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Wikipediaの偽情報、大手新聞が記事に掲載

学生がWikipediaに投稿したでっち上げの文章を、Guardianなどの大手新聞が記事に引用した。(ロイター)
2009年05月08日 14時50分 更新

 「わたしが死ぬときには、頭の中に最後のワルツが流れるだろう」。オスカーを受賞したフランスの作曲家モーリス・ジャレはそう語っていたと、3月に彼の死を伝えた新聞は記事に書いていた。

 だがこの文章は、アイルランドの学生がWikipediaに投稿したでっち上げだった。インターネットの情報に過度に依存することの危険性を示すためのものだったという。

 シェーン・フィッツジェラルドさん(22)は3月30日、ジャレの死が報じられた直後に、この文章を考案してWikipediaに投稿した。

 ダブリン大学で社会学と経済学を学ぶフィッツジェラルドさんは、ブログや小さな新聞は偽の文章を引用するだろうと思っていたが、大手の新聞が確認もせずにWikipediaの記事を利用するとは思っていなかったという。

 「わたしは間違っていた。英国、インド、米国、さらにはオーストラリアの高級紙が、ジャレの死亡記事にわたしの言葉を使った」とフィッツジェラルドさんは5月7日のIrish Timesの記事で述べている。

 英Guardian紙は、死亡記事の訂正を余儀なくされた新聞の1つだ。同紙は、偽の文章はWikipediaが出所で、その後ほかのサイトに転載されたようだと明らかにした。

 「この話の教訓は、ジャーナリストはWikipediaを避けるべきだということではなく、信頼できる一次情報源にまでさかのぼれなければ、Wikipediaの情報を使うべきではないということだ」とGuardianのリーダーズエディター、シオベイン・バターワース氏は述べている。

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[ダブリン 7日 ロイター]

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