社会保険庁は8日、奈良社会保険事務局が05年3月、大阪社会保険事務局元職員の妻の国民年金保険料の未納記録を抹消して追納を認めていた問題で、当時の奈良社保事務所長(57)=現・奈良社保局総務課長=を戒告の懲戒処分にしたと発表した。
ほかに処分されたのは、奈良社保局総務課副主幹(48)=当時・奈良社保事務所国民年金第2課長=が口頭の厳重注意▽長野社保局長(54)=同・奈良社保局長=が訓告。大阪社保事務局関連では、当時の同事務局総務課長を戒告処分としたが、同事務局は現在の肩書と年齢を公表しなかった。
社保庁職員課は「職員の家族に便宜を図ったのでなく、法律の知識が足りなかったため起きた」と説明している。