操作によって人をだましてきたことから引き起こされたものであり、それらはアメリカの軍事的かつ経済的な基盤を中東において確固とするために行われたのである。しかもそれは、あたかもイラクを正しい方向に導こうとする他の行動はすべて失敗して「最後の手段」を行使したかのように行われたのである。
「解放」という名の下に。
(中略)
拷問、クラスター爆弾、劣化ウラン弾、さらには数限りない無差別殺人、悲劇、後輩、そして死をイラクの人々にわたしたちは与えてしまった。
「自由と民主主義を中東に」というスローガンのもとに。
大量殺人者や戦争犯罪人と呼ばれるのには何人ぐらいを殺せばよいのだろうか?10万人?それだけで十分すぎると私は考える。
それならば、国際刑事裁判所(ICC)の法廷にブッシュとブレアを立たせるべきだ。
もちろんブッシュは抜け目がないから、この国際刑事裁判所の設立を批准していないのだが。それゆえに、アメリカ軍の兵士や政治家が法廷に立たされてもブッシュは助けてくれるだろう。トニー・ブレアについては、ICCを批准しているから訴追可能だ。裁判所が興味があるなら、彼の住所を教えることも可能だ。トニー・ブレアの住所は、ロンドン・ダウンニング通り・10番地。
死などというものは、彼らの考えの中ではたいしたものではない。ブッシュ大統領とブレア首相にとって、人の死などいうものは二の次なのだ。少なくとも10万人の人がアメリカの爆弾とミサイルによって、イクラの反抗暴動が始まるまえに殺されていた。
殺されたのは一瞬だった。そして、その死は存在しなかったことになっている。殺された人々は消滅してしまったのだ。死者は記録すらされていない。
「我々は死体の数は数えていない」米軍のトミー・フランクス将軍は語っている。
イラク侵攻が始まった頃、イギリスの新聞の一面にトニー・ブレア首相がイクラの子供の頬にキスしている写真が掲載されたことがある。「ひとりの子供の喜び」というキャプションがつけられていた。
数日後、新聞の中面には次のような一枚の写真と記事があった。
ひとりの4歳の子供で両手がない。子供の家族はミサイルによって吹き飛ばされてしまって、彼が唯一の生き残りだった。
その子はたずねた。
「いつになったらボクの腕はもとに戻るの?」
記事はそこまでである。
そう、トニー・ブレアはこの子を抱きしめることはなかったし、他の不具になってしまった子供たちも、血だらけの死体も抱くことはない。
血は汚い。
血によって、テレビで誠実にスピーチする時に着るためのシャツとネクタイを汚してしまうだろう。
(中略)
アメリカは世界132ヶ国に702の軍事施設を展開している。(中略)
そして、8,000発の実配備されて作戦可能な核弾頭を保持している。
そのうちの2,000発は反撃即応態勢にあり、15分以内に発射可能である。アメリカはさらに、バンカー・ブラスター爆弾のような新しい核の部隊の配備も進めている。イギリスは、これに協力的であり、現在トライデントにかわる核ミサイルの投入を進めている。
これらの核兵器は、どこに照準がむけられているのだろうか?
オサマ・ビン・ラディンか?あなたのところか?それとも私か?Joe Dokesか?中国か?パリか?それを誰が知っているのだろうか?
私たちが知っているのは、核兵器の保有とその脅迫が幼児性精神病であり、その病がアメリカの外交政策の思想の根本にあることである。
私たちは決して忘れてはならない。アメリカが軍事的な行動をとり続けており、それを休める気配が全くないということを。
◇ブッシュの戦争
http://www.shgshmz.gn.to/shgmax/public_html/review/20030415_nowar.html
◇彼らのテロリズム、われらのテロリズム
http://www.cosmos.ne.jp/~miyagawa/nagocnet/data/eqbalj.html
2005/12/06のBlog
[ 01:38 ]
[ サッカー時評 ]
トヨタカップのチケットが案の定あまりまくっているらしい。
もちろん、これはすっかりアジアチャンピオンになって、トヨタカップに凱旋するつもりであったマリノスサポには深刻な問題で、おさえまくっていたチケが今になって大量に行き場を失っている。
自分とても例外でなく、友人からもういらないからあげる、といって大量のチケが流入してきた。
そういうわけで・・・
◆12/11(日)19:20-
アジアチャンピオン-アフリカチャンピオン *3枚
2,850円
◆12/14(水)19:20-
12/11の勝者-サンパウロFC*3枚
6,300円
以上のチケを、フットボールは未来の兵器であるの哀れなる読者に差し上げます!!!1
欲しい人は、
dancinginyourheads@yahoo.co.jp
までメールにて。
先着順で普通にあげます。
ここで一発、白燐弾がらみで大量流入してきた軍ヲタ、ゆに彦とか劉少奇とかやじ馬とかにもぜひ応募してもらいたいものです!!!
【チケあげる条件】
・当日試合会場渡しでOKな人
・masterlowと観戦してもいい人
・なるべく、今まで面識なくからんだことのない人が希望w
・試合終了後にさびしいますたろうの飲みに付き合える人
以上、よろしくです。
◇◇◇締め切りました◇◇◇
もちろん、これはすっかりアジアチャンピオンになって、トヨタカップに凱旋するつもりであったマリノスサポには深刻な問題で、おさえまくっていたチケが今になって大量に行き場を失っている。
自分とても例外でなく、友人からもういらないからあげる、といって大量のチケが流入してきた。
そういうわけで・・・
◆12/11(日)19:20-
アジアチャンピオン-アフリカチャンピオン *3枚
2,850円
◆12/14(水)19:20-
12/11の勝者-サンパウロFC*3枚
6,300円
以上のチケを、フットボールは未来の兵器であるの哀れなる読者に差し上げます!!!1
欲しい人は、
dancinginyourheads@yahoo.co.jp
までメールにて。
先着順で普通にあげます。
ここで一発、白燐弾がらみで大量流入してきた軍ヲタ、ゆに彦とか劉少奇とかやじ馬とかにもぜひ応募してもらいたいものです!!!
【チケあげる条件】
・当日試合会場渡しでOKな人
・masterlowと観戦してもいい人
・なるべく、今まで面識なくからんだことのない人が希望w
・試合終了後にさびしいますたろうの飲みに付き合える人
以上、よろしくです。
◇◇◇締め切りました◇◇◇
2005/12/04のBlog
[ 23:58 ]
[ 書評 ]
以前、鴨川つばめがどのようになってしまったかを、その本人のインタビューで知ったときには大変な衝撃を受けた。
鴨川つばめの場合、あの名作「マカロニほうれん荘」の最後は明らかに作品そのものもおいつめられていて、リアルタイムの連載を追っていた小坊の自分でさえ、そのただならぬ気配に連載の終わりを察知することができた。
その後にマカロニほうれん荘は「2」としてよみがえることになるが、その筆致は最後まで回復することがなく、そして鴨川つばめは本当にいなくなってしまった。
天才というのは、天才であるが故に追い詰められるときがあるのだと思う。
ランボー、ジミ・ヘンドリックス、ジャコ・パストリアス、皆天才であるが故に世に出たときから晩年を迎えていたかのような人生を歩んだ。
吾妻ひでおの書き下ろし失踪日記が凄いという話を聞きつけて、さっそく取り寄せてみたのだが、本当にショッキングなマンガであった。
ショッキングというのは、必ずしもその取り扱った題材のことだけではない。
確かにその漫画には、作者本人が「全部実話です」と言い切って語る、自殺未遂・失踪・浮浪者生活・アルコール中毒の日々が書かれている。
が、そこにはひとつの悲惨さや悲哀は感じられないばかりか、なぜそのような生活に至らねばならなかったかすら書かれていない。
吾妻ひでおの例の自分を模したキャラクターが、ひょうひょうとまるでキャンプ生活でも繰り広げるかのように、浮浪者生活やアルコール中毒で強制入院された姿が書かれているだけだ。
言葉にすると難しい。悲惨さはこの漫画からはいっぺんも伝わってこない。それぐらいに、このマンガは「ポジティブ」である。伝わらせないことを表現とするということもあるのだな、と思う。
吾妻ひでお特有のまんがのディスクールは、もちろんこんな悲惨を書くことには向いていない。だから可能だったとも思う。鴨川つばめも、こうして自分を客体化して遊べる余裕があれば・・・とも思う。
この漫画は何も主張しない。何も言い募らない。そして、時折だけ詩的なシーンを垣間見せる。
深夜に町を徘徊し、明日の食べ物を探してゴミ袋をあさり続ける日々、あるとき団地のゴミ集積所で腐ったリンゴを手にする。その腐敗したリンゴは微生物の生命活動のせいで暖かいのだ。
そんなシーンが、本当にさりげなく埋められている。
何事もなかったかのように物語は展開され続け、そして、それは読むものに何かを忘却させたまま、マンガならではの愉楽をつくりだすなか、そんな詩的で物語的なシーンは、ひときわ輝く。
シケモクを探して深夜の路上を徘徊する作者は、あるとき何かの犯罪者と間違えられて警察に捕まる。取調べの中で、この人が「吾妻ひでお」と知った警察官に色紙を求められるシーンもいい。色紙のキャラクターの横に一言添えてほしいと書かされた言葉は「夢」。
そうか、このマンガは現代の「夢」を語ろうとする話だったのか、とこのシーンを見て本当にうなったよ、オレは。
失踪日記
鴨川つばめの場合、あの名作「マカロニほうれん荘」の最後は明らかに作品そのものもおいつめられていて、リアルタイムの連載を追っていた小坊の自分でさえ、そのただならぬ気配に連載の終わりを察知することができた。
その後にマカロニほうれん荘は「2」としてよみがえることになるが、その筆致は最後まで回復することがなく、そして鴨川つばめは本当にいなくなってしまった。
天才というのは、天才であるが故に追い詰められるときがあるのだと思う。
ランボー、ジミ・ヘンドリックス、ジャコ・パストリアス、皆天才であるが故に世に出たときから晩年を迎えていたかのような人生を歩んだ。
吾妻ひでおの書き下ろし失踪日記が凄いという話を聞きつけて、さっそく取り寄せてみたのだが、本当にショッキングなマンガであった。
ショッキングというのは、必ずしもその取り扱った題材のことだけではない。
確かにその漫画には、作者本人が「全部実話です」と言い切って語る、自殺未遂・失踪・浮浪者生活・アルコール中毒の日々が書かれている。
が、そこにはひとつの悲惨さや悲哀は感じられないばかりか、なぜそのような生活に至らねばならなかったかすら書かれていない。
吾妻ひでおの例の自分を模したキャラクターが、ひょうひょうとまるでキャンプ生活でも繰り広げるかのように、浮浪者生活やアルコール中毒で強制入院された姿が書かれているだけだ。
言葉にすると難しい。悲惨さはこの漫画からはいっぺんも伝わってこない。それぐらいに、このマンガは「ポジティブ」である。伝わらせないことを表現とするということもあるのだな、と思う。
吾妻ひでお特有のまんがのディスクールは、もちろんこんな悲惨を書くことには向いていない。だから可能だったとも思う。鴨川つばめも、こうして自分を客体化して遊べる余裕があれば・・・とも思う。
この漫画は何も主張しない。何も言い募らない。そして、時折だけ詩的なシーンを垣間見せる。
深夜に町を徘徊し、明日の食べ物を探してゴミ袋をあさり続ける日々、あるとき団地のゴミ集積所で腐ったリンゴを手にする。その腐敗したリンゴは微生物の生命活動のせいで暖かいのだ。
そんなシーンが、本当にさりげなく埋められている。
何事もなかったかのように物語は展開され続け、そして、それは読むものに何かを忘却させたまま、マンガならではの愉楽をつくりだすなか、そんな詩的で物語的なシーンは、ひときわ輝く。
シケモクを探して深夜の路上を徘徊する作者は、あるとき何かの犯罪者と間違えられて警察に捕まる。取調べの中で、この人が「吾妻ひでお」と知った警察官に色紙を求められるシーンもいい。色紙のキャラクターの横に一言添えてほしいと書かされた言葉は「夢」。
そうか、このマンガは現代の「夢」を語ろうとする話だったのか、とこのシーンを見て本当にうなったよ、オレは。
失踪日記
2005/12/01のBlog
[ 04:16 ]
[ 燃える雨 (白燐弾について) ]
白燐、英語名でPhosphorus(フォスフォロス)。ギリシア神話のフォスフォロス、または明けの明星である同名の星の名前からつけられたものとのことである。
以下、軍事関連の専門サイトであり多数のメディアからも情報源とされているGlobalSecurity.orgから、その白燐(弾)についての解説の訳。
-------------------------------------------------------
◆白燐弾-White Phosphorus (WP)
白燐弾(WP)は、ウィリー・ピートという名前で知られ、標的サイン用、視界遮蔽用、または焼夷目的で使われる。白燐弾は、敵の設備を破壊したり、視界を遮断するのにも使うこともできる。対車両、石油施設、弾薬保管庫、敵の偵察施設などに使われる。標的の場所をナビゲートするために使われることもある。通例、爆発物によって拡散するもので、時限信管により空中にて爆発するようにしてある。第二次大戦中には、軍の教典では、煙幕、マーカー弾、焼夷用、手榴弾、煙によるマーキング、発煙筒、曳光弾としてしばしば取り扱われていた。
ファルージャ戦は2004年11月8日から20日まで行われた。最後の武器攻撃は11月17日とされている。戦闘は、陸軍、海兵隊、イラク軍混成の海兵隊第一派遣軍(IMEF)によって戦われた。
ファルージャ戦において、アメリカ軍は、白燐弾が有用な兵器であることに気づいた。
「白燐弾は効果的で多用途に使える兵器であることが証明された。われわれは交差路での視界遮断作戦、その後の戦闘では、強力な心理的な兵器として使用した。前線や塹壕の武装勢力に対して、爆発では得られない効果をこれによって得ることができる。われわれは"shake and bake"(驚かせて焼く)作戦によって武装勢力を攻撃した。白燐弾によって敵を驚かせ、爆発によってそこから出てくるようにするのだ。HC煙幕がもっと効果的だとされていたので、白燐弾を最後まで保有していたため、この煙幕作戦に改良された白燐弾を使用したのだ。」
白燐弾は、アメリカが批准しているどの条約でも禁止されていない。煙幕や視界遮蔽の兵器は、直接的な化学兵器としては扱われていない。アメリカは、焼夷兵器を使用する可能性を留保し続けている。(略) 白燐弾や燃料の空中爆破は特定通常兵器使用禁止制限条約(CCW)の議定書Ⅱ(過度に傷害をもたらす、あるいは無差別の効果があるとみなされうるような特定通常兵器の使用もしくは禁止に関する議定書)では禁止も制限もされていない。
◆白燐-焼夷性
白燐は、無色で黄色の半透明なワックス状の物質で、刺激の強いニンニクのような匂いをもつ。高い可燃性をもち酸素に触れると発火する。白燐は自然発火性物質であり、そのままで発火するものだ。
空気に触れると、自然に発火し、酸化して白燐五酸化物となる。酸化することにより熱を出し、黄色の炎と白く濃い煙を出す。また暗闇では照明効果があるため、曳光弾に使われることとなる。この化学効果は、この物質が消費されるか酸素がなくなるまで続く。皮膚が非露出しまだ燃えていない白燐が大気に触れれば、15%以上の白燐が炭化した破片に残っていると、再び発火する。
白燐は化学性の燃焼によって苦痛の大きい傷害となる。壊死部分は黄色くなり特徴的なにんにく臭がするのがこの燃焼がもたらす特徴的な症状だ。脂質溶解性があるとされているため、破片が皮質に入ると皮膚に浸透しやすいといわれている。この皮膚への浸透性により、傷害の治癒効果が非常に遅くなるとされている。これについてはまだ研究が進んでおらず、それゆえに、白燐は科学的な燃焼効果としてはまだ認められておらず、治癒回復が遅いという典型的な効果が残るとされているだけなのである。
白燐の白熱性の破片の燃焼効果は持続し、皮膚の下で燃え続け苦痛を与えるとともに、堅い瘡蓋をつくり小水疱を形成する。燃焼はたいていの場合は複合的になり、深く多様に焼く。確かな事実は重度の傷害をもたらすということである。破片は酸素が少ないときでも燃焼する。破片と破片が触れ合ったときに部分的に燃焼するのだ。
この兵器は極めて卑劣な兵器である。なぜなら、白燐はその物質がなくなるまで燃え続けるものだからだ。当事者が白燐の破片を受ければ骨に達するまで燃えるものなのである。燃焼は皮膚の露出した部分に普通限定される(上肢や顔など)。燃焼は白燐の脂溶性と発火性により第2級または第3級に値する程度になる。
もし白燐を衣服に浴びたり付着したりした時は、白燐が浸透した衣服を皮膚に達して燃えるまでに脱ぎましょう。白燐に汚染された衣服をすばやく脱ぎ、皮膚に燃焼が達するのを防ぎましょう。それが不可能であれば、白燐を浴びた皮膚や衣服を冷たい水の中につけるか、消化するため、または燃焼から守るために水をかけましょう。それから、冷たくした重曹(重炭酸ナトリウム)または冷水につけてください。皮膚を水につけ、白燐が見えるところを(できれば水の中で)ナイフの背のようなとがったものかピンセットで除去してください。指で白燐には触れないように!除去した白燐や白燐が付着した衣服は水の中か燃えても大丈夫な場所に捨ててください。白燐の燃焼はぬれたもので包み、再び燃えないようにしてください。白燐で火傷した患者は食塩水に浸した服を着せることが必要です。そうしないと再び発火することになります。
----------------------------------------------------------------
「化学兵器」じゃないらしいから、どんどん対人使用してもいいらしいよ!
いざ白燐がこっちに使われたとしても、上記に対処方法もあるからママもこれならOKさ!
【FAQ】
1.白燐弾だけが問題視されるのはなぜか?もっと破壊力のある兵器はあるのではないか?
この疑問は自分も共有してます。というか、たとえ白燐弾が「非人道的兵器」とされたとしても、兵器に人道的なものがあるかというかといえばそんなバカなことはない。先のエントリーで書いたとおり、この白燐弾の使用は、すべての兵器についてすべての戦争行為に対する反対を前提として問題視するものであって、同時にファルージャでの民間人を巻き込んだ悲惨な戦闘とアメリカの愚考を照射するためのひとつの例として取り上げています。
もちろん今目の前の悲惨を共有し、それを非難する意図もあり、焼夷兵器としての白燐の使用制限も同時に主張します。
2.取り上げ方に政治的な意図があるのでは?
