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朝青龍、白鵬…疑惑のモンゴル仲良しゴルフ

 大相撲夏場所(東京・両国国技館)の初日を2日後に控えた8日、朝青龍(28=高砂部屋)、白鵬(24=宮城野部屋)の両横綱らモンゴル出身力士数人が千葉・市原市でゴルフコンペを開催した。この日の取組編成会議で、朝青龍の初日の対戦相手に決まった新小結・鶴竜(23=井筒部屋)が居合わせていたことも判明。八百長疑惑に揺れた角界にとって本場所直前の「仲良しムード」は誤解を招く軽率な行動で、日本相撲協会内からも批判の声が上がった。

 前半のラウンドを終えてゴルフ場のロビーに戻ってきた朝青龍は、実に楽しそうな顔をしていた。白いポロシャツに、赤のサンバイザー。報道陣の姿を確認すると一瞬驚いたように「きょうは取材にならないよ。ゴルフをしないなら帰って」。しかし、淡々と語る表情は自分の置かれた立場を全く理解していないようだった。

 朝青龍は以前からモンゴル出身力士によるゴルフコンペを計画。夏場所後は自身がモンゴルに帰国するため、場所直前の開催を強行した。午前10時半に始まったコンペには横綱・白鵬らが集結。その1時間前から両国国技館で開かれた取組編成会議で朝青龍の初日の相手に決まった鶴竜も、プレーこそしなかったものの駆けつけていた。

 白鵬や鶴竜はオフだったが、朝青龍は高砂部屋での朝稽古をサボってゴルフ場に直行した。しかも、優勝を争う両横綱が場所2日前に同じ場所でゴルフに興じ、初日の対戦が慣例となっていた西横綱(朝青龍)と東小結(鶴竜)が行動をともにしたことも問題だった。相撲協会は八百長裁判で全面勝訴したばかりだが、気迫でぶつかり合う力士たちが本場所直前に“親睦会”を開いていては真剣勝負に疑問を抱かれても仕方がない。

 協会内からも批判の声が上がった。九重広報部長(元横綱・千代の富士)は「現役力士ならもっとピリピリしているはずだが…。(現役時代の)私なら行かなかった」と話し、友綱理事(元関脇・魁輝)も不快感を示した。「こんなに恥ずかしい話はない。場所が始まるというのに、完全に水を差された。もっと時期というものを考えてもらいたい」。同理事はこの日午後、同じ立浪一門で白鵬の師匠である宮城野親方(元十両・金親)に電話で注意。参加力士を把握し次第、9日以降にも各師匠に注意する考えだ。武蔵川理事長(元横綱・三重ノ海)は「報告を受けていないからコメントのしようがない」と話すにとどめたが、今後横綱らを呼び出して注意する可能性もある。

 左ひじに不安を抱える朝青龍は場所前の稽古量が十分ではない。7日は綱打ちで部屋が使えず、本来ならこの日は稽古すべき日だった。それでも師匠の高砂親方(元大関・朝潮)は「(ゴルフに行ったか)知りません。私にも仕事がありますから。自分で考えながら調整しているんだろう」とまるで人ごと。不機嫌そうにつぶやく姿に危機意識の低さが表れていた。

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