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「まさかうちの学校で」 新型インフル国内初感染

5月9日15時45分配信 産経新聞

「まさかうちの学校で」 新型インフル国内初感染
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大阪府下高校生の新型インフルエンザ発症を受け、会見する府教育委員会関係者=9日午後4時59分、大阪市中央区(加藤孝規撮影)(写真:産経新聞)
 ■全校集会 生徒ら驚きと戸惑い

 メキシコでの大規模感染が表面化してから約2週間。9日、ついに国内初の新型インフルエンザ感染が確認された。感染したのは、カナダへの短期留学から成田空港に帰国した大阪府寝屋川市の府立高校の生徒ら3人。検疫による水際での封じ込めが功を奏した形だが、濃厚接触の疑いのある一部の乗客は空港外へ。今後の国内での感染拡大はないのか。広がる不安に関係者は対応に追われた。

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 生徒ら3人の感染が判明した大阪府の府立高校では、9日朝、全校集会で生徒に経緯を説明するなど対応に追われた。感染を知らず登校した生徒らは「まさかうちの学校で」と、驚きと戸惑いを見せた。

 通常、土曜は休校だが、9日は授業参観日だったため生徒らは普段通りに登校。ほとんどの生徒は感染が確認されたことを知らず、1年の男子生徒(15)は「こんなに身近で感染者が出るなんて」。2年の女子生徒(16)は「友達が留学に参加していたので、(感染していないか)とても心配」と話した。

 同校の校長によると、学校側は急遽カナダにマスクを送り、着用を指示していたにもかかわらず、感染が確認された男性教諭が「周囲から浮いてしまう」と判断、生徒らは着用していなかったという。

 また、カナダ滞在中の5日に男子生徒1人が発熱し、現地の医療機関で受診。風邪と診断されたため滞在を続けたが、翌日の6日には教諭自身も発熱。しかし、帰国が迫っていたため受診を見合わせていた。

 校長は「指示が徹底できていなかった。もし全員がマスクをつけていれば結果は変わったかもしれない」と話した。

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最終更新:5月9日18時31分

産経新聞

 

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