全くそのとおりで、この一連のエントリーは政治的な意図をもとに書きました。その意味で学術的な白燐弾の話はある意味全く興味はありません。
「化学兵器」「大量破壊兵器」の存在を疑って、イラクに侵攻したアメリカは、白燐弾含め多くの「準」化学兵器(ここではあえてこういう表現をします)、大量破壊兵器を使用しました。その意味で、フセインと同罪、もしくはそれ以上の罪があるはずです。
そして、イラクに「派兵」して占領統治の片棒担いでいる日本政府、その政治的な判断を下した自民党に投票し、小泉政権に信任させてしまった日本のおめでたい有権者もその片棒を担いでいます。
その点、今回「白燐弾は化学兵器ではないから対人使用はOKよ!」と主張されている人はその政治的な立場を決して明らかにしませんし、単に学術的なヨタでアメリカの侵略行為の思想的なバックアップに加担しているのも認めようとはしないでしょうが。
言葉の定義や記載された数量の精度などの揚げ足取りからはいって、その問題すべてを誤謬であったかのようにあげつらうのは、この手の人たちのいつものパターンです。
今回もエセ化学談義や法的な解釈論で煙幕を炊いているわけです。
もちろん、われわれもそのトラップにひっかからないような論の立て方や検証をしていかねばならないのですが。
◇燃える雨(白燐弾について)
1.燃える雨(モントットーネ村からの手紙)
2.燃える雨(「ファルージャ 隠された大虐殺」ほぼ完全日本語訳前半)
3.燃える雨(「ファルージャ 隠された大虐殺」ほぼ完全日本語訳後半)
4.燃える雨(白燐弾は「化学兵器」ではなく「通常兵器」であるとの主張について)
5.燃える雨(白燐弾-「極めて卑劣な兵器」 byグローバル・セキュリティ
6.燃える雨(アメリカ軍が違法性を認識:白燐の煙の向こう側で起きたこと)
7.その雨を見たかい?(燃える雨:白燐弾についての否定見解の正体)
8.燃える雨(参考:白燐弾についてのまとめ)
9.燃える雨(追加情報:大岡昇平「レイテ戦記」)
燃える雨、白燐弾
-米軍による白燐弾使用の実態についてのまとめサイト-
以下、軍事関連の専門サイトであり多数のメディアからも情報源とされているGlobalSecurity.orgから、その白燐(弾)についての解説の訳。
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◆白燐弾-White Phosphorus (WP)
白燐弾(WP)は、ウィリー・ピートという名前で知られ、標的サイン用、視界遮蔽用、または焼夷目的で使われる。白燐弾は、敵の設備を破壊したり、視界を遮断するのにも使うこともできる。対車両、石油施設、弾薬保管庫、敵の偵察施設などに使われる。標的の場所をナビゲートするために使われることもある。通例、爆発物によって拡散するもので、時限信管により空中にて爆発するようにしてある。第二次大戦中には、軍の教典では、煙幕、マーカー弾、焼夷用、手榴弾、煙によるマーキング、発煙筒、曳光弾としてしばしば取り扱われていた。
ファルージャ戦は2004年11月8日から20日まで行われた。最後の武器攻撃は11月17日とされている。戦闘は、陸軍、海兵隊、イラク軍混成の海兵隊第一派遣軍(IMEF)によって戦われた。
ファルージャ戦において、アメリカ軍は、白燐弾が有用な兵器であることに気づいた。
「白燐弾は効果的で多用途に使える兵器であることが証明された。われわれは交差路での視界遮断作戦、その後の戦闘では、強力な心理的な兵器として使用した。前線や塹壕の武装勢力に対して、爆発では得られない効果をこれによって得ることができる。われわれは"shake and bake"(驚かせて焼く)作戦によって武装勢力を攻撃した。白燐弾によって敵を驚かせ、爆発によってそこから出てくるようにするのだ。HC煙幕がもっと効果的だとされていたので、白燐弾を最後まで保有していたため、この煙幕作戦に改良された白燐弾を使用したのだ。」
白燐弾は、アメリカが批准しているどの条約でも禁止されていない。煙幕や視界遮蔽の兵器は、直接的な化学兵器としては扱われていない。アメリカは、焼夷兵器を使用する可能性を留保し続けている。(略) 白燐弾や燃料の空中爆破は特定通常兵器使用禁止制限条約(CCW)の議定書Ⅱ(過度に傷害をもたらす、あるいは無差別の効果があるとみなされうるような特定通常兵器の使用もしくは禁止に関する議定書)では禁止も制限もされていない。
◆白燐-焼夷性
白燐は、無色で黄色の半透明なワックス状の物質で、刺激の強いニンニクのような匂いをもつ。高い可燃性をもち酸素に触れると発火する。白燐は自然発火性物質であり、そのままで発火するものだ。
空気に触れると、自然に発火し、酸化して白燐五酸化物となる。酸化することにより熱を出し、黄色の炎と白く濃い煙を出す。また暗闇では照明効果があるため、曳光弾に使われることとなる。この化学効果は、この物質が消費されるか酸素がなくなるまで続く。皮膚が非露出しまだ燃えていない白燐が大気に触れれば、15%以上の白燐が炭化した破片に残っていると、再び発火する。
白燐は化学性の燃焼によって苦痛の大きい傷害となる。壊死部分は黄色くなり特徴的なにんにく臭がするのがこの燃焼がもたらす特徴的な症状だ。脂質溶解性があるとされているため、破片が皮質に入ると皮膚に浸透しやすいといわれている。この皮膚への浸透性により、傷害の治癒効果が非常に遅くなるとされている。これについてはまだ研究が進んでおらず、それゆえに、白燐は科学的な燃焼効果としてはまだ認められておらず、治癒回復が遅いという典型的な効果が残るとされているだけなのである。
白燐の白熱性の破片の燃焼効果は持続し、皮膚の下で燃え続け苦痛を与えるとともに、堅い瘡蓋をつくり小水疱を形成する。燃焼はたいていの場合は複合的になり、深く多様に焼く。確かな事実は重度の傷害をもたらすということである。破片は酸素が少ないときでも燃焼する。破片と破片が触れ合ったときに部分的に燃焼するのだ。
この兵器は極めて卑劣な兵器である。なぜなら、白燐はその物質がなくなるまで燃え続けるものだからだ。当事者が白燐の破片を受ければ骨に達するまで燃えるものなのである。燃焼は皮膚の露出した部分に普通限定される(上肢や顔など)。燃焼は白燐の脂溶性と発火性により第2級または第3級に値する程度になる。
もし白燐を衣服に浴びたり付着したりした時は、白燐が浸透した衣服を皮膚に達して燃えるまでに脱ぎましょう。白燐に汚染された衣服をすばやく脱ぎ、皮膚に燃焼が達するのを防ぎましょう。それが不可能であれば、白燐を浴びた皮膚や衣服を冷たい水の中につけるか、消化するため、または燃焼から守るために水をかけましょう。それから、冷たくした重曹(重炭酸ナトリウム)または冷水につけてください。皮膚を水につけ、白燐が見えるところを(できれば水の中で)ナイフの背のようなとがったものかピンセットで除去してください。指で白燐には触れないように!除去した白燐や白燐が付着した衣服は水の中か燃えても大丈夫な場所に捨ててください。白燐の燃焼はぬれたもので包み、再び燃えないようにしてください。白燐で火傷した患者は食塩水に浸した服を着せることが必要です。そうしないと再び発火することになります。
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「化学兵器」じゃないらしいから、どんどん対人使用してもいいらしいよ!
いざ白燐がこっちに使われたとしても、上記に対処方法もあるからママもこれならOKさ!
【FAQ】
1.白燐弾だけが問題視されるのはなぜか?もっと破壊力のある兵器はあるのではないか?
この疑問は自分も共有してます。というか、たとえ白燐弾が「非人道的兵器」とされたとしても、兵器に人道的なものがあるかというかといえばそんなバカなことはない。先のエントリーで書いたとおり、この白燐弾の使用は、すべての兵器についてすべての戦争行為に対する反対を前提として問題視するものであって、同時にファルージャでの民間人を巻き込んだ悲惨な戦闘とアメリカの愚考を照射するためのひとつの例として取り上げています。
もちろん今目の前の悲惨を共有し、それを非難する意図もあり、焼夷兵器としての白燐の使用制限も同時に主張します。
2.取り上げ方に政治的な意図があるのでは?
全くそのとおりで、この一連のエントリーは政治的な意図をもとに書きました。その意味で学術的な白燐弾の話はある意味全く興味はありません。
「化学兵器」「大量破壊兵器」の存在を疑って、イラクに侵攻したアメリカは、白燐弾含め多くの「準」化学兵器(ここではあえてこういう表現をします)、大量破壊兵器を使用しました。その意味で、フセインと同罪、もしくはそれ以上の罪があるはずです。
そして、イラクに「派兵」して占領統治の片棒担いでいる日本政府、その政治的な判断を下した自民党に投票し、小泉政権に信任させてしまった日本のおめでたい有権者もその片棒を担いでいます。
その点、今回「白燐弾は化学兵器ではないから対人使用はOKよ!」と主張されている人はその政治的な立場を決して明らかにしませんし、単に学術的なヨタでアメリカの侵略行為の思想的なバックアップに加担しているのも認めようとはしないでしょうが。
言葉の定義や記載された数量の精度などの揚げ足取りからはいって、その問題すべてを誤謬であったかのようにあげつらうのは、この手の人たちのいつものパターンです。
今回もエセ化学談義や法的な解釈論で煙幕を炊いているわけです。
もちろん、われわれもそのトラップにひっかからないような論の立て方や検証をしていかねばならないのですが。
◇燃える雨(白燐弾について)
1.燃える雨(モントットーネ村からの手紙)
2.燃える雨(「ファルージャ 隠された大虐殺」ほぼ完全日本語訳前半)
3.燃える雨(「ファルージャ 隠された大虐殺」ほぼ完全日本語訳後半)
4.燃える雨(白燐弾は「化学兵器」ではなく「通常兵器」であるとの主張について)
5.燃える雨(白燐弾-「極めて卑劣な兵器」 byグローバル・セキュリティ
6.燃える雨(アメリカ軍が違法性を認識:白燐の煙の向こう側で起きたこと)
7.その雨を見たかい?(燃える雨:白燐弾についての否定見解の正体)
8.燃える雨(参考:白燐弾についてのまとめ)
9.燃える雨(追加情報:大岡昇平「レイテ戦記」)
燃える雨、白燐弾
-米軍による白燐弾使用の実態についてのまとめサイト-
2005/11/29のBlog
[ 01:55 ]
[ なんとなく社会時評 ]
西村真悟衆院議員の過去の発言
自民、民主両党を中心とする超党派の議員連盟「教育基本法改正促進委員会」は(04年)2月25日、東京都内のホテルで設立総会を開いた。
この日の総会には自民43名と民主10名の議員、代理出席55名の計108名が出席したという。共産党の機関紙「赤旗」によると、この議連の名簿による参加者は、民主50名を含む235名となっている。
この会で、民主党の西村真悟衆院議員は、今後の教育のありかたに関しあいさつで、「お国のために命を投げ出しても構わない日本人を生み出す。お国のために命をささげた人があって、今ここに祖国があるということを子どもたちに教える。これに尽きる」とか「お国のために命を投げだすことをいとわない機構、つまり国民の軍隊が明確に意識されなければならない。この中で国民教育が復活していく」と発言したそうだ。
◆西村真悟HP
◆西村真悟を選挙で勝たせるためにあなたにできること
「あなたがネットに接続していて、時間をもてあましているなら、工作員になることが、もっともはやく、成果を挙げる方法です。このサイトにblogを持つことができます。また、キーワードの編集を通して、西村真悟の政策・思想をわかりやすくさまざまな人々に伝える活動ができます。まずは工作員募集のページをよく読んでください。」
◆劇画「日出づる国のやんちゃ坊主」
「漫画家畠奈津子さんが、西村真悟の自叙伝「僕のおいたち」を劇画化して下さいました。文章とはまた一味違う「漫画」ならではの微妙な表現手法にて、人間「西村真悟」が描かれております。」
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◆西村真悟議員を逮捕 非弁護士に名義貸し容疑
◆西村真悟といえば、国士である。愛国・憂国の士である。
◆「国賊征伐隊」の正体は
自民、民主両党を中心とする超党派の議員連盟「教育基本法改正促進委員会」は(04年)2月25日、東京都内のホテルで設立総会を開いた。
この日の総会には自民43名と民主10名の議員、代理出席55名の計108名が出席したという。共産党の機関紙「赤旗」によると、この議連の名簿による参加者は、民主50名を含む235名となっている。
この会で、民主党の西村真悟衆院議員は、今後の教育のありかたに関しあいさつで、「お国のために命を投げ出しても構わない日本人を生み出す。お国のために命をささげた人があって、今ここに祖国があるということを子どもたちに教える。これに尽きる」とか「お国のために命を投げだすことをいとわない機構、つまり国民の軍隊が明確に意識されなければならない。この中で国民教育が復活していく」と発言したそうだ。
◆西村真悟HP
◆西村真悟を選挙で勝たせるためにあなたにできること
「あなたがネットに接続していて、時間をもてあましているなら、工作員になることが、もっともはやく、成果を挙げる方法です。このサイトにblogを持つことができます。また、キーワードの編集を通して、西村真悟の政策・思想をわかりやすくさまざまな人々に伝える活動ができます。まずは工作員募集のページをよく読んでください。」
◆劇画「日出づる国のやんちゃ坊主」
「漫画家畠奈津子さんが、西村真悟の自叙伝「僕のおいたち」を劇画化して下さいました。文章とはまた一味違う「漫画」ならではの微妙な表現手法にて、人間「西村真悟」が描かれております。」
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◆西村真悟議員を逮捕 非弁護士に名義貸し容疑
◆西村真悟といえば、国士である。愛国・憂国の士である。
◆「国賊征伐隊」の正体は
2005/11/22のBlog
[ 02:47 ]
[ 燃える雨 (白燐弾について) ]
2.燃える雨(「ファルージャ 隠された大虐殺」ほぼ完全日本語訳)
上記のエントリーをした後に、軍事ヲタ系の人々からいくつかの指摘があった。曰く、白燐弾は「科学兵器」でなく「通常兵器」だからこの使用については特に問題ないとのことだ。
おおよその「白燐弾の使用は問題なし!」の根拠は以下のようなものになる。
(1)白燐弾は、照明弾として古くから使われているもので、化学兵器ではない。
(2)特定通常兵器使用禁止制限条約(CCWにて使用を制限されている「焼夷弾」でもない。仮に焼夷効果があるとしても、
a.それは焼夷弾として設計されたものではないから特定通常兵器使用禁止制限条約(CCW)には抵触しない。
b.また文民および民用物を攻撃目標としているのでなければ問題はない。
(3)そして、そもそもアメリカは焼夷弾の使用を制限する特定通常兵器使用禁止制限条約(CCW)を批准していない。
そのため、この白燐弾に関する報道と騒ぎは、無知な左翼と平和団体によるヒステリーで、それでもなければデマゴーグによる印象操作であるそうな。
へ~~~~
では次のBBCの報道の全訳を読みながら、この意見について考えてみよう。
US used white phosphorus in Iraq
アメリカ、白燐弾をイラクで使用
◆アメリカ軍は白燐弾をひとつの兵器としてファルージャにて使用したとアメリカ関係当局は語った。
「敵兵に対する焼夷兵器として使われました。」バリー・ベナブル中佐はBBCに「民間人に使われたものではない」としながらも認めた。
アメリカは最初この皮膚を焼け爛れさせる物質を単なる照明弾だとしていた。
BBCの軍事記者のPaul Woodは、このアメリカ当局による(白燐弾の焼夷兵器としての使用を)否定した事実を撤回したことは、アメリカへの世論の風当たりを強めることになろうと語る。
白燐弾が、燃焼する化学兵器ではない、とベナブル中佐は否定する。
アメリカは民間人に対するSubstance(薬物・物質)の使用を制限する条約に調印していない。
アメリカ当局は最初白燐弾は、ファルージャで、照明の目的で限定的に使われていたと語っていた。
ベナブル中佐はこの発表について、情報が少なかったため、と理由を述べている。
◆焼夷弾
バクダッドの西部にあるスンニ派勢力の拠点であるファルージャへのアメリカ主導の攻撃は、30万人の住民を強制退去させ、残された建物の多数は破壊された。
「アメリカ陸軍は白燐弾をターゲット用のものとして主に使っていた」
ベナブル中佐はBBCのラジオ番組で語る。
「しかし、それ(白燐弾)は焼夷兵器であり、敵兵に対して使われたかも知れない。」
そして彼はそれがファルージャで使われていたことを認めるが、「それは通常兵器であって、化学兵器ではない。」とも語った。「禁止されているものでも、非合法なものでもない。」
アメリカ軍は、白燐弾を敵の兵を威嚇して隠れていたところが引き出すために使っていたと彼は語る。
(中略)
◆極めて残酷な兵器
白燐は引火しやすい物質で、酸素に触れると発火する。この物質が皮膚に付着すれば、酸素がなくなるまで燃え続ける。
軍事関連サイトであるGlobalsecurity.orgは次のように語る。
「白燐は皮膚の深くまで苦痛を伴い燃え続ける・・・。これらの兵器はきわめて残酷な兵器である。なぜなら、白燐はそれが燃え尽きるまで燃焼するからだ・・・まさに骨まで達するのだ。」
イギリス国防省のスポークスマンは、白燐弾が戦場では一般人がその標的エリアにいないときに許される、と語る。
しかしブラッドフォード大学の平和研究所のポールロジャース教授は、故意に一般人に使われるのであれば、化学兵器として認定されるべきだと主張している。
「通常使用される限り化学兵器条約に抵触しないとしても、それは法的に微妙な問題だ。白燐弾が対人兵器として使われるのであれば、化学兵器に分類されてもおかしくないだろう。」
イタリアのドキュメンタリー番組(「ファルージャ隠された悲劇」)がイラクにおける白燐弾の使用を暴露したことにより、イタリアの反戦の機運を劇的に盛り上げ、ローマにあるアメリカ大使館にデモが行われている。
さて、日本の軍ヲタの無罪主張と、このBBCの報道に照らして、現在の本当の論点と、心あるわれわれが問題提議しなければならないポイントを考えてみよう。
そして情報の解釈はできてもその情報によって世界を決して変えることはない人々の言うことは、基本的にその知識を使わせてもらえばいいだけなのだから。
【主張(1)】
白燐弾は、照明弾として古くから使われているもので、化学兵器ではない。
白燐弾は煙幕を作り出すものとして第一次世界大戦の昔から使用されてきたもので、自衛隊もその目的などで普通に保有している。
実際、白燐は化学物質ではあるものの、それは学校の化学室にもあるようなものである。それを突然「化学兵器」というのはおかしい。
【主張(1)に対する見解】
→上記のBBCのインダビューでGlobalsecurityは白燐弾が対人使用された場合「極めて残酷("Nasty")」になると答えている。
「化学兵器」というのは、特殊な化学作用によって人体や環境に大きな被害を与える「非人道的な」兵器のことを指す。まあ兵器に人道もへったくれもないのですが、それはおいておくとして。
もちろん、化学という名前がつくのであれば、それはとてつもなく範囲が広いものとなってしまうのであるが、少なくともこれまで対人使用されるのが威嚇目的程度であった白燐弾が一般火器として使用されることを想定されてなかったことを考えると、これは確かに「化学兵器」と認めるのは、現時点では適用しにくい。単に化学物質を使っているから「化学兵器」なのであれば、通常弾も火薬の化学反応で爆発するものだし、それこそ花火だって洗剤だって、ライターだって「化学兵器」になってしまう。
逆にいうと、「化学兵器」の定義は、その兵器の効果がもたらす、残虐性や被害の残留性や後遺性などにかかる。
しかし、少なくともこれまで明らかにされてきたファルージャの攻撃に立ち会ったものたちの証言やイタリアの例のテレビによれば、相応の人体に対する被害を与えたことになる。しかも、その残虐さは、Globalsecurityが認めるとおりである。
ただし、このへんは本当に白燐弾が原因でおこったものかは必ずしも断定できないということは書いておかなければならないだろう。
もちろん、テレビに映し出された映像は、Globalsecurityの説明と一致するものと見えるのだが。これについて、これまでイラク戦争で、特にファルージャでの戦闘について、厳密な報道管制を敷いてきた米軍が詳しい説明を今後することはないであろう。
ちなみに白燐弾が意図的に対人使用された過去の実例はほとんどないようである。ましてや市街戦で民間人が残留する地域に使ったのは今回がおそらくはじめてなのであるから。
だから、自衛隊でも使っているような照明弾レベルがそんなに大きな効果をもたらすとはみなされない、とする主張はあいまいなものだ。
米軍の報道官?であるバリー・ベナブル中佐の証言は、兵士に対する対人兵器として使われたことは認めている。もちろんそれが民間人も含まれているとは口が裂けてもいわないだろうが。
イタリアのテレビ番組は、この白燐弾が、その化学的な作用により、化学兵器と認定されるかはともかく、残虐的な殺戮に使われたと主張しているのだ。
ここで確認しなければならない。
ア.われわれは、戦争の愚かしさを主張し、特にイラク戦争のような国際的に大義すらない報復/侵略戦争に反対しよう。
イ.そして、その意思を表明するひとつとして、大量破壊兵器や残虐な兵器や残留性のある化学物質を使った兵器や、民間人や広大な範囲に被害をもたらす兵器は、まずは制限されるべきだと考える。
ウ.もちろん、兵器はすべて制限されるべきなのであるが、まずは以上のような兵器について先行して規制しなければならないと考える。
そのような思想が、核兵器・化学兵器・焼夷弾などを制限する条約を制定する前提としてある。
だとすれば、白燐弾はそのような兵器にあたらないのか?
