国内初の新型インフルエンザ感染が確認され、搬送先の成田赤十字病院に張り出されたお知らせ=9日午後、千葉県成田市
国内初の新型インフルエンザ感染が確認された大阪府在住の男子高校生ら3人と同じ団体の生徒7人が9日、一時待機先の宿泊施設で体調不良を訴え、病院に搬送された。厚生労働省などによると、7人は千葉県内の3病院で新型インフルエンザ感染の簡易検査を受け、うち5人はウイルスが検出されず「陰性」だった。残る2人の検査が続けられた。
感染が確認されたのは大阪府立高校の男子生徒2人=いずれも(16)=と男性教諭(46)で、カナダに出発した4月24日から行動を共にしていたほかの生徒28人と教諭5人に、航空機内で近くにいた乗客乗員を加えた計49人が、健康状態の経過観察対象者として成田空港内などの宿泊施設に足止めされていた。
地元消防などによると、このうち男子生徒1人と女子生徒6人が9日昼ごろ、発熱やせき、のどの痛みなどを訴え、救急車で病院に運ばれた。
厚労省は、感染が確定した3人と同じ航空機で成田に着き、本来は検疫所が強制的に一時待機させるべきだったのに入国したとみられる最大11人の乗客の所在を引き続き追跡調査した。