国土交通省遠賀川河川事務所(直方市)は27日、今年から5月11~6月10日を「春の遠賀川一斉清掃月間」と定め、流域の自治体職員や住民らが河川のゴミ拾いを始めると発表した。1カ月間で5000人超が参加する予定。
遠賀川水系ではゴミの不法投棄が問題化している。洪水などの後には、河口ぜきや芦屋町の海岸に大量のゴミが流れ着いている。例年、国や県、同町で総額約3000万円を負担して撤去している。
梅雨の出水時期を前にできるだけ撤去しよう、と19の流域自治体と4県土木事務所、4県保健福祉環境事務所が加盟する遠賀川水系水質汚濁防止連絡協議会で、活動に取り組むことを決めた。
市町職員が中心になり、環境に関心が高い企業・団体がそれぞれの地元を受け持つ。河川事務所は「活動が定着し、参加人数が年々増えていけば」と話している。ボランティアも募集しており、問い合わせは各役所・役場の「一斉清掃」担当窓口へ。【入江直樹】
〔筑豊版〕
毎日新聞 2009年4月28日 地方版