兵器であるかぎり、それはすべて同じであり、単に破壊効果というだけなら、他に規制されるものがあるだろうという意見はまさに正論である。
しかし、上記の発想でいえば、まずは問題視しなければならない種類のものなのである。
それは現在そうでなければ、これからそうしなければならないという問題なのであり、そこでこれまで規制もされてないし制限条項も存在しない、というなら、それを問題提議することにより、そのような流れをつくらなければならないのだ。
だから、これは法解釈の問題ではない。法と倫理の必要性の問題だ。
参考:特定通常兵器使用禁止制限条約
1.経緯
(1) 1980年10月、非人道的と認められるある種の通常兵器の使用の禁止又は制限として、過度に傷害を与え又は無差別に効果を及ぼすことがあると認められる通常兵器の使用の禁止又は制限に関する条約(特定通常兵器使用禁止制限条約(CCW))及び議定書I~IIIが採択された
※ちなみに、この議定書は世論の高まりにより96年と01年に地雷に冠する規制を強化している。
【主張(2)】
特定通常兵器使用禁止制限条約(CCW)にて使用を制限されている「焼夷弾」ではない。
仮に焼夷効果があるとしても、
a.それは焼夷弾として設計されたものではないから特定通常兵器使用禁止制限条約(CCW)には抵触しない。
b.また文民および民用物を攻撃目標としているのでなければ問題はない。
特定通常兵器使用禁止制限条約によれば、焼夷弾の定義は「特定物質の化学反応による火炎や高熱により、火災を生じさせたり、人に火傷を負わせたりすることを目的とする武器」である。
BBCのインタビューで、バリー・ベナブル中佐は、はっきりと「焼夷兵器として使われた」ということを認めているのには理由がある。
それが上記のaとbで、特定通常兵器使用禁止制限条約(CCW)には、「焼夷兵器」の定義に、それが焼夷兵器の目的として設計されたものを制限される「焼夷兵器」としてあることが一点。
そして、民間人や民用物には使用していないというのが二点目。
さらに後述するが三点目がアメリカがそもそもこの条約を批准していないということである。
だから、これは合法的である、と。
そもそも戦争行為そのものを否定する立場とすれば、なんの兵器であろうと糾弾するのが筋合いなのだが、ここではそれが目的ではない。
ひとつひとつを見ていこう。
まずはaの設計が焼夷弾ではないから使用してもいいという考え方。
これはほとんど屁理屈に近いのだが、法解釈はそういうところをめぐって争われるのがほとんどなので、致し方ないとはいえよう。
しかし、広報官みずからが焼夷の目的で使用したと言明したものに対して、それがその目的で設計されていない、だからOKという理屈は果たしてどうなのか?
続いてb。文民および民用物は攻撃目標としていない、とのことだが、いったい市街戦において民用物を目標としない攻撃などはありえるのだろうか?ましてや市街攻囲戦で、民用物も巻き込まないことなどはありえないのが普通だろう。それとも誤射だったらいいのだろうか?それも詭弁である。
さらに民間人を対象としていないとあるのだが、そもそも民間人を対象として兵器を使うことはありえねーことになってんじゃないの?
ファルージャの攻撃が、民間人殺戮につながったか否かについてはすでに数々の議論がある。ゲリラは民間人と峻別できない、だからファルージャには一般市民退去の勧告がなされ、それ以後の戦闘地域にいる人をすべてゲリラとして扱う、つまり兵士として白燐弾の使用対象することになる。このへんは微妙な問題をからんでいるので、議論をまとめるために深入りしないことにするが、実際はかなり微妙なところなのである。
このへんはこのサイトが圧倒的に詳しい。
参照されたし。
さらに合わせ技として、アメリカがこの条約を批准していないことが決定打。
これにより、アメリカは大手を振って白燐弾を使えちゃうわけである。
もう一度確認しよう。
われわれは法解釈の話をしているのではない。
法の精神は倫理でなければならないとしたら、時代ともに動く倫理は常に法に反映されてしかるべきだ。
法体系は解釈(判例)によって積み重ねられ意味を強化したり、その範囲を拡大したり縮小したりするものだ。
毒ガス兵器が、核兵器が、焼夷兵器が、地雷が制限されてきた歴史は、このような倫理的な精神から始まるものだ。
もちろん、最終的な目的は戦争行為の廃棄にあるのだが、それが未だ不可能な課題であるとしたら、まずはできうるところから手をつけるしかない。
白燐弾は「科学兵器」でなく「通常兵器」だからこの使用については特に問題ないとの主張は、なにひとつポジティブな主張はしていない。そういう意味からすれば、むしろ意図的に現状を肯定するデマゴーグなのは白燐弾の使用肯定派になるのだね。
今回のイタリアのテレビは、ファルージャがいかなる惨状に見舞われたか、そしてそこで使われた兵器がどのようなものだったかを明らかにしている。それは目撃証言・内部証言・さらに映像にて示されているものだ。
果たして、この映像を見てそれでも、白燐弾は「科学兵器」でなく「通常兵器」だからこの使用については特に問題ない、と言い切れるだろうか。
これは倫理の問題なのである。
さて、これを書いたひととおり書き上げた後にこんな記事をFalluja, April 2004にて見つけたので引用させていただきます。
下院外交委員会の労働党議長であるマイク・ゲイプスは、白燐は「焼夷性」と定義づけられており、化学兵器ではない、としている。
彼は、白燐もカバーできるようにするには、化学兵器についての諸条約を強化しなければならないのではないか、と述べた。(原文:He suggested treaties on chemical weapons should be strengthened so they covered the substance.)
「この兵器を使うことは、テクニカルな点では合法であるかもしれないが、その効果が効果だから、反乱勢力にプロパガンダ上の勝利を手渡すことになる。」
LibDemのMEP(欧州議会議員)リーダーのグレイアム・ワトソンは、白燐がどの程度まで使われたのかについての国連調査を求めている。
保守党のシャドウキャビネット外務大臣、リアム・フォックスは、ペンタゴンからの開示がもっとあるべきだと述べた。
さらにもうひとつのエントリー
国際法によれば、人間または動物を傷つけたり殺したりするために用いられる化学物質はいかなるものであれ、化学兵器であるとみなされる。化学兵器禁止機関(Organization for the Prohibition of Chemical Weapons)のピーター・カイザー氏(Peter Kaiser)の言葉を借りれば:
「人間に向けて、あるいは動物に向けて使用され、その毒性によって危害を加えたりもしくは死をもたらす化学物質はいかなるものであれ、化学兵器であるとみなされる。そして、危害を加えることが目的である限りは、禁止行為である。」
燃える雨、白燐弾
-米軍による白燐弾使用の実態についてのまとめサイト-
上記のエントリーをした後に、軍事ヲタ系の人々からいくつかの指摘があった。曰く、白燐弾は「科学兵器」でなく「通常兵器」だからこの使用については特に問題ないとのことだ。
おおよその「白燐弾の使用は問題なし!」の根拠は以下のようなものになる。
(1)白燐弾は、照明弾として古くから使われているもので、化学兵器ではない。
(2)特定通常兵器使用禁止制限条約(CCWにて使用を制限されている「焼夷弾」でもない。仮に焼夷効果があるとしても、
a.それは焼夷弾として設計されたものではないから特定通常兵器使用禁止制限条約(CCW)には抵触しない。
b.また文民および民用物を攻撃目標としているのでなければ問題はない。
(3)そして、そもそもアメリカは焼夷弾の使用を制限する特定通常兵器使用禁止制限条約(CCW)を批准していない。
そのため、この白燐弾に関する報道と騒ぎは、無知な左翼と平和団体によるヒステリーで、それでもなければデマゴーグによる印象操作であるそうな。
へ~~~~
では次のBBCの報道の全訳を読みながら、この意見について考えてみよう。
US used white phosphorus in Iraq
アメリカ、白燐弾をイラクで使用
◆アメリカ軍は白燐弾をひとつの兵器としてファルージャにて使用したとアメリカ関係当局は語った。
「敵兵に対する焼夷兵器として使われました。」バリー・ベナブル中佐はBBCに「民間人に使われたものではない」としながらも認めた。
アメリカは最初この皮膚を焼け爛れさせる物質を単なる照明弾だとしていた。
BBCの軍事記者のPaul Woodは、このアメリカ当局による(白燐弾の焼夷兵器としての使用を)否定した事実を撤回したことは、アメリカへの世論の風当たりを強めることになろうと語る。
白燐弾が、燃焼する化学兵器ではない、とベナブル中佐は否定する。
アメリカは民間人に対するSubstance(薬物・物質)の使用を制限する条約に調印していない。
アメリカ当局は最初白燐弾は、ファルージャで、照明の目的で限定的に使われていたと語っていた。
ベナブル中佐はこの発表について、情報が少なかったため、と理由を述べている。
◆焼夷弾
バクダッドの西部にあるスンニ派勢力の拠点であるファルージャへのアメリカ主導の攻撃は、30万人の住民を強制退去させ、残された建物の多数は破壊された。
「アメリカ陸軍は白燐弾をターゲット用のものとして主に使っていた」
ベナブル中佐はBBCのラジオ番組で語る。
「しかし、それ(白燐弾)は焼夷兵器であり、敵兵に対して使われたかも知れない。」
そして彼はそれがファルージャで使われていたことを認めるが、「それは通常兵器であって、化学兵器ではない。」とも語った。「禁止されているものでも、非合法なものでもない。」
アメリカ軍は、白燐弾を敵の兵を威嚇して隠れていたところが引き出すために使っていたと彼は語る。
(中略)
◆極めて残酷な兵器
白燐は引火しやすい物質で、酸素に触れると発火する。この物質が皮膚に付着すれば、酸素がなくなるまで燃え続ける。
軍事関連サイトであるGlobalsecurity.orgは次のように語る。
「白燐は皮膚の深くまで苦痛を伴い燃え続ける・・・。これらの兵器はきわめて残酷な兵器である。なぜなら、白燐はそれが燃え尽きるまで燃焼するからだ・・・まさに骨まで達するのだ。」
イギリス国防省のスポークスマンは、白燐弾が戦場では一般人がその標的エリアにいないときに許される、と語る。
しかしブラッドフォード大学の平和研究所のポールロジャース教授は、故意に一般人に使われるのであれば、化学兵器として認定されるべきだと主張している。
「通常使用される限り化学兵器条約に抵触しないとしても、それは法的に微妙な問題だ。白燐弾が対人兵器として使われるのであれば、化学兵器に分類されてもおかしくないだろう。」
イタリアのドキュメンタリー番組(「ファルージャ隠された悲劇」)がイラクにおける白燐弾の使用を暴露したことにより、イタリアの反戦の機運を劇的に盛り上げ、ローマにあるアメリカ大使館にデモが行われている。
さて、日本の軍ヲタの無罪主張と、このBBCの報道に照らして、現在の本当の論点と、心あるわれわれが問題提議しなければならないポイントを考えてみよう。
そして情報の解釈はできてもその情報によって世界を決して変えることはない人々の言うことは、基本的にその知識を使わせてもらえばいいだけなのだから。
【主張(1)】
白燐弾は、照明弾として古くから使われているもので、化学兵器ではない。
白燐弾は煙幕を作り出すものとして第一次世界大戦の昔から使用されてきたもので、自衛隊もその目的などで普通に保有している。
実際、白燐は化学物質ではあるものの、それは学校の化学室にもあるようなものである。それを突然「化学兵器」というのはおかしい。
【主張(1)に対する見解】
→上記のBBCのインダビューでGlobalsecurityは白燐弾が対人使用された場合「極めて残酷("Nasty")」になると答えている。
「化学兵器」というのは、特殊な化学作用によって人体や環境に大きな被害を与える「非人道的な」兵器のことを指す。まあ兵器に人道もへったくれもないのですが、それはおいておくとして。
もちろん、化学という名前がつくのであれば、それはとてつもなく範囲が広いものとなってしまうのであるが、少なくともこれまで対人使用されるのが威嚇目的程度であった白燐弾が一般火器として使用されることを想定されてなかったことを考えると、これは確かに「化学兵器」と認めるのは、現時点では適用しにくい。単に化学物質を使っているから「化学兵器」なのであれば、通常弾も火薬の化学反応で爆発するものだし、それこそ花火だって洗剤だって、ライターだって「化学兵器」になってしまう。
逆にいうと、「化学兵器」の定義は、その兵器の効果がもたらす、残虐性や被害の残留性や後遺性などにかかる。
しかし、少なくともこれまで明らかにされてきたファルージャの攻撃に立ち会ったものたちの証言やイタリアの例のテレビによれば、相応の人体に対する被害を与えたことになる。しかも、その残虐さは、Globalsecurityが認めるとおりである。
ただし、このへんは本当に白燐弾が原因でおこったものかは必ずしも断定できないということは書いておかなければならないだろう。
もちろん、テレビに映し出された映像は、Globalsecurityの説明と一致するものと見えるのだが。これについて、これまでイラク戦争で、特にファルージャでの戦闘について、厳密な報道管制を敷いてきた米軍が詳しい説明を今後することはないであろう。
ちなみに白燐弾が意図的に対人使用された過去の実例はほとんどないようである。ましてや市街戦で民間人が残留する地域に使ったのは今回がおそらくはじめてなのであるから。
だから、自衛隊でも使っているような照明弾レベルがそんなに大きな効果をもたらすとはみなされない、とする主張はあいまいなものだ。
米軍の報道官?であるバリー・ベナブル中佐の証言は、兵士に対する対人兵器として使われたことは認めている。もちろんそれが民間人も含まれているとは口が裂けてもいわないだろうが。
イタリアのテレビ番組は、この白燐弾が、その化学的な作用により、化学兵器と認定されるかはともかく、残虐的な殺戮に使われたと主張しているのだ。
ここで確認しなければならない。
ア.われわれは、戦争の愚かしさを主張し、特にイラク戦争のような国際的に大義すらない報復/侵略戦争に反対しよう。
イ.そして、その意思を表明するひとつとして、大量破壊兵器や残虐な兵器や残留性のある化学物質を使った兵器や、民間人や広大な範囲に被害をもたらす兵器は、まずは制限されるべきだと考える。
ウ.もちろん、兵器はすべて制限されるべきなのであるが、まずは以上のような兵器について先行して規制しなければならないと考える。
そのような思想が、核兵器・化学兵器・焼夷弾などを制限する条約を制定する前提としてある。
だとすれば、白燐弾はそのような兵器にあたらないのか?
兵器であるかぎり、それはすべて同じであり、単に破壊効果というだけなら、他に規制されるものがあるだろうという意見はまさに正論である。
しかし、上記の発想でいえば、まずは問題視しなければならない種類のものなのである。
それは現在そうでなければ、これからそうしなければならないという問題なのであり、そこでこれまで規制もされてないし制限条項も存在しない、というなら、それを問題提議することにより、そのような流れをつくらなければならないのだ。
だから、これは法解釈の問題ではない。法と倫理の必要性の問題だ。
参考:特定通常兵器使用禁止制限条約
1.経緯
(1) 1980年10月、非人道的と認められるある種の通常兵器の使用の禁止又は制限として、過度に傷害を与え又は無差別に効果を及ぼすことがあると認められる通常兵器の使用の禁止又は制限に関する条約(特定通常兵器使用禁止制限条約(CCW))及び議定書I~IIIが採択された
※ちなみに、この議定書は世論の高まりにより96年と01年に地雷に冠する規制を強化している。
【主張(2)】
特定通常兵器使用禁止制限条約(CCW)にて使用を制限されている「焼夷弾」ではない。
仮に焼夷効果があるとしても、
a.それは焼夷弾として設計されたものではないから特定通常兵器使用禁止制限条約(CCW)には抵触しない。
b.また文民および民用物を攻撃目標としているのでなければ問題はない。
特定通常兵器使用禁止制限条約によれば、焼夷弾の定義は「特定物質の化学反応による火炎や高熱により、火災を生じさせたり、人に火傷を負わせたりすることを目的とする武器」である。
BBCのインタビューで、バリー・ベナブル中佐は、はっきりと「焼夷兵器として使われた」ということを認めているのには理由がある。
それが上記のaとbで、特定通常兵器使用禁止制限条約(CCW)には、「焼夷兵器」の定義に、それが焼夷兵器の目的として設計されたものを制限される「焼夷兵器」としてあることが一点。
そして、民間人や民用物には使用していないというのが二点目。
さらに後述するが三点目がアメリカがそもそもこの条約を批准していないということである。
だから、これは合法的である、と。
そもそも戦争行為そのものを否定する立場とすれば、なんの兵器であろうと糾弾するのが筋合いなのだが、ここではそれが目的ではない。
ひとつひとつを見ていこう。
まずはaの設計が焼夷弾ではないから使用してもいいという考え方。
これはほとんど屁理屈に近いのだが、法解釈はそういうところをめぐって争われるのがほとんどなので、致し方ないとはいえよう。
しかし、広報官みずからが焼夷の目的で使用したと言明したものに対して、それがその目的で設計されていない、だからOKという理屈は果たしてどうなのか?
続いてb。文民および民用物は攻撃目標としていない、とのことだが、いったい市街戦において民用物を目標としない攻撃などはありえるのだろうか?ましてや市街攻囲戦で、民用物も巻き込まないことなどはありえないのが普通だろう。それとも誤射だったらいいのだろうか?それも詭弁である。
さらに民間人を対象としていないとあるのだが、そもそも民間人を対象として兵器を使うことはありえねーことになってんじゃないの?
ファルージャの攻撃が、民間人殺戮につながったか否かについてはすでに数々の議論がある。ゲリラは民間人と峻別できない、だからファルージャには一般市民退去の勧告がなされ、それ以後の戦闘地域にいる人をすべてゲリラとして扱う、つまり兵士として白燐弾の使用対象することになる。このへんは微妙な問題をからんでいるので、議論をまとめるために深入りしないことにするが、実際はかなり微妙なところなのである。
このへんはこのサイトが圧倒的に詳しい。
参照されたし。
さらに合わせ技として、アメリカがこの条約を批准していないことが決定打。
これにより、アメリカは大手を振って白燐弾を使えちゃうわけである。
もう一度確認しよう。
われわれは法解釈の話をしているのではない。
法の精神は倫理でなければならないとしたら、時代ともに動く倫理は常に法に反映されてしかるべきだ。
法体系は解釈(判例)によって積み重ねられ意味を強化したり、その範囲を拡大したり縮小したりするものだ。
毒ガス兵器が、核兵器が、焼夷兵器が、地雷が制限されてきた歴史は、このような倫理的な精神から始まるものだ。
もちろん、最終的な目的は戦争行為の廃棄にあるのだが、それが未だ不可能な課題であるとしたら、まずはできうるところから手をつけるしかない。
白燐弾は「科学兵器」でなく「通常兵器」だからこの使用については特に問題ないとの主張は、なにひとつポジティブな主張はしていない。そういう意味からすれば、むしろ意図的に現状を肯定するデマゴーグなのは白燐弾の使用肯定派になるのだね。
今回のイタリアのテレビは、ファルージャがいかなる惨状に見舞われたか、そしてそこで使われた兵器がどのようなものだったかを明らかにしている。それは目撃証言・内部証言・さらに映像にて示されているものだ。
果たして、この映像を見てそれでも、白燐弾は「科学兵器」でなく「通常兵器」だからこの使用については特に問題ない、と言い切れるだろうか。
これは倫理の問題なのである。
さて、これを書いたひととおり書き上げた後にこんな記事をFalluja, April 2004にて見つけたので引用させていただきます。
下院外交委員会の労働党議長であるマイク・ゲイプスは、白燐は「焼夷性」と定義づけられており、化学兵器ではない、としている。
彼は、白燐もカバーできるようにするには、化学兵器についての諸条約を強化しなければならないのではないか、と述べた。(原文:He suggested treaties on chemical weapons should be strengthened so they covered the substance.)
「この兵器を使うことは、テクニカルな点では合法であるかもしれないが、その効果が効果だから、反乱勢力にプロパガンダ上の勝利を手渡すことになる。」
LibDemのMEP(欧州議会議員)リーダーのグレイアム・ワトソンは、白燐がどの程度まで使われたのかについての国連調査を求めている。
保守党のシャドウキャビネット外務大臣、リアム・フォックスは、ペンタゴンからの開示がもっとあるべきだと述べた。
さらにもうひとつのエントリー
国際法によれば、人間または動物を傷つけたり殺したりするために用いられる化学物質はいかなるものであれ、化学兵器であるとみなされる。化学兵器禁止機関(Organization for the Prohibition of Chemical Weapons)のピーター・カイザー氏(Peter Kaiser)の言葉を借りれば:
「人間に向けて、あるいは動物に向けて使用され、その毒性によって危害を加えたりもしくは死をもたらす化学物質はいかなるものであれ、化学兵器であるとみなされる。そして、危害を加えることが目的である限りは、禁止行為である。」
燃える雨、白燐弾
-米軍による白燐弾使用の実態についてのまとめサイト-
2005/11/21のBlog
[ 01:13 ]
[ サッカー時評 ]
いつもなんだかんだでお世話になっていたヨココムさんのイベントをご紹介。
--------------------------------------------------------
こんにちわ
ヨココムスタッフです。
サッカーシーズンのクライマックスに連動するように、イベント目白押しのヨココムから、新しいトークイベントのお知らせです。
スポーツとアートの接点を探る、アスレチッククラブ4号プロジェクトプレゼンツトークライブ第二弾の開催が決定しました。
今回は、ゲストに、木村元彦さんと芹沢高志さんをお迎えし、旧ユーゴスラビアを題材に、戦争とアート、そして戦争とスポーツについてトークを展開いたします。
木村元彦さんといえば、12月5日に発売の『オシムの言葉』も気になるところですが、 かねてから、旧ユーゴスラビアについて、精力的な取材を続けておられて、最近もその成果を『終わらぬ「民族浄化」セルビア・モンテネグロ』という 本にまとめられました。
一方、芹沢高志さんは、今回のトリエンナーレのキュレーターでもあり、 これまでにも内外の多くのアーティストの紹介をされてきましたが、 そのひとつに、旧ユーゴスラビアの内戦時、街が空爆に曝されているさなかに、 現地のアーチスト達が実施した史上初の戦場都市ガイドプロジェクト 「SALAJEVO SURVIVAL GUIDE / サラエボ旅行案内」の日本での紹介に、尽力されました。
お二人には、その内戦のさなか、アートとスポーツに携わる人々が、どんな態度で、何をしてきたのかをご報告いただき、その中で自分たちのこれからの生活のヒントとなるものが見つかればと思っています。
折りしも、紛争で悪者扱いされた、セルビア・モンテネグロがワールドカップの予選を突破しました。
その檜舞台での、彼らのプレーの意味を読み解くためにも、ぜひ、ご参加ください。
※ なお、当日は、木村元彦さんの新著『オシムの言葉』の先行即売会も予定しております。
◇◇◇◇アスレチック4号 プレゼンツ トークライブ◇◇◇◇ -戦時下のアートとスポーツ-
■m a t c h s c h e d u l e
12月4日(日)
開 場・・・・16時30分
開 演・・・・17時05分
懇親会・・・・19時00分
■ v e n u e
サクセス
045-316-5550
横浜市西区南幸1丁目14番8号
横浜駅西口 内海橋たもと
ビブレ向い、住友信託銀行並び2階
■ t i c k e t i n g
トークショー・・・・・1500円(ワンドリンク付)
懇親会・・・・・・・・2000円(食事付)
footballdojo@yokocom.org にて予約受付中!
お名前、懇親会の参加・不参加をご連絡ください。
■■■ g u e s t
◆木村 元彦氏(ノンフィクション作家)
中央大学文学部卒。
広告・旅行代理店、独立映画プロダクションを経てフリーに。
1989年のポーランド自由選挙を取材。
以後東ヨーロッパを度々取材。
Jリーグ名古屋グランパスエイトのゲームで見た
ドラガン・ストイコビッチのプレーに衝撃を受け、
華麗なプレーの源泉を探るべく彼の祖国ユーゴスラビアを
訪問を決意。
以来、崩壊後のユーゴの現状を数多く取材し
雑誌やTVドキュメンタリーを始め多くの媒体でその成果を発表。
他にも世界の先住民族やスポーツ人物論と多岐にわたって取材。
著書は『誇り-ドラガン・ストイコビッチの軌跡-』
『悪者見参-ユーゴスラビアサッカー戦記』など。
12月5日には、サラエボ出身でジェフ千葉・市原監督の
イビチャ・オシムの評伝
『オシムの言葉 フィールドの向こうに人生が見える』
が発売される。
◆芹沢 高志氏(横浜トリエンナーレ2005キュレーター)
1951年 東京生まれ。
1989年、P3 art and environmentを設立。
以後、現代美術、環境計画を中心に、数多くのプロジェクトを国際的に展開して
いる。
帯広競馬場で開かれた国際現代美術展「デメーテル」の総合ディレクター(2002)
。
アサヒ・アート・フェスティバル実行委員会事務局長(2002-04)。
慶応大学理工学部非常勤講師(建築論)。
著書に『この惑星を遊動する』、『月面からの眺め』、
訳書にバックミンスター・フラー『宇宙船地球号操縦マニュアル』、
ケネス・ブラウワー『宇宙船とカヌー』など。
主催 アスレチッククラブ4号(KOSUGE 1-16+アトリエ・ワン+ヨココム )
協賛 株式会社サイビズ / 株式会社ショウタイム / スポーツ総合研究所株式会
社
有限会社中央自動車ガラス / 株式会社フィールドワークス / ブランドロ
ジスティクス有限会社
協力 富士ゼロックス株式会社 / 株式会社ポートサイドステーション / ヨコハ
マシティアートネットワーク
賛辞 株式会社北條工務店 / 吉成工業株式会社 / アルデンテ / ロジウラー
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こんにちわ
ヨココムスタッフです。
サッカーシーズンのクライマックスに連動するように、イベント目白押しのヨココムから、新しいトークイベントのお知らせです。
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今回は、ゲストに、木村元彦さんと芹沢高志さんをお迎えし、旧ユーゴスラビアを題材に、戦争とアート、そして戦争とスポーツについてトークを展開いたします。
木村元彦さんといえば、12月5日に発売の『オシムの言葉』も気になるところですが、 かねてから、旧ユーゴスラビアについて、精力的な取材を続けておられて、最近もその成果を『終わらぬ「民族浄化」セルビア・モンテネグロ』という 本にまとめられました。
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◆木村 元彦氏(ノンフィクション作家)
中央大学文学部卒。
広告・旅行代理店、独立映画プロダクションを経てフリーに。
1989年のポーランド自由選挙を取材。
以後東ヨーロッパを度々取材。
Jリーグ名古屋グランパスエイトのゲームで見た
ドラガン・ストイコビッチのプレーに衝撃を受け、
華麗なプレーの源泉を探るべく彼の祖国ユーゴスラビアを
訪問を決意。
以来、崩壊後のユーゴの現状を数多く取材し
雑誌やTVドキュメンタリーを始め多くの媒体でその成果を発表。
他にも世界の先住民族やスポーツ人物論と多岐にわたって取材。
著書は『誇り-ドラガン・ストイコビッチの軌跡-』
『悪者見参-ユーゴスラビアサッカー戦記』など。
12月5日には、サラエボ出身でジェフ千葉・市原監督の
イビチャ・オシムの評伝
『オシムの言葉 フィールドの向こうに人生が見える』
が発売される。
◆芹沢 高志氏(横浜トリエンナーレ2005キュレーター)
1951年 東京生まれ。
1989年、P3 art and environmentを設立。
以後、現代美術、環境計画を中心に、数多くのプロジェクトを国際的に展開して
いる。
帯広競馬場で開かれた国際現代美術展「デメーテル」の総合ディレクター(2002)
。
アサヒ・アート・フェスティバル実行委員会事務局長(2002-04)。
慶応大学理工学部非常勤講師(建築論)。
著書に『この惑星を遊動する』、『月面からの眺め』、
訳書にバックミンスター・フラー『宇宙船地球号操縦マニュアル』、
ケネス・ブラウワー『宇宙船とカヌー』など。
主催 アスレチッククラブ4号(KOSUGE 1-16+アトリエ・ワン+ヨココム )
協賛 株式会社サイビズ / 株式会社ショウタイム / スポーツ総合研究所株式会
社
有限会社中央自動車ガラス / 株式会社フィールドワークス / ブランドロ
ジスティクス有限会社
協力 富士ゼロックス株式会社 / 株式会社ポートサイドステーション / ヨコハ
マシティアートネットワーク
賛辞 株式会社北條工務店 / 吉成工業株式会社 / アルデンテ / ロジウラー
2005/11/19のBlog
[ 15:51 ]
[ サッカー時評 ]
イスラエルを救ったアラブ人選手、アバス・スアンの話。
以下、まずは翻訳。
------------------------------------------------------------
アラブ人フットボール選手、イスラエルの最も人種差別的クラブチームに移籍?
イスラエルの中で最も人種差別の強いクラブチームだとファン自らが公言するイスラエルプレミアシップのベーターエルサレムが、アラブ人選手と契約することを進めていることで、イスラエルフットボール界を驚かせている。
この昨今のフットボール界でも思いもよばない移籍の試みは、ベーターイスラエルが、ブネイ・サクニンのキャプテンであるアバス・スアンに対してオファーされているものである。ブネイ・サクニンは、ガリラヤのアラブ人居住地域がホームタウンのクラブであり、昨年イスラエル史上初のアラブ人のクラブとしてFAカップにも決勝にまでいくことになったクラブである。
移籍が成立することになれば、スアンは今年のワールドカップの予選で、アイルランドを相手にゴールを決めて、イスラエルを奇跡的に生き延びさせた数日後でさえ、彼にヤジをとばして中傷してきたファンがいるクラブの選手となる。しかし不幸にもまだその試みは結局のところ成功しなかった。
ベーター・エルサレムとは正反対に、サクニンはアラブ人とユダヤ人の選手によってチームはつくられている。クラブチームは、イスラエルのシャロン首相にFAカップでの健闘を大いにたたえられ、スアンは最も注目される選手となり、そしてガリラヤにおけるアラブ人とイスラエル人の融和の象徴となったのである。
マルファスタジアムのエルサレムのファンは、サクニンとエルサレム・ベーターとの試合の数日後に、リクード党(イスラエルの右派穏健派の与党)とともに集会で、「スアン、お前は俺たちの代表じゃない」と横断幕を出すことでスアンを出迎えた。なお、ベーターエルサレムのファンは、アラブ人選手に対して、「アラブ人がいなくなれば、テロはなくなる」というコールを歌うことでも知られている。
しかし、スアンやアラブ人選手であるWalid Badilが得点を決め大活躍をすると、ワールドカップの予選の間に、サクニンのファンは、相手チームの歌を替え歌にして、「アラブ人がいなくなれば、ワールドカップに出られない」と歌った。
ベーター・エルサレムは、最近ではフランスのトップレベルのコーチであるルイ・フェルナンドを監督に招いた。
しかしベーター・エルサレムのロシア人オーナーであるArkadi Gaidamakは、この招聘後にフランスのメディアがベーター・エルサレムが人種差別的なクラブであると大きく報道したことに失望していると伝えられている。そのため、このオーナーは、サクニンのチェアマンであるMazen Ghnaim に、50万ドル(6,000万円)をサクニンのユースクラブに寄付することで、スアンを移籍させることが出来ないか打診したとのことである。
が、昨日には、ベーターの練習に150人のファンが集まり、この計画に対してデモをおこている。
ファンの一人であるRoy Rachamenさんは、Ynetニュースに次のように語っている。「もしオレが40年間刑務所に入れられてもかまわない。オーナーがベーターにアラブ人選手をいれることをやめさせるにはこの方法しかない」
daily Haaretz誌には、スアンの次のようなインタビューが掲載されている。
スアン:「今、自分はサクニンと契約しているために、自分の行く末はサクニンのチェアマンであるGhnaimの同意が必要だ。もしベーターに行くことがサクニンのためになるのであれば、私は喜んでベーターで最初のアラブ人プレイヤーになるつもりだ。」
ベーター・エルサレムにアラブ人プレイヤーを加入させるという画期的なアイディアは、もしそれが決まることになれば、ベーターのファンに対する徹底的な挑戦となるだろう。警察は通常サクニンとベーターの試合になると、ベーターの観客をトラブルに巻き込まれないように大量に警備を動員している。
昨年のサクニンのカップ戦での成功は、イスラエルのアラブ住民の間に歓喜をもらたし、さらにはクラブの予算難や壊れかけたスタンドと荒れたピッチ
をも克服したのである。そして、カタールは新しいスタジアム建設のために、600万ドル(7億2千万円)を寄付している。
カタールや他の湾岸諸国はイスラエルと国交を樹立していないため、パレスチナ地区にはたびたび寄付をしているにもかかわらず、今回がイスラエルでのはじめての寄付となる。実際これまでにいくつかのアラブ諸国はサクニンへの寄付をイスラエル国内にあり、イスラエルリーグに所属しているという理由で断ってきていた。
-----------------------------------------------------
ここを翻訳しているとき、イスラエルの選手名とかクラブチームのことを検索して、こんなサイトを発見。
◇イスラエルサッカーとヘブライ語
ヘブライ語、全く読めません!!!!1
これによると、ベーター・エルサレムはイスラエルリーグで現在3位、ガリラヤのブネイ・サクニンは勝ち点1だけの最下位。
さらに、ここで知ったのだが、スポーツイラステレイテッド誌は、スポーツマン・オブ・ジ・イヤーに、アバス・スアンを選んでいるらしい。
その文章内で、上記の翻訳中にある、ワールドカップ予選での活躍にも触れている。
◇My Sportsman Choice: Abbas Suan by Grant Wahl
〔要約〕
-アバン・スアンは、少なくとも一瞬だけでも、イスラエルのアラブ人とユダヤ人をひとつにした-
ワールドカップ予選のイスラエル-アイルランド戦で、イスラエルの窮地をその右足で救ったのは、人生の中で人種差別を受け続けてきた、イスラエルのアラブ人であるイスラム教徒アバス・スアンだった。
彼の業績は、ヴェトナム反戦で兵役を拒否したモハメド・アリや、1968年のメキシコオリンピックの陸上200メートルで、メダルを獲得した際、表彰台で黒い手袋をした拳を掲げ、ブラック・パワーを主張したトミー・スミスとジョアン・カルロスの業績のように歴史に残るだろう。イスラエルと世界の人々にひとつのモデルとなる存在となった彼は、スポーツマン・オブ・ザ・イヤーに値する。
自分は、この話を読んだときに、イタリアで有数の過激な人種差別的な言辞をするファンをかかえるヴェローナFCの名作レポタージュ「狂熱のシーズン」を思い出した。
ちなみに、この本の最後は、次のように終わる。
「2001年8月25日。コロンビア出身の黒人選手ジュニエル・エスタネイル・モンターニュが、エラス・ヴェローナの一員としてベンテゴーディにデビューを果たした。
モンターニュはクルヴァスッドから暖かく迎えられた。」
以下、まずは翻訳。
------------------------------------------------------------
アラブ人フットボール選手、イスラエルの最も人種差別的クラブチームに移籍?
イスラエルの中で最も人種差別の強いクラブチームだとファン自らが公言するイスラエルプレミアシップのベーターエルサレムが、アラブ人選手と契約することを進めていることで、イスラエルフットボール界を驚かせている。
この昨今のフットボール界でも思いもよばない移籍の試みは、ベーターイスラエルが、ブネイ・サクニンのキャプテンであるアバス・スアンに対してオファーされているものである。ブネイ・サクニンは、ガリラヤのアラブ人居住地域がホームタウンのクラブであり、昨年イスラエル史上初のアラブ人のクラブとしてFAカップにも決勝にまでいくことになったクラブである。
移籍が成立することになれば、スアンは今年のワールドカップの予選で、アイルランドを相手にゴールを決めて、イスラエルを奇跡的に生き延びさせた数日後でさえ、彼にヤジをとばして中傷してきたファンがいるクラブの選手となる。しかし不幸にもまだその試みは結局のところ成功しなかった。
ベーター・エルサレムとは正反対に、サクニンはアラブ人とユダヤ人の選手によってチームはつくられている。クラブチームは、イスラエルのシャロン首相にFAカップでの健闘を大いにたたえられ、スアンは最も注目される選手となり、そしてガリラヤにおけるアラブ人とイスラエル人の融和の象徴となったのである。
マルファスタジアムのエルサレムのファンは、サクニンとエルサレム・ベーターとの試合の数日後に、リクード党(イスラエルの右派穏健派の与党)とともに集会で、「スアン、お前は俺たちの代表じゃない」と横断幕を出すことでスアンを出迎えた。なお、ベーターエルサレムのファンは、アラブ人選手に対して、「アラブ人がいなくなれば、テロはなくなる」というコールを歌うことでも知られている。
しかし、スアンやアラブ人選手であるWalid Badilが得点を決め大活躍をすると、ワールドカップの予選の間に、サクニンのファンは、相手チームの歌を替え歌にして、「アラブ人がいなくなれば、ワールドカップに出られない」と歌った。
ベーター・エルサレムは、最近ではフランスのトップレベルのコーチであるルイ・フェルナンドを監督に招いた。
しかしベーター・エルサレムのロシア人オーナーであるArkadi Gaidamakは、この招聘後にフランスのメディアがベーター・エルサレムが人種差別的なクラブであると大きく報道したことに失望していると伝えられている。そのため、このオーナーは、サクニンのチェアマンであるMazen Ghnaim に、50万ドル(6,000万円)をサクニンのユースクラブに寄付することで、スアンを移籍させることが出来ないか打診したとのことである。
が、昨日には、ベーターの練習に150人のファンが集まり、この計画に対してデモをおこている。
ファンの一人であるRoy Rachamenさんは、Ynetニュースに次のように語っている。「もしオレが40年間刑務所に入れられてもかまわない。オーナーがベーターにアラブ人選手をいれることをやめさせるにはこの方法しかない」
daily Haaretz誌には、スアンの次のようなインタビューが掲載されている。
スアン:「今、自分はサクニンと契約しているために、自分の行く末はサクニンのチェアマンであるGhnaimの同意が必要だ。もしベーターに行くことがサクニンのためになるのであれば、私は喜んでベーターで最初のアラブ人プレイヤーになるつもりだ。」
ベーター・エルサレムにアラブ人プレイヤーを加入させるという画期的なアイディアは、もしそれが決まることになれば、ベーターのファンに対する徹底的な挑戦となるだろう。警察は通常サクニンとベーターの試合になると、ベーターの観客をトラブルに巻き込まれないように大量に警備を動員している。
昨年のサクニンのカップ戦での成功は、イスラエルのアラブ住民の間に歓喜をもらたし、さらにはクラブの予算難や壊れかけたスタンドと荒れたピッチ
をも克服したのである。そして、カタールは新しいスタジアム建設のために、600万ドル(7億2千万円)を寄付している。
カタールや他の湾岸諸国はイスラエルと国交を樹立していないため、パレスチナ地区にはたびたび寄付をしているにもかかわらず、今回がイスラエルでのはじめての寄付となる。実際これまでにいくつかのアラブ諸国はサクニンへの寄付をイスラエル国内にあり、イスラエルリーグに所属しているという理由で断ってきていた。
-----------------------------------------------------
ここを翻訳しているとき、イスラエルの選手名とかクラブチームのことを検索して、こんなサイトを発見。
◇イスラエルサッカーとヘブライ語
ヘブライ語、全く読めません!!!!1
これによると、ベーター・エルサレムはイスラエルリーグで現在3位、ガリラヤのブネイ・サクニンは勝ち点1だけの最下位。
さらに、ここで知ったのだが、スポーツイラステレイテッド誌は、スポーツマン・オブ・ジ・イヤーに、アバス・スアンを選んでいるらしい。
その文章内で、上記の翻訳中にある、ワールドカップ予選での活躍にも触れている。
◇My Sportsman Choice: Abbas Suan by Grant Wahl
〔要約〕
-アバン・スアンは、少なくとも一瞬だけでも、イスラエルのアラブ人とユダヤ人をひとつにした-
ワールドカップ予選のイスラエル-アイルランド戦で、イスラエルの窮地をその右足で救ったのは、人生の中で人種差別を受け続けてきた、イスラエルのアラブ人であるイスラム教徒アバス・スアンだった。
彼の業績は、ヴェトナム反戦で兵役を拒否したモハメド・アリや、1968年のメキシコオリンピックの陸上200メートルで、メダルを獲得した際、表彰台で黒い手袋をした拳を掲げ、ブラック・パワーを主張したトミー・スミスとジョアン・カルロスの業績のように歴史に残るだろう。イスラエルと世界の人々にひとつのモデルとなる存在となった彼は、スポーツマン・オブ・ザ・イヤーに値する。
自分は、この話を読んだときに、イタリアで有数の過激な人種差別的な言辞をするファンをかかえるヴェローナFCの名作レポタージュ「狂熱のシーズン」を思い出した。
ちなみに、この本の最後は、次のように終わる。
「2001年8月25日。コロンビア出身の黒人選手ジュニエル・エスタネイル・モンターニュが、エラス・ヴェローナの一員としてベンテゴーディにデビューを果たした。
モンターニュはクルヴァスッドから暖かく迎えられた。」
2005/11/18のBlog
[ 03:18 ]
[ サッカー時評 ]
2006年AFCのU-17にむけての予選が終わり、韓国を破って一位突破。
しばらく、この世代では芳しくない結果ばかり続いていたので、韓国をおいての一位突破はうれしいことである。
さらに、横浜ジュニアユース期待のFW斉藤がハットトリック、トップに上がってきたら親父の使っていたサポソンそのまま使ってやろうとてぐすねひいてまっている水沼の息子が2点、さらに端戸は大量6点のゴールで、マカオ戦は26-0の快勝!
なんだから知らないけど、オウンゴールのハットトリックまでついた激勝(;´Д`)ハァハァ
この世代は横浜ユースがんばっているので、久々に燃えるものがありますよ!!
さすがにこの世代だと、素直に育成をバックグラウンドにした実力差みたいなものが出るよなあ~などとノウガキを思いつつ、他の組み合わせなどチェックしてみようと対戦表を見ていたら、 Chinese Taipei v China などというのを発見。
試合会場が中国ホームで、さらにオレらが今年AFCチャンピオンズリーグで愛国心丸出しのやつらに囲まれた山東。こういうのは本当にサッカーならではだよなあ~と思う。
まあ、がんばれ小僧ども!
それにしてもFIFAは、なんだから知らないけど、いつでも国家体制について非常におおらかというか、ある意味挑発的な選択を、いつもあえてしていると思う。
例えば、パレスチナ。
あそこは公式には国家として認められていない「地域」なのだが、FIFAはしっかりサッカー協会の管轄にパレスチナを登録している。
このへんの話は、地図にない国からのシュートに詳しい。
この本は非常に良い書なのでおすすめ。
自分はこれを読んでから、無性にパレスチナ代表のユニがほしくなった。
(なんとか手にはいらないですかね。。。)
FIFAの上の方は、いつも怪しげなマフィアくささを感じるのだが、こういうところは本当に面白い。
台湾政府も、しっかりAFCに加盟しているわけだが、これもどうなんだろう。
オリンピックでは、アテネではじめてChinese Taipeiとして出場したと自分は思い込んでいた自分にはよくわからん。
AFCではいつからなんですかね?
ちなみに北京オリンピックを迎えるにあたって、この問題は非常に大きなことであるらしく、まあそういう反応もあるんだろうけど、こういう声もある。
さらに、台湾ナショナリズムの複雑さはこういう風に表現されることもあるのだそうな>。※リンク先下の方の編集後記
フットボールは未来の兵器として、代理戦争でもガンガンにやればよい、と思っている自分にとって、こういう機会が何かを考え、そして何かまじめくさった意味をずらしていくのではないかと思っている。
台湾-中国のこの試合もぜひ見てみたいと思うのである。
あ、試合、今日か。
・・・・と、ここまで考えてふと思った。
以前からイスラエルがUEFAに入っていることに、非常に違和感を感じていて、そんなもん八百長じゃねーか!!と憤っていたわけだが、よくよく考えてみると、
イスラエル-パレスチナ
イスラエル-イラク
イスラエル-エジプト
みたいな試合がブッキングされてしまったら、それはそれでヤバイねw
なるほど、そういうわけか、と思いましたよ。
まあ国家間の因縁も、抜き差しならないところではさすがにスポーツたりともどうしょうもないというところか。うーむ。
----------------------------------------------
以上のような話を、先日のアンゴラ戦の後に国立の帰りの居酒屋で寒くなった体を暖めようと鍋をつつきながら、知人と話していたところ、まあ完売したというからもういいのではないかと思うのだが、EXFAのつくったこのTシャツを着てワールドカップに行くよくわかってないヤツは相当ヤバイことになるのではないか?という話になりますたwwwww
少なくとも、ナチに攻め込まれたり占領された国の人間のいる前では、安全のため着ないほうがいいと思いますがw
対象国:ポーランド・ウクライナ・チェコ・ロシア・イギリス・フランス・ベルギー・オランダ、その他もろもろ。つまりドイツ人とスペイン人とごく少数の中立国と枢軸国以外はすべて、それからユダヤの人々。
ヨーロッパはネオナチの問題とかあるし、この手の政治ネタは日本より遥かに敏感。
よくわかってないまま無邪気に着ていくと、かなり強力なトラブルに巻き込まれると思うので気をつけたほうがいいよ。
まあ、トラブルになったらなったでネタになるからオレは面白いんだけどもw
しばらく、この世代では芳しくない結果ばかり続いていたので、韓国をおいての一位突破はうれしいことである。
さらに、横浜ジュニアユース期待のFW斉藤がハットトリック、トップに上がってきたら親父の使っていたサポソンそのまま使ってやろうとてぐすねひいてまっている水沼の息子が2点、さらに端戸は大量6点のゴールで、マカオ戦は26-0の快勝!
なんだから知らないけど、オウンゴールのハットトリックまでついた激勝(;´Д`)ハァハァ
この世代は横浜ユースがんばっているので、久々に燃えるものがありますよ!!
さすがにこの世代だと、素直に育成をバックグラウンドにした実力差みたいなものが出るよなあ~などとノウガキを思いつつ、他の組み合わせなどチェックしてみようと対戦表を見ていたら、 Chinese Taipei v China などというのを発見。
試合会場が中国ホームで、さらにオレらが今年AFCチャンピオンズリーグで愛国心丸出しのやつらに囲まれた山東。こういうのは本当にサッカーならではだよなあ~と思う。
まあ、がんばれ小僧ども!
それにしてもFIFAは、なんだから知らないけど、いつでも国家体制について非常におおらかというか、ある意味挑発的な選択を、いつもあえてしていると思う。
例えば、パレスチナ。
あそこは公式には国家として認められていない「地域」なのだが、FIFAはしっかりサッカー協会の管轄にパレスチナを登録している。
このへんの話は、地図にない国からのシュートに詳しい。
この本は非常に良い書なのでおすすめ。
自分はこれを読んでから、無性にパレスチナ代表のユニがほしくなった。
(なんとか手にはいらないですかね。。。)
FIFAの上の方は、いつも怪しげなマフィアくささを感じるのだが、こういうところは本当に面白い。
台湾政府も、しっかりAFCに加盟しているわけだが、これもどうなんだろう。
オリンピックでは、アテネではじめてChinese Taipeiとして出場したと自分は思い込んでいた自分にはよくわからん。
AFCではいつからなんですかね?
ちなみに北京オリンピックを迎えるにあたって、この問題は非常に大きなことであるらしく、まあそういう反応もあるんだろうけど、こういう声もある。
さらに、台湾ナショナリズムの複雑さはこういう風に表現されることもあるのだそうな>。※リンク先下の方の編集後記
フットボールは未来の兵器として、代理戦争でもガンガンにやればよい、と思っている自分にとって、こういう機会が何かを考え、そして何かまじめくさった意味をずらしていくのではないかと思っている。
台湾-中国のこの試合もぜひ見てみたいと思うのである。
あ、試合、今日か。
・・・・と、ここまで考えてふと思った。
以前からイスラエルがUEFAに入っていることに、非常に違和感を感じていて、そんなもん八百長じゃねーか!!と憤っていたわけだが、よくよく考えてみると、
イスラエル-パレスチナ
イスラエル-イラク
イスラエル-エジプト
みたいな試合がブッキングされてしまったら、それはそれでヤバイねw
なるほど、そういうわけか、と思いましたよ。
まあ国家間の因縁も、抜き差しならないところではさすがにスポーツたりともどうしょうもないというところか。うーむ。
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以上のような話を、先日のアンゴラ戦の後に国立の帰りの居酒屋で寒くなった体を暖めようと鍋をつつきながら、知人と話していたところ、まあ完売したというからもういいのではないかと思うのだが、EXFAのつくったこのTシャツを着てワールドカップに行くよくわかってないヤツは相当ヤバイことになるのではないか?という話になりますたwwwww
少なくとも、ナチに攻め込まれたり占領された国の人間のいる前では、安全のため着ないほうがいいと思いますがw
対象国:ポーランド・ウクライナ・チェコ・ロシア・イギリス・フランス・ベルギー・オランダ、その他もろもろ。つまりドイツ人とスペイン人とごく少数の中立国と枢軸国以外はすべて、それからユダヤの人々。
ヨーロッパはネオナチの問題とかあるし、この手の政治ネタは日本より遥かに敏感。
よくわかってないまま無邪気に着ていくと、かなり強力なトラブルに巻き込まれると思うので気をつけたほうがいいよ。
まあ、トラブルになったらなったでネタになるからオレは面白いんだけどもw
[ 01:10 ]
[ マスターのつぶやき ]
以下、全文転載。
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彼女の父親はサッカーを心から愛している仲間で、各チームのサポーターにも友達が多く、俺もその中の一人。その友人達の誰にも彼は自分の愛する娘が窮地にたたされている事を相談せず。努めて明るく振る舞っていました。家に帰ると、連日涙を流していた事も気付いてあげられなかった。彼女を救う唯一の方法が見つかった時、初めて彼等の苦しい胸の内を知りました。話しを聞いて、どうにかしてあげたくとも、その壁は高く、一人一人の力はむなしい程に無力です。
急な活動の中、まだまだ我々一人一人ができる事はかぎられているが、まず出来る事として、どうかこの活動を一人でも多くの仲間に広げてもらいたい。H.P、やメールやタウン紙など色々な方法があると思う。サッカーの力で一人の命を救ってあげたいんだ。そして困難な道のりを歩もうとするこの会を応援してあげて欲しい。とりいそぎ報告をしました。どうか日本全国にこの活動を知ってもらい、小さな命が助かりますよう協力をお願いします。あやかちゃんを助けよう!
----------------------------------------------------
あやかちゃんを救う会
必要経費が多額なので、なんとか多めに寄付してやれないかね。
つか、これだけのサポーターが「サッカーの力」を語っているんだから、サッカー好きはなんとかしてやろうや。
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彼女の父親はサッカーを心から愛している仲間で、各チームのサポーターにも友達が多く、俺もその中の一人。その友人達の誰にも彼は自分の愛する娘が窮地にたたされている事を相談せず。努めて明るく振る舞っていました。家に帰ると、連日涙を流していた事も気付いてあげられなかった。彼女を救う唯一の方法が見つかった時、初めて彼等の苦しい胸の内を知りました。話しを聞いて、どうにかしてあげたくとも、その壁は高く、一人一人の力はむなしい程に無力です。
急な活動の中、まだまだ我々一人一人ができる事はかぎられているが、まず出来る事として、どうかこの活動を一人でも多くの仲間に広げてもらいたい。H.P、やメールやタウン紙など色々な方法があると思う。サッカーの力で一人の命を救ってあげたいんだ。そして困難な道のりを歩もうとするこの会を応援してあげて欲しい。とりいそぎ報告をしました。どうか日本全国にこの活動を知ってもらい、小さな命が助かりますよう協力をお願いします。あやかちゃんを助けよう!
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あやかちゃんを救う会
必要経費が多額なので、なんとか多めに寄付してやれないかね。
つか、これだけのサポーターが「サッカーの力」を語っているんだから、サッカー好きはなんとかしてやろうや。
2005/11/16のBlog
[ 01:55 ]
[ なんとなく社会時評 ]
日本ほど難民に対する司法の判断が厳しいところはないです。
以下の記事とリンク先読んで、賛同できるならばぜひ署名サイトへ。
名前とメアド入れるだけの簡単なものです。
このブログ、月間でのべ3万以上のアクセスあるから、来てくれているおまいらがひとりずつ署名してくれたら、だいたい署名の目標3万人達成・・・と思ったら締め切り明日までだ!!!
-------------------------------------------------------
「アリジャンの難民裁判支援の署名をお願いします 」
アリジャンは4年前、19歳のとき、タリバンに父親が投獄され、大切なお母さんを残し、一人アフガニスタンからパキスタンを経て日本に逃亡してきました。しかし、 何も知らなかったアリジャンはパスポートなどをブローカーに取られそのまま成田で 不法入国者として牢屋に入れられてしまいます。
その後の牢屋で生きる気力を失ったアリジャンはハサミで体を切りつけたり、その居室で自殺を試みるなど過酷な人生を送ります。
でもそんなアリジャンを支える人がいっぱいできて彼に笑顔が戻りました。その後国を相手取って難民審査の裁判を行い、現在に至ります。
そして、11日アリジャンは東京地裁で勝訴しました
でも本当の戦いはこれからです。法務省および入国管理局が控訴した場合アリジャン
は長い裁判生活を余儀なくされます。だから控訴阻止のため僕らは署名を集めなく
ちゃいけません。みなさん僕の友達アリジャンを守るのに協力して下さい。
裁判終わった後アリジャンは笑顔で言いました。
「僕日本が好きです」
って。日本に来るなり投獄され国を相手取って裁判しているアリジャンが満面の笑みで言ったんです。僕はそれを聞いて感動しました。アリジャンはそんな可愛く、日本が大好きなやつです
ぜひアリジャンを守ってあげてください
守りましょう。
詳しくはこちら アリジャンHP
ここから 署名 http://www.alijane.org/shomei1.html
◆朝日新聞記事
◆読売新聞記事
◆日経新聞記事
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以下の記事とリンク先読んで、賛同できるならばぜひ署名サイトへ。
名前とメアド入れるだけの簡単なものです。
このブログ、月間でのべ3万以上のアクセスあるから、来てくれているおまいらがひとりずつ署名してくれたら、だいたい署名の目標3万人達成・・・と思ったら締め切り明日までだ!!!
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「アリジャンの難民裁判支援の署名をお願いします 」
アリジャンは4年前、19歳のとき、タリバンに父親が投獄され、大切なお母さんを残し、一人アフガニスタンからパキスタンを経て日本に逃亡してきました。しかし、 何も知らなかったアリジャンはパスポートなどをブローカーに取られそのまま成田で 不法入国者として牢屋に入れられてしまいます。
その後の牢屋で生きる気力を失ったアリジャンはハサミで体を切りつけたり、その居室で自殺を試みるなど過酷な人生を送ります。
でもそんなアリジャンを支える人がいっぱいできて彼に笑顔が戻りました。その後国を相手取って難民審査の裁判を行い、現在に至ります。
そして、11日アリジャンは東京地裁で勝訴しました
でも本当の戦いはこれからです。法務省および入国管理局が控訴した場合アリジャン
は長い裁判生活を余儀なくされます。だから控訴阻止のため僕らは署名を集めなく
ちゃいけません。みなさん僕の友達アリジャンを守るのに協力して下さい。
裁判終わった後アリジャンは笑顔で言いました。
「僕日本が好きです」
って。日本に来るなり投獄され国を相手取って裁判しているアリジャンが満面の笑みで言ったんです。僕はそれを聞いて感動しました。アリジャンはそんな可愛く、日本が大好きなやつです
ぜひアリジャンを守ってあげてください
守りましょう。
詳しくはこちら アリジャンHP
ここから 署名 http://www.alijane.org/shomei1.html
◆朝日新聞記事
◆読売新聞記事
◆日経新聞記事
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2005/11/14のBlog
[ 02:58 ]
[ サッカー時評 ]
久々に代表戦などというものを見に行こうと思う。
が、これがあまりに久々のため、これまで人にチケを譲ってもらうパターンで代表戦などというものに潜入してきた自分は、チケの残券状況すらわからない。
こういうときはどこ見ればいいんですかね?
ローソンチケかな~と思ってチェックしてみると、システム障害で閉鎖とかしているしw
まあいいや。
どうせあまっているだろう。
さて、この対戦相手のアンゴラという国が、どこの国なのかわからない。
確か内戦していた国、というくらいの知識しかないので、さくっと調べてみると、こんな国らしい。
宗主国であったポルトガルから1961年独立した後は内戦を2002年まで延々と続けてきたため、国土は荒廃しきっているという。
27年間!の内戦の後に、44万人が難民となり周辺各国に移住を余儀なくされ、残った国内の人心は荒れて殺し合いが続き、これに続く飢餓は2002年にはアフリカにおける近年の最悪のものとなったとのこと。
国境なき医師団 アンゴラ関連ニュース
そもそも、アフリカではナイジェリアにつぐ埋蔵量を誇る石油や、ダイアモンド、鉄鉱石などの天然資源が豊富な地域であるのにも関わらず、いや、むしろそれがゆえに様々な利権をめぐって、あるときは東西の冷戦の代理戦争的に争い続け、その後もGDPが底を見せるまで争ってきた国なのだ。
ちなみに、国内には1200万個の地雷がまだ埋められているという。
こういう国がワールドカップに出てくるというのは、それは何か象徴的なことなのではないかと思う。
少なくとも内戦が続いていた時代ではありえなかったものだろう。
・・・・などと書いた後に、こんないいレポート発見しますた。
↓
第3の国アンゴラのW杯初出場(1/2)
市之瀬敦の「ポルトガルサッカーの光と影」
ちなみに、日本のNGO「難民を助ける会」は内戦終了後の2003年から現地での活動を続けている。
こんな大変な国からワールドカップに出てくるまでにサッカーを追いかけているというのは、やはりこのスポーツというのは何かあるんだよなあ。
が、これがあまりに久々のため、これまで人にチケを譲ってもらうパターンで代表戦などというものに潜入してきた自分は、チケの残券状況すらわからない。
こういうときはどこ見ればいいんですかね?
ローソンチケかな~と思ってチェックしてみると、システム障害で閉鎖とかしているしw
まあいいや。
どうせあまっているだろう。
さて、この対戦相手のアンゴラという国が、どこの国なのかわからない。
確か内戦していた国、というくらいの知識しかないので、さくっと調べてみると、こんな国らしい。
宗主国であったポルトガルから1961年独立した後は内戦を2002年まで延々と続けてきたため、国土は荒廃しきっているという。
27年間!の内戦の後に、44万人が難民となり周辺各国に移住を余儀なくされ、残った国内の人心は荒れて殺し合いが続き、これに続く飢餓は2002年にはアフリカにおける近年の最悪のものとなったとのこと。
国境なき医師団 アンゴラ関連ニュース
そもそも、アフリカではナイジェリアにつぐ埋蔵量を誇る石油や、ダイアモンド、鉄鉱石などの天然資源が豊富な地域であるのにも関わらず、いや、むしろそれがゆえに様々な利権をめぐって、あるときは東西の冷戦の代理戦争的に争い続け、その後もGDPが底を見せるまで争ってきた国なのだ。
ちなみに、国内には1200万個の地雷がまだ埋められているという。
こういう国がワールドカップに出てくるというのは、それは何か象徴的なことなのではないかと思う。
少なくとも内戦が続いていた時代ではありえなかったものだろう。
・・・・などと書いた後に、こんないいレポート発見しますた。
↓
第3の国アンゴラのW杯初出場(1/2)
市之瀬敦の「ポルトガルサッカーの光と影」
ちなみに、日本のNGO「難民を助ける会」は内戦終了後の2003年から現地での活動を続けている。
こんな大変な国からワールドカップに出てくるまでにサッカーを追いかけているというのは、やはりこのスポーツというのは何かあるんだよなあ。
2005/11/12のBlog
[ 03:36 ]
[ 燃える雨 (白燐弾について) ]
燃える雨2(「ファルージャ 隠された大虐殺」ほぼ完全日本語訳-前半)
より続く
奇妙なことに服は損なわれていなかったので、防弾チョッキを着ている反乱軍と非戦闘員を容易に区別することができた。
動物の死体もあった。
映像は、バグダッドのハッサン・ナオミ(?)の体から障害物(拘束具?)が外されるところも映している。彼は、ファルージャの抵抗組織に近すぎるという理由で、アメリカ軍によって訓練された新しいイラク軍に逮捕され負傷させられた。ナオミは死んでいるところを発見された。体には拷問の跡がある。いくつかの中東の国の秘密情報機関が情報を得るために行なう拷問と同じ手口だそうだ。
Mohamad Tareq al Derajiさんは生物学の学位を持ち、ファルージャで2004年に設立された(不明)という人権団体の指導者だ。モハメッドはEUに招かれた。
(モハメッドの話)
出席した議員の数は、期待したより少なかった。
モハメッド:
(不明)。
モハメッドは、PCを開いてファルージャのある被害者の映像を見せた。熱で顔が溶けている。
モハメッド:(不明)。
インダビュア:
どんな状態の死者を見ましたか。
モハメッド:
様々です。子ども、女性、若者、年寄りなど。多くは、ベッドの上や台所で殺されているのを発見されました。
目撃者によると、アメリカ軍の攻撃によっていろんな色の火のシャワーが降り、その後、その場所の人間は全員死にました。
インタビュア:
なぜ、爆撃はそんなに激しかったのでしょう。
モハメッド:
アメリカ人は、敵対者を捕まえたいんだと言う。攻撃の後、アメリカ人は市内に入れなくなった。けれども、アメリカ人は別の理由を言う。ファルージャを攻撃し続ける。ザルカウィと助手を殺すために百以上の家が破壊された。私はファルージャに住んでいるが、「ザルカウィを見た」という人に会ったことがない。ザルカウィはどこにいるんだ?百以上の家を破壊したのに、どうしてまだザルカウィを殺せていないんだ?
アメリカのコロラド州はイラクに派兵されたアメリカ兵のほとんどを送り出している大きな州だ。デンバーから訳150キロ西にある山の間で、二人の海兵隊員ジェフとギャレットに会った。彼らはイラク戦争についての情報を提供するインターネットサイトを運営していたが、シークレットサービスがこれを見つけたとき、すぐに閉鎖された。彼らは、友人とファルージャで撮った映像を見せてくれた。
インタビュア:
ギャレット、あなたは非戦闘員を撃ったことはありますか?
ギャレット(元アメリカ兵士):
はい、あります。
インタビュア:
いつですか。
ギャレット:
イラクの様々な場面で。もっともよく覚えている場面では、たくさんの銃撃があったので実際に誰がどの非戦闘員を殺したのかは分からないが、結果的に非戦闘員を殺した。警察が攻撃されていたので、我々はそれを守ろうとした。その攻撃の際、非戦闘員が殺された。彼らは、危険な場所から逃げようとして、車をハイスピードで運転して我々の方にまっすぐやってきた。我々はパニックの中、車をマシンガンで撃った。車の中に非戦闘員の死傷者が出た。路上にも。隠れようとしていた人達にその車が突っ込んだので。これは、私が目撃した死の中でも最もつらいものの一つだった。
これらの殺人によって、文章を書き自分を表現したいという気持ちがますます強くなった。文章を書き、アメリカ人にイラクで実際のところ何が起きているのか知らせることで、何か良いことをしている、と感じた。
インタビュア:
ジェフ、あなたは2004年11月の攻撃に参加しました。最もドラマチックな攻撃です。化学兵器はファルージャで使われましたか?
ジェフ:
アメリカ軍側から?もちろん。白リン弾。ナパーム弾が使われた可能性もあるが、使われたか使われなかったかは知らない。白リン弾が使われたことは知っているが、これは疑いようもなく化学兵器だ。
インタビュア:
使われたことは確実か?
ジェフ:
はい。
インタビュア:
なぜ確信できるのか?
ジェフ:
一般の伝達事項として無線で流されていた。こういうことが起きるといつも無線で伝達される。私達はトラックにスピーカーを付けて無線の伝達事項を聞いている。こういう風に言っていた。「ウィスキーピー(ウィスキーのおしっこ)を5滴落とす」「ラジャー」。これは爆撃のことだ。ただ無線で流れてきたんだ。ウィスキーピーというのは軍のスラングだ。
アメリカ国務省の主張とは反対に、白リン弾は敵軍を照明で照らす目的のみに使われているのではなかった。11月8日夜にアメリカ軍のヘリコプターからファルージャに向けて火の雨が降っているこの映像は、化学兵器がファルージャで大量かつ無差別に使われたことを証明している。
その後、アメリカの衛星から撮影された映像は、ファルージャの街が根こそぎ破壊されている様子を示している。
ジェフ:
弾頭から出るガス、つまり白リンは、散って雲のようになる。そして、皮膚に触れると、取り返しのつかない被害が生じる。肉が骨まで焼ける。服は必ずしも焼けないが、服の下の皮膚は焼ける。だから、防御マスクは役に立たない。マスクのゴムを通して顔まで届くから。呼吸したらのどと肺に水泡ができて息ができなくなり、体が内側から焼ける。白リンは、基本的に皮膚、酸素、水に反応する。湿った泥を使うことによってのみ焼けるのを止めることができるが、基本的には止めることは不可能だ。
インタビュア:
これらの兵器の効果を見たことはありますか?
ジェフ:
はい。焼けた死体、焼けた子どもや女性です。白リン弾は無差別に殺します。雲状になって、たいていの場合150メートルに渡って影響を及ぼし、その範囲に存在する全ての人、動物を焼きます。
【20分】
いくつかの映像は、モスクへの冒涜、壁やコーランに描かれた黒い十字架を映しています。
インタビュア:
これについて何か知っていますか?
ジェフ:
一年に渡って戦闘に関わってフラストレーションをためているアメリカ軍の兵士たちが、文化破壊行為を行うことになんのちゅうちょもないだろうことは、疑いない。無差別の文化破壊行為というのは、よくあることだ。バビロンの古代建築物、歴史的遺跡の壁にだって彫った跡がある。こういう壁に兵士が「ハロー、ママ」なんて彫るのはとてもよくあることだ。アメリカ軍、特にフラストレーションを抱えている兵士には、他者を尊重する気持ちが欠けていると思う。
私自身は、モスクを冒涜する行為を目撃していない。私達の隊はその点についてよく規律を守らせていた。けれど、いくつか話は聞いた。サマラ、バグダッド、ミズーオ(?)などでモスクが攻撃されたり冒涜されたり、コーランが破損されたり。よくあることだ。
インタビュア:
選挙の結果、ブッシュの勝利が確定するまでファルージャへの爆撃を待った、というのは本当ですか?
ジェフ:
その質問をしてくれて嬉しい。それこそが、まさに起こったことだ。兵士だって何が起こっているかはわかっていた。アメリカの選挙が終わるまで待ってからファルージャに入る、と指示された。既に作戦の準備は全て整っていて、行く準備はできていた。選挙が終わるまで2~3日待った。そして、ケリーとブッシュが接戦だとわかると、何人もの高官が早くファルージャに入りたくていらだっていた。2000年のゴアとブッシュのときに結果がわかるまで一週間ぐらいかかったが、あれがまた起きて欲しくない、と思っていたんだ。
ケリーが敗北を認めたら、一日のうちに作戦は開始された。
私達は、選挙が終わるまで待った。私達は、選挙が終わってからファルージャに入るようにペンタゴンから直接指示された。そして、それがまさに私達のしたことだ。
Alice Mahonさんは1987年から数ヶ月前まで英国議会の労働党代議士だったが、辞任を決意した。
2003年来、マホンさんは、アメリカ軍による化学兵器の使用について国防省に対し議会の調査を行なってきた。
国防省は、何回か「知らない」と答えることで済ませようとした後、2005年6月13日付けの文書で以下のように答えた。「(不明)。アメリカは、ベトナムで使い残したナパーム弾を2001年に全て破棄したと主張している。けれど、2003年の海軍などの報告は、アメリカがMK77を使ったことを示している。MK77の成分はナパームと同じではないが、同様の破壊的効果を持っている。ペンタゴンは、非戦闘員がいる地域ではこれらの兵器は通常使用されない、と言っている」
マホンさん:
私は議席を失ったのではなく、自らの意思で辞任したのです。私達に全く害を及ぼしていない人達に対して非合法で血まみれの戦争を指揮している政府の、一部になりたくなかったから。
戦争、すなわちイラクへの爆撃が始まったばかりの頃、アメリカ軍はナパームに類似した成分の兵器を使ったことを認めていました。私の質問に対して英国政府は、その点は認識していない、と答えた。けれど、政府が言うことを全て信じられるとは思っていません。私は、議会から辞任した後も追及を続け、数ヵ月後に国防省の大臣自身から返事がありました。イラク爆撃においてナパームに類似の成分を使った兵器が使われたと認めました。
インタビュア:
国連の条約がナパーム弾を禁止しており、アメリカもそれに署名している。MK77とナパームの違いは大きいですか?
マホンさん:
いいえ。人に対して使われると、全く同じ効果を持っています。人体を焼いて破壊し、溶かします。全く同じ効果を持っています。名前がちがうからと言ってなんの意味があるでしょう。
アメリカも私達の政府も間違っています。けれど、この戦争では国連が何回も繰り返し無視されてきました。
インタビュア:
アメリカは、なぜ、これらの兵器を減少させる条約に署名しないのでしょう?
マホンさん:
アメリカは自分たちの権利や責任について世界中にお説教し、国連が言うことにもうるさいです。もちろんアメリカは、国連決議に従わなかった件でイラク政府を大いに批判しましたが、自分達自身は国連決議を超越しており従わなくていいと思っているのです。
インタビュア:
この戦争は大量破壊兵器を見つける目的で始められました。それなのに、アメリカによって化学兵器が使われる結果となったことは逆説的ではないですか?
マホンさん:
もちろん。この偽善はひどいものです。大量破壊兵器はありませんでした。誰に対しても脅威ではない、背骨の折れた(すっかり力が弱まったの意?)独裁者がいるだけでした。私の意見では、アメリカはこの地域の石油を支配したかったのです。
けれど、アメリカとイギリスはこの戦争についてどこにも隠れることはできません。事実は明らかになり、ブッシュと私達の首相は全てを白日の下にさらされるでしょう。
◇燃える雨(白燐弾について)
1.燃える雨(モントットーネ村からの手紙)
2.燃える雨(「ファルージャ 隠された大虐殺」ほぼ完全日本語訳前半)
3.燃える雨(「ファルージャ 隠された大虐殺」ほぼ完全日本語訳後半)
4.燃える雨(白燐弾は「化学兵器」ではなく「通常兵器」であるとの主張について)
5.燃える雨(白燐弾-「極めて卑劣な兵器」 byグローバル・セキュリティ
6.燃える雨(アメリカ軍が違法性を認識:白燐の煙の向こう側で起きたこと)
7.その雨を見たかい?(燃える雨:白燐弾についての否定見解の正体)
8.燃える雨(参考:白燐弾についてのまとめ)
9.燃える雨(追加情報:大岡昇平「レイテ戦記」)
燃える雨、白燐弾
-米軍による白燐弾使用の実態についてのまとめサイト-
より続く
奇妙なことに服は損なわれていなかったので、防弾チョッキを着ている反乱軍と非戦闘員を容易に区別することができた。
動物の死体もあった。
映像は、バグダッドのハッサン・ナオミ(?)の体から障害物(拘束具?)が外されるところも映している。彼は、ファルージャの抵抗組織に近すぎるという理由で、アメリカ軍によって訓練された新しいイラク軍に逮捕され負傷させられた。ナオミは死んでいるところを発見された。体には拷問の跡がある。いくつかの中東の国の秘密情報機関が情報を得るために行なう拷問と同じ手口だそうだ。
Mohamad Tareq al Derajiさんは生物学の学位を持ち、ファルージャで2004年に設立された(不明)という人権団体の指導者だ。モハメッドはEUに招かれた。
(モハメッドの話)
出席した議員の数は、期待したより少なかった。
モハメッド:
(不明)。
モハメッドは、PCを開いてファルージャのある被害者の映像を見せた。熱で顔が溶けている。
モハメッド:(不明)。
インダビュア:
どんな状態の死者を見ましたか。
モハメッド:
様々です。子ども、女性、若者、年寄りなど。多くは、ベッドの上や台所で殺されているのを発見されました。
目撃者によると、アメリカ軍の攻撃によっていろんな色の火のシャワーが降り、その後、その場所の人間は全員死にました。
インタビュア:
なぜ、爆撃はそんなに激しかったのでしょう。
モハメッド:
アメリカ人は、敵対者を捕まえたいんだと言う。攻撃の後、アメリカ人は市内に入れなくなった。けれども、アメリカ人は別の理由を言う。ファルージャを攻撃し続ける。ザルカウィと助手を殺すために百以上の家が破壊された。私はファルージャに住んでいるが、「ザルカウィを見た」という人に会ったことがない。ザルカウィはどこにいるんだ?百以上の家を破壊したのに、どうしてまだザルカウィを殺せていないんだ?
アメリカのコロラド州はイラクに派兵されたアメリカ兵のほとんどを送り出している大きな州だ。デンバーから訳150キロ西にある山の間で、二人の海兵隊員ジェフとギャレットに会った。彼らはイラク戦争についての情報を提供するインターネットサイトを運営していたが、シークレットサービスがこれを見つけたとき、すぐに閉鎖された。彼らは、友人とファルージャで撮った映像を見せてくれた。
インタビュア:
ギャレット、あなたは非戦闘員を撃ったことはありますか?
ギャレット(元アメリカ兵士):
はい、あります。
インタビュア:
いつですか。
ギャレット:
イラクの様々な場面で。もっともよく覚えている場面では、たくさんの銃撃があったので実際に誰がどの非戦闘員を殺したのかは分からないが、結果的に非戦闘員を殺した。警察が攻撃されていたので、我々はそれを守ろうとした。その攻撃の際、非戦闘員が殺された。彼らは、危険な場所から逃げようとして、車をハイスピードで運転して我々の方にまっすぐやってきた。我々はパニックの中、車をマシンガンで撃った。車の中に非戦闘員の死傷者が出た。路上にも。隠れようとしていた人達にその車が突っ込んだので。これは、私が目撃した死の中でも最もつらいものの一つだった。
これらの殺人によって、文章を書き自分を表現したいという気持ちがますます強くなった。文章を書き、アメリカ人にイラクで実際のところ何が起きているのか知らせることで、何か良いことをしている、と感じた。
インタビュア:
ジェフ、あなたは2004年11月の攻撃に参加しました。最もドラマチックな攻撃です。化学兵器はファルージャで使われましたか?
ジェフ:
アメリカ軍側から?もちろん。白リン弾。ナパーム弾が使われた可能性もあるが、使われたか使われなかったかは知らない。白リン弾が使われたことは知っているが、これは疑いようもなく化学兵器だ。
インタビュア:
使われたことは確実か?
ジェフ:
はい。
インタビュア:
なぜ確信できるのか?
ジェフ:
一般の伝達事項として無線で流されていた。こういうことが起きるといつも無線で伝達される。私達はトラックにスピーカーを付けて無線の伝達事項を聞いている。こういう風に言っていた。「ウィスキーピー(ウィスキーのおしっこ)を5滴落とす」「ラジャー」。これは爆撃のことだ。ただ無線で流れてきたんだ。ウィスキーピーというのは軍のスラングだ。
アメリカ国務省の主張とは反対に、白リン弾は敵軍を照明で照らす目的のみに使われているのではなかった。11月8日夜にアメリカ軍のヘリコプターからファルージャに向けて火の雨が降っているこの映像は、化学兵器がファルージャで大量かつ無差別に使われたことを証明している。
その後、アメリカの衛星から撮影された映像は、ファルージャの街が根こそぎ破壊されている様子を示している。
ジェフ:
弾頭から出るガス、つまり白リンは、散って雲のようになる。そして、皮膚に触れると、取り返しのつかない被害が生じる。肉が骨まで焼ける。服は必ずしも焼けないが、服の下の皮膚は焼ける。だから、防御マスクは役に立たない。マスクのゴムを通して顔まで届くから。呼吸したらのどと肺に水泡ができて息ができなくなり、体が内側から焼ける。白リンは、基本的に皮膚、酸素、水に反応する。湿った泥を使うことによってのみ焼けるのを止めることができるが、基本的には止めることは不可能だ。
インタビュア:
これらの兵器の効果を見たことはありますか?
ジェフ:
はい。焼けた死体、焼けた子どもや女性です。白リン弾は無差別に殺します。雲状になって、たいていの場合150メートルに渡って影響を及ぼし、その範囲に存在する全ての人、動物を焼きます。
【20分】
いくつかの映像は、モスクへの冒涜、壁やコーランに描かれた黒い十字架を映しています。
インタビュア:
これについて何か知っていますか?
ジェフ:
一年に渡って戦闘に関わってフラストレーションをためているアメリカ軍の兵士たちが、文化破壊行為を行うことになんのちゅうちょもないだろうことは、疑いない。無差別の文化破壊行為というのは、よくあることだ。バビロンの古代建築物、歴史的遺跡の壁にだって彫った跡がある。こういう壁に兵士が「ハロー、ママ」なんて彫るのはとてもよくあることだ。アメリカ軍、特にフラストレーションを抱えている兵士には、他者を尊重する気持ちが欠けていると思う。
私自身は、モスクを冒涜する行為を目撃していない。私達の隊はその点についてよく規律を守らせていた。けれど、いくつか話は聞いた。サマラ、バグダッド、ミズーオ(?)などでモスクが攻撃されたり冒涜されたり、コーランが破損されたり。よくあることだ。
インタビュア:
選挙の結果、ブッシュの勝利が確定するまでファルージャへの爆撃を待った、というのは本当ですか?
ジェフ:
その質問をしてくれて嬉しい。それこそが、まさに起こったことだ。兵士だって何が起こっているかはわかっていた。アメリカの選挙が終わるまで待ってからファルージャに入る、と指示された。既に作戦の準備は全て整っていて、行く準備はできていた。選挙が終わるまで2~3日待った。そして、ケリーとブッシュが接戦だとわかると、何人もの高官が早くファルージャに入りたくていらだっていた。2000年のゴアとブッシュのときに結果がわかるまで一週間ぐらいかかったが、あれがまた起きて欲しくない、と思っていたんだ。
ケリーが敗北を認めたら、一日のうちに作戦は開始された。
私達は、選挙が終わるまで待った。私達は、選挙が終わってからファルージャに入るようにペンタゴンから直接指示された。そして、それがまさに私達のしたことだ。
Alice Mahonさんは1987年から数ヶ月前まで英国議会の労働党代議士だったが、辞任を決意した。
2003年来、マホンさんは、アメリカ軍による化学兵器の使用について国防省に対し議会の調査を行なってきた。
国防省は、何回か「知らない」と答えることで済ませようとした後、2005年6月13日付けの文書で以下のように答えた。「(不明)。アメリカは、ベトナムで使い残したナパーム弾を2001年に全て破棄したと主張している。けれど、2003年の海軍などの報告は、アメリカがMK77を使ったことを示している。MK77の成分はナパームと同じではないが、同様の破壊的効果を持っている。ペンタゴンは、非戦闘員がいる地域ではこれらの兵器は通常使用されない、と言っている」
マホンさん:
私は議席を失ったのではなく、自らの意思で辞任したのです。私達に全く害を及ぼしていない人達に対して非合法で血まみれの戦争を指揮している政府の、一部になりたくなかったから。
戦争、すなわちイラクへの爆撃が始まったばかりの頃、アメリカ軍はナパームに類似した成分の兵器を使ったことを認めていました。私の質問に対して英国政府は、その点は認識していない、と答えた。けれど、政府が言うことを全て信じられるとは思っていません。私は、議会から辞任した後も追及を続け、数ヵ月後に国防省の大臣自身から返事がありました。イラク爆撃においてナパームに類似の成分を使った兵器が使われたと認めました。
インタビュア:
国連の条約がナパーム弾を禁止しており、アメリカもそれに署名している。MK77とナパームの違いは大きいですか?
マホンさん:
いいえ。人に対して使われると、全く同じ効果を持っています。人体を焼いて破壊し、溶かします。全く同じ効果を持っています。名前がちがうからと言ってなんの意味があるでしょう。
アメリカも私達の政府も間違っています。けれど、この戦争では国連が何回も繰り返し無視されてきました。
インタビュア:
アメリカは、なぜ、これらの兵器を減少させる条約に署名しないのでしょう?
マホンさん:
アメリカは自分たちの権利や責任について世界中にお説教し、国連が言うことにもうるさいです。もちろんアメリカは、国連決議に従わなかった件でイラク政府を大いに批判しましたが、自分達自身は国連決議を超越しており従わなくていいと思っているのです。
インタビュア:
この戦争は大量破壊兵器を見つける目的で始められました。それなのに、アメリカによって化学兵器が使われる結果となったことは逆説的ではないですか?
マホンさん:
もちろん。この偽善はひどいものです。大量破壊兵器はありませんでした。誰に対しても脅威ではない、背骨の折れた(すっかり力が弱まったの意?)独裁者がいるだけでした。私の意見では、アメリカはこの地域の石油を支配したかったのです。
けれど、アメリカとイギリスはこの戦争についてどこにも隠れることはできません。事実は明らかになり、ブッシュと私達の首相は全てを白日の下にさらされるでしょう。
◇燃える雨(白燐弾について)
1.燃える雨(モントットーネ村からの手紙)
2.燃える雨(「ファルージャ 隠された大虐殺」ほぼ完全日本語訳前半)
3.燃える雨(「ファルージャ 隠された大虐殺」ほぼ完全日本語訳後半)
4.燃える雨(白燐弾は「化学兵器」ではなく「通常兵器」であるとの主張について)
5.燃える雨(白燐弾-「極めて卑劣な兵器」 byグローバル・セキュリティ
6.燃える雨(アメリカ軍が違法性を認識:白燐の煙の向こう側で起きたこと)
7.その雨を見たかい?(燃える雨:白燐弾についての否定見解の正体)
8.燃える雨(参考:白燐弾についてのまとめ)
9.燃える雨(追加情報:大岡昇平「レイテ戦記」)
燃える雨、白燐弾
-米軍による白燐弾使用の実態についてのまとめサイト-
[ 03:00 ]
[ 燃える雨 (白燐弾について) ]
以下、燃える雨1 (モントットーネ村からの手紙)にて紹介したRAIの番組「ファルージャ、隠された大虐殺」の番組のほぼ全訳。
翻訳はゆっくすさん。かなり細かく翻訳してくれました。リスペクト!
----------------------------------------------------------
----------------------------------------------------------
ナレーション:
映像が戦争について何を語ることができるか、ここに見ることができます。
ベトナムで、(不明)アメリカ人によって(不明)されたナパームによってひどく損傷し、死を免れるために腕を広げた姿勢で逃げる、このか弱い裸体。
時代は1972年です。この映像は、誰も勝者のいない、既に多くの人によって忘れられてしまった、あの戦争の証拠として世界を何度も駆け巡ることでしょう。
ナパーム弾は(このあと不明)。
軍のカメラマンによってここに記録されているのも、この致命的な兵器です。
放たれる瞬間、爆弾は摩擦で明るい青色にギラギラと光ります。その後、破滅的な量の衝撃を及ぼします。
パイロット達は、森や村の上を低い高度で円を描くように飛び、彼らが通った跡にある動物、植物、小屋(不明)炎を振り返って見ることはしません。
これらのシーンは、映画の一場面ではなく、現実です。軍のカメラマンは、爆弾の潜在的威力をよりよく記録するためにスローモーションすら使ったのです。
音楽も、兵士がラジオで聞いていたものと同じです。カリフォルニアという、世界で最も美しい場所について歌ったものですが、その間も、戦争は、同様に美しい国であるベトナムを破壊していたのです。
政治に対する激しい反発を恐れて、これらの驚くべき映像が(不明)から明るみに出たのは何年も後になってからでした。
暴力的なシーンを放送したベトナムのテレビ局は3%しかありませんでした。
けれど、(不明)多くのアメリカ人の意見を戦争反対へと変えました。
これらの恐ろしい映像が出てきたすぐ後の1980年に、国連はナパームガスの非戦闘員への使用を禁じました。
今回は、我々の時代に行なわれている戦争についてお伝えします。
この戦争は、誰も目にすることができません。アメリカ人がファルージャで行なった戦争です。
イラクでの戦争は、現在進行形で記録され世界が見ることができた初めての戦争だと言われてきました。
けれども、これは嘘でしかありません。一方のみの視点から、鍵の穴を通して見たものでしかないのですから。
タイトルテロップ:
「ファルージャ 隠された大虐殺」
元アメリカ兵士ジェフさん:
私は、作戦「夜明け」において指揮官がファルージャに入る際の護衛に関わった。
ファルージャの戦闘地域に入る際、歩いている人、話している人、息をしている人は一人残らず敵の戦闘員だ、と指示された。すなわち、道を歩いてる人も家の中にいる人も全て標的だった。
インタビュア:
10歳の子どもも撃て、と命令されていたというのは本当ですか?
ジェフ:
初めてイラクに到着した頃の軍の基準では、成人男性(18歳~65歳)が敵戦闘員とみなされ得る、とされていたが、ファルージャに行った頃には、銃を持っているならどんな男でも全て攻撃の標的とすることになった。実際、10歳くらいの子どもが戦っていることは数多くあった。
インタビュア:
ファルージャでの戦いについて、自分の子どもにどう説明しますか。
ジェフ:
ただ、アラブ人を大量に殺していた。私には、大量殺人に見えた。
私達は、この大量殺人を全く目にすることができなかった。
ファルージャにやってくることは危険だった(?)。何か知っていることを示したら。警察は去年の3月に二人のジャーナリストを逮捕した。フリーランスジャーナリストのアンソー・バルデューニ(?)は殺されたが、その前の数週間、ファルージャの取材をしていた。同じくファルージャの難民について調査していたIl Manifesto紙のGiuliana Sgrena記者は、誘拐された。
ファルージャに民主主義を輸出する、という当初の説明は本当だったのだろうか、という疑念が生じる。
インタビュア:
ファルージャについて具体的な情報を収集しましたか。
Sgrena記者
:ファルージャについてだけではありません。2003年4月の空港での戦闘の際にナパーム弾を含むいくつかの兵器が使用されたことについて、バグダッドの住民から話を聞きました。
その後、ファルージャの住民達から、白リン弾の使用について聞きました。何人かの女性達は、家に入ろうとして、家中がほこりのような粉だらけであるのを見つけました。アメリカ人は、そのほこりはとても危険なので洗剤できれいにするように、と彼女達に言いました。実際、体に影響が表れました。出血や他のおかしな症状です。私はこれらの人達をインタビューしたかったのですが、残念ながら私を誘拐した人達・・ファルージャの抵抗組織だと言われています・・は私を誘拐することによって私がファルージャについて知ったことを伝えることを不可能にしました。
この戦争は、目撃者(証人)があってはならないのです。なぜなら、この戦争は嘘に基づいているから、目撃者の存在は許されないのです。
アメリカ軍は、自分達と同行した記者しかファルージャに行くことを許しませんでした。にもかかわらず、例えばファルージャのモスクで負傷している非武装の兵士を撃つ兵士の映像が公開されました。この映像が流出し・・どのように流出したのかわかりませんが・・世界中に流されたことで、このNBC(?)の記者はすぐに軍の同行から除外されました。
Occupation WatchのGasparoliさん:
あるインディペンダントな記者が1月にファルージャに到着し、10日間滞在して人々をインタビューし映像を撮り、その後イラクとヨルダンを去ってアメリカに行きました。ホテルに泊まってビーチに行き、部屋に戻るとドアが破られ、ファルージャで撮った映像が含まれているテープのみが盗まれていました。記者の名前はマーク・マニング(?)です。これは、ファルージャで実際に起きていることを伝えないための企てだと見ることができます。
ファルージャは、アメリカによる占領に対して最も敵対的な地域であるスンニ・トライアングルの中心にある。
イラクの国連事務所U.N.A.M.I.に寄せられた2005年1月の日付の報告書(当時は秘密とされていた)では、この街の破壊の様子は「ショッキングだ」と述べられている。
約37000の家が破壊された。
アメリカ軍が赤い×マークを付けた家は消毒されている(?)。
死傷者数の公式な発表は未だされていない。
アメリカのジョン・サトラー(?)将軍は11月18日に「私は、非戦闘員の死傷者がいるとは一切認識していない」と言った。けれど、攻撃の後数日に渡って撮影されたこれらの映像は、彼の言うことを反証しているように思われる。非戦闘員の死傷者は何百人もいた。この地域で生きることは難しいことだった。降伏の白い旗を振っても撃たれた。逃げることができた者もいれば、逃げられなかった者もいた。
女性:
この小さな男の子は脚を失いました。負傷したのです。この子はムジャヒディン(ジハードの戦士)でしょうか?彼は、ザルカウィでしょうか?
男性:
これは私の息子です。4月のアメリカによる爆撃の後、彼の体は変わり始めました。(この後不明)
ムハメッド・ハディード(?)医師と彼のチームはアメリカによってファルージャに入る権限を与えられた。死者を特定し埋めるという、耐え難い任務を負って。
非戦闘員の死体は、イスラム教のロザリオをまだ握っていたり、奇妙な怪我のあるもの、骨まで焼かれているもの、肉から皮膚が垂れ下がっているもの等があった。
顔も体も文字通り溶けていた。
3.燃える雨(「ファルージャ 隠された大虐殺」ほぼ完全日本語訳後半)に続く
燃える雨、白燐弾
-米軍による白燐弾使用の実態についてのまとめサイト-
翻訳はゆっくすさん。かなり細かく翻訳してくれました。リスペクト!
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ナレーション:
映像が戦争について何を語ることができるか、ここに見ることができます。
ベトナムで、(不明)アメリカ人によって(不明)されたナパームによってひどく損傷し、死を免れるために腕を広げた姿勢で逃げる、このか弱い裸体。
時代は1972年です。この映像は、誰も勝者のいない、既に多くの人によって忘れられてしまった、あの戦争の証拠として世界を何度も駆け巡ることでしょう。
ナパーム弾は(このあと不明)。
軍のカメラマンによってここに記録されているのも、この致命的な兵器です。
放たれる瞬間、爆弾は摩擦で明るい青色にギラギラと光ります。その後、破滅的な量の衝撃を及ぼします。
パイロット達は、森や村の上を低い高度で円を描くように飛び、彼らが通った跡にある動物、植物、小屋(不明)炎を振り返って見ることはしません。
これらのシーンは、映画の一場面ではなく、現実です。軍のカメラマンは、爆弾の潜在的威力をよりよく記録するためにスローモーションすら使ったのです。
音楽も、兵士がラジオで聞いていたものと同じです。カリフォルニアという、世界で最も美しい場所について歌ったものですが、その間も、戦争は、同様に美しい国であるベトナムを破壊していたのです。
政治に対する激しい反発を恐れて、これらの驚くべき映像が(不明)から明るみに出たのは何年も後になってからでした。
暴力的なシーンを放送したベトナムのテレビ局は3%しかありませんでした。
けれど、(不明)多くのアメリカ人の意見を戦争反対へと変えました。
これらの恐ろしい映像が出てきたすぐ後の1980年に、国連はナパームガスの非戦闘員への使用を禁じました。
今回は、我々の時代に行なわれている戦争についてお伝えします。
この戦争は、誰も目にすることができません。アメリカ人がファルージャで行なった戦争です。
イラクでの戦争は、現在進行形で記録され世界が見ることができた初めての戦争だと言われてきました。
けれども、これは嘘でしかありません。一方のみの視点から、鍵の穴を通して見たものでしかないのですから。
タイトルテロップ:
「ファルージャ 隠された大虐殺」
元アメリカ兵士ジェフさん:
私は、作戦「夜明け」において指揮官がファルージャに入る際の護衛に関わった。
ファルージャの戦闘地域に入る際、歩いている人、話している人、息をしている人は一人残らず敵の戦闘員だ、と指示された。すなわち、道を歩いてる人も家の中にいる人も全て標的だった。
インタビュア:
10歳の子どもも撃て、と命令されていたというのは本当ですか?
ジェフ:
初めてイラクに到着した頃の軍の基準では、成人男性(18歳~65歳)が敵戦闘員とみなされ得る、とされていたが、ファルージャに行った頃には、銃を持っているならどんな男でも全て攻撃の標的とすることになった。実際、10歳くらいの子どもが戦っていることは数多くあった。
インタビュア:
ファルージャでの戦いについて、自分の子どもにどう説明しますか。
ジェフ:
ただ、アラブ人を大量に殺していた。私には、大量殺人に見えた。
私達は、この大量殺人を全く目にすることができなかった。
ファルージャにやってくることは危険だった(?)。何か知っていることを示したら。警察は去年の3月に二人のジャーナリストを逮捕した。フリーランスジャーナリストのアンソー・バルデューニ(?)は殺されたが、その前の数週間、ファルージャの取材をしていた。同じくファルージャの難民について調査していたIl Manifesto紙のGiuliana Sgrena記者は、誘拐された。
ファルージャに民主主義を輸出する、という当初の説明は本当だったのだろうか、という疑念が生じる。
インタビュア:
ファルージャについて具体的な情報を収集しましたか。
Sgrena記者
:ファルージャについてだけではありません。2003年4月の空港での戦闘の際にナパーム弾を含むいくつかの兵器が使用されたことについて、バグダッドの住民から話を聞きました。
その後、ファルージャの住民達から、白リン弾の使用について聞きました。何人かの女性達は、家に入ろうとして、家中がほこりのような粉だらけであるのを見つけました。アメリカ人は、そのほこりはとても危険なので洗剤できれいにするように、と彼女達に言いました。実際、体に影響が表れました。出血や他のおかしな症状です。私はこれらの人達をインタビューしたかったのですが、残念ながら私を誘拐した人達・・ファルージャの抵抗組織だと言われています・・は私を誘拐することによって私がファルージャについて知ったことを伝えることを不可能にしました。
この戦争は、目撃者(証人)があってはならないのです。なぜなら、この戦争は嘘に基づいているから、目撃者の存在は許されないのです。
アメリカ軍は、自分達と同行した記者しかファルージャに行くことを許しませんでした。にもかかわらず、例えばファルージャのモスクで負傷している非武装の兵士を撃つ兵士の映像が公開されました。この映像が流出し・・どのように流出したのかわかりませんが・・世界中に流されたことで、このNBC(?)の記者はすぐに軍の同行から除外されました。
Occupation WatchのGasparoliさん:
あるインディペンダントな記者が1月にファルージャに到着し、10日間滞在して人々をインタビューし映像を撮り、その後イラクとヨルダンを去ってアメリカに行きました。ホテルに泊まってビーチに行き、部屋に戻るとドアが破られ、ファルージャで撮った映像が含まれているテープのみが盗まれていました。記者の名前はマーク・マニング(?)です。これは、ファルージャで実際に起きていることを伝えないための企てだと見ることができます。
ファルージャは、アメリカによる占領に対して最も敵対的な地域であるスンニ・トライアングルの中心にある。
イラクの国連事務所U.N.A.M.I.に寄せられた2005年1月の日付の報告書(当時は秘密とされていた)では、この街の破壊の様子は「ショッキングだ」と述べられている。
約37000の家が破壊された。
アメリカ軍が赤い×マークを付けた家は消毒されている(?)。
死傷者数の公式な発表は未だされていない。
アメリカのジョン・サトラー(?)将軍は11月18日に「私は、非戦闘員の死傷者がいるとは一切認識していない」と言った。けれど、攻撃の後数日に渡って撮影されたこれらの映像は、彼の言うことを反証しているように思われる。非戦闘員の死傷者は何百人もいた。この地域で生きることは難しいことだった。降伏の白い旗を振っても撃たれた。逃げることができた者もいれば、逃げられなかった者もいた。
女性:
この小さな男の子は脚を失いました。負傷したのです。この子はムジャヒディン(ジハードの戦士)でしょうか?彼は、ザルカウィでしょうか?
男性:
これは私の息子です。4月のアメリカによる爆撃の後、彼の体は変わり始めました。(この後不明)
ムハメッド・ハディード(?)医師と彼のチームはアメリカによってファルージャに入る権限を与えられた。死者を特定し埋めるという、耐え難い任務を負って。
非戦闘員の死体は、イスラム教のロザリオをまだ握っていたり、奇妙な怪我のあるもの、骨まで焼かれているもの、肉から皮膚が垂れ下がっているもの等があった。
顔も体も文字通り溶けていた。
3.燃える雨(「ファルージャ 隠された大虐殺」ほぼ完全日本語訳後半)に続く
燃える雨、白燐弾
-米軍による白燐弾使用の実態についてのまとめサイト-
[ 00:37 ]
[ 燃える雨 (白燐弾について) ]
日本の皆さまへ、
ご無沙汰しております。イタリアの飯田亮介です。
今日は、イタリアのRainews24テレビ局が製作したドキュメンタリーをご紹介
いたします。ひどく心を揺さぶれたので、皆さまにも紹介したくなりました。
2004年の11月に行われた米軍によるファルージャ攻撃。その際に化学兵器(白
リン弾)およびナパーム弾が使用されたのではないかという憶測が以前から様
々なメディアで取り上げられてきましたが、米国政府は「白リンはあくまで照
明弾として使用されてきた」と弁解してきました。
昨日(11月9日)イタリアのニューステレビ局Rainews24が放送したドキュメン
タリー映像は、化学兵器とナパーム弾がファルージャ攻撃にやはり使用されて
いたこと、しかも、攻撃の対象には一般市民も含まれていたことを、各種記録
映像と参戦した元米兵などの証言から立証し、その事実を告訴しました。
非常に衝撃的な映像です。生々しく、胸が悪くなるような死体の数々。自分も
また同じ人間であることがとてつもなく悲しくなるような「人々の残骸」が
黙ってわたしたちを見つめてきます。
イタリア語・英語・アラビア語版のビデオ映像がネット上で公開されていま
す。三つの言語のいずれも解されない方でも、一見されることをおすすめしま
す(ショッキングな映像が含まれていますので、ご注意下さい)。
これがわたしたちの政府が支持する戦争の一面です。
以下、Rainews24サイトの作品紹介の訳です。
---------------------------------------
隠された大虐殺
原題:La strage nascosta
作者:ジークフリード・ラヌッチ
原文:Rainews24
http://www.rainews24.rai.it/ran24/inchiesta/body.asp
「ファルージャ爆撃に白リン弾が使用されるから注意しろという命令をわた
しは耳にしました。軍隊用語ではウィリー・ピートと呼ばれています。白リン
は体を焼き、溶かしてしまうことすらあります」。
これが、イラク戦争のベテラン兵士、ジェフ・エングルハートの身の毛のよ
だつような証言だ。元合衆国兵士はさらにこう言った、「女性や子供たちの焼
け焦げた死体をわたしは見ました。白リン弾は爆発すると雲をつくりだし、そ
の半径150メートル以内にいたらおしまいです」。
そこにいた人々が目にしたのは「物を燃やす物質からなる様々な色の雨で、
雨を浴びた者は焼かれ、雨に触れていない者も呼吸困難をおこした」と、ファ
ルージャ人権研究所の所長モハマッド・タレク・アルデラジは語った。(了)
---
以下に映像のリンクを記します。
繰り返しますが、非常にショッキングな映像が含まれていますので、ご注意下
さい。
◇イタリア語版・映像(wmv形式、35.9MB)
http://www.rainews24.rai.it/ran24/inchiesta/video/fallujah_ITA.wmv
◇英語版(wmv形式、35.9MB)
http://www.rainews24.rai.it/ran24/inchiesta/video/fallujah_ING.wmv
なお、ASF・REAL形式のファイル、アラビア語版は以下のページの右側、
"VIDEO"と記された場所からストリーミングおよびダウンロードできます。
http://www.rainews24.rai.it/ran24/inchiesta/body.asp
突然のメールにて、失礼いたしました。
モントットーネ村より
飯田亮介
****************
これより以下にて、このRAIの番組とこれに取り扱われた「白燐弾」に関する考察などを進めたいと思います。
※この記述はドブログの過去のエントリーの一部が例によって消失してしまったために後日書き起こしました。内容的にはほとんど変わらないものと思いますが、念のため追記しておきます。
◇燃える雨(白燐弾について)
1.燃える雨(モントットーネ村からの手紙)
2.燃える雨(「ファルージャ 隠された大虐殺」ほぼ完全日本語訳前半)
3.燃える雨(「ファルージャ 隠された大虐殺」ほぼ完全日本語訳後半)
4.燃える雨(白燐弾は「化学兵器」ではなく「通常兵器」であるとの主張について)
5.燃える雨(白燐弾-「極めて卑劣な兵器」 byグローバル・セキュリティ
6.燃える雨(アメリカ軍が違法性を認識:白燐の煙の向こう側で起きたこと)
7.その雨を見たかい?(燃える雨:白燐弾についての否定見解の正体)
8.燃える雨(参考:白燐弾についてのまとめ)
9.燃える雨(追加情報:大岡昇平「レイテ戦記」)
燃える雨、白燐弾
-米軍による白燐弾使用の実態についてのまとめサイト-
ご無沙汰しております。イタリアの飯田亮介です。
今日は、イタリアのRainews24テレビ局が製作したドキュメンタリーをご紹介
いたします。ひどく心を揺さぶれたので、皆さまにも紹介したくなりました。
2004年の11月に行われた米軍によるファルージャ攻撃。その際に化学兵器(白
リン弾)およびナパーム弾が使用されたのではないかという憶測が以前から様
々なメディアで取り上げられてきましたが、米国政府は「白リンはあくまで照
明弾として使用されてきた」と弁解してきました。
昨日(11月9日)イタリアのニューステレビ局Rainews24が放送したドキュメン
タリー映像は、化学兵器とナパーム弾がファルージャ攻撃にやはり使用されて
いたこと、しかも、攻撃の対象には一般市民も含まれていたことを、各種記録
映像と参戦した元米兵などの証言から立証し、その事実を告訴しました。
非常に衝撃的な映像です。生々しく、胸が悪くなるような死体の数々。自分も
また同じ人間であることがとてつもなく悲しくなるような「人々の残骸」が
黙ってわたしたちを見つめてきます。
イタリア語・英語・アラビア語版のビデオ映像がネット上で公開されていま
す。三つの言語のいずれも解されない方でも、一見されることをおすすめしま
す(ショッキングな映像が含まれていますので、ご注意下さい)。
これがわたしたちの政府が支持する戦争の一面です。
以下、Rainews24サイトの作品紹介の訳です。
---------------------------------------
隠された大虐殺
原題:La strage nascosta
作者:ジークフリード・ラヌッチ
原文:Rainews24
http://www.rainews24.rai.it/ran24/inchiesta/body.asp
「ファルージャ爆撃に白リン弾が使用されるから注意しろという命令をわた
しは耳にしました。軍隊用語ではウィリー・ピートと呼ばれています。白リン
は体を焼き、溶かしてしまうことすらあります」。
これが、イラク戦争のベテラン兵士、ジェフ・エングルハートの身の毛のよ
だつような証言だ。元合衆国兵士はさらにこう言った、「女性や子供たちの焼
け焦げた死体をわたしは見ました。白リン弾は爆発すると雲をつくりだし、そ
の半径150メートル以内にいたらおしまいです」。
そこにいた人々が目にしたのは「物を燃やす物質からなる様々な色の雨で、
雨を浴びた者は焼かれ、雨に触れていない者も呼吸困難をおこした」と、ファ
ルージャ人権研究所の所長モハマッド・タレク・アルデラジは語った。(了)
---
以下に映像のリンクを記します。
繰り返しますが、非常にショッキングな映像が含まれていますので、ご注意下
さい。
◇イタリア語版・映像(wmv形式、35.9MB)
http://www.rainews24.rai.it/ran24/inchiesta/video/fallujah_ITA.wmv
◇英語版(wmv形式、35.9MB)
http://www.rainews24.rai.it/ran24/inchiesta/video/fallujah_ING.wmv
なお、ASF・REAL形式のファイル、アラビア語版は以下のページの右側、
"VIDEO"と記された場所からストリーミングおよびダウンロードできます。
http://www.rainews24.rai.it/ran24/inchiesta/body.asp
突然のメールにて、失礼いたしました。
モントットーネ村より
飯田亮介
****************
これより以下にて、このRAIの番組とこれに取り扱われた「白燐弾」に関する考察などを進めたいと思います。
※この記述はドブログの過去のエントリーの一部が例によって消失してしまったために後日書き起こしました。内容的にはほとんど変わらないものと思いますが、念のため追記しておきます。
◇燃える雨(白燐弾について)
1.燃える雨(モントットーネ村からの手紙)
2.燃える雨(「ファルージャ 隠された大虐殺」ほぼ完全日本語訳前半)
3.燃える雨(「ファルージャ 隠された大虐殺」ほぼ完全日本語訳後半)
4.燃える雨(白燐弾は「化学兵器」ではなく「通常兵器」であるとの主張について)
5.燃える雨(白燐弾-「極めて卑劣な兵器」 byグローバル・セキュリティ
6.燃える雨(アメリカ軍が違法性を認識:白燐の煙の向こう側で起きたこと)
7.その雨を見たかい?(燃える雨:白燐弾についての否定見解の正体)
8.燃える雨(参考:白燐弾についてのまとめ)
9.燃える雨(追加情報:大岡昇平「レイテ戦記」)
燃える雨、白燐弾
-米軍による白燐弾使用の実態についてのまとめサイト-
2005/11/05のBlog
[ 05:07 ]
[ なんとなく社会時評 ]
マラドーナ氏呼び掛けで抗議デモ
米州首脳会議が開催されるアルゼンチン東部のマルデルプラタで4日、イラク戦争や経済のグローバル化に反対し、ブッシュ米大統領の訪問に抗議するデモが行われ、数千人が参加した。
デモはサッカーの元アルゼンチン代表マラドーナ氏らが呼び掛けた。同氏は米州の自由貿易圏化に反対するキューバのカストロ国家評議会議長と親しい。このほかノーベル平和賞受賞者のアドルフォ・ペレス・エスキベル氏、ボリビアのコカ栽培農家団体の指導者エボ・モラレス氏らも参加し「帝国主義はもういらない」などと書かれた旗を掲げて行進した。
警備当局はマルデルプラタに約8000人の警備要員を配置。首脳会議の会場となる海岸沿いのホテル周辺を広い範囲で立ち入り禁止区域とし、厳戒態勢で臨んでいる。
普段ゲバラのゲーフラやフラッグ出している連中は、例えばこういうところへ
米州首脳会議が開催されるアルゼンチン東部のマルデルプラタで4日、イラク戦争や経済のグローバル化に反対し、ブッシュ米大統領の訪問に抗議するデモが行われ、数千人が参加した。
デモはサッカーの元アルゼンチン代表マラドーナ氏らが呼び掛けた。同氏は米州の自由貿易圏化に反対するキューバのカストロ国家評議会議長と親しい。このほかノーベル平和賞受賞者のアドルフォ・ペレス・エスキベル氏、ボリビアのコカ栽培農家団体の指導者エボ・モラレス氏らも参加し「帝国主義はもういらない」などと書かれた旗を掲げて行進した。
警備当局はマルデルプラタに約8000人の警備要員を配置。首脳会議の会場となる海岸沿いのホテル周辺を広い範囲で立ち入り禁止区域とし、厳戒態勢で臨んでいる。
普段ゲバラのゲーフラやフラッグ出している連中は、例えばこういうところへ