【新型インフル】舛添厚労相会見詳報(上)「機外に出たあとに判明した人がいる」
5月9日12時58分配信 産経新聞
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国内での新型インフルエンザの感染確認で会見する舛添要一厚労相=9日午前8時40分、東京・霞ヶ関(緑川真実撮影)(写真:産経新聞) |
[フォト]感染者3人が運ばれた成田赤十字病院
《舛添厚労相は、「国内で患者が初めて確認された」と発表。5分ほどかけて、状況や今後の対応などを話した後に、わかりやすく説明するために、スライドを動かし始めた》
《まずは、3人が乗っていた航空便の便名などの情報が映し出された》
舛添厚労相「今、一番大事なのは、デトロイト発で昨日の午後4時半ぐらいに着いたノースウエスト航空25便に乗っていた乗客のみなさん方にお願いしたいのは、ご自分の健康管理。早く発見して治療すれば必ず治りますから、帰国して1週間から10日間くらいは慎重に健康管理をやっていただきたい。こちらからも、保健所を通じて定期的に状況把握を死体と思います。少しでも問題があれば厚生労働省のコールセンターに相談いただきたい」
《説明は、機内の検疫状況へと移る》
「患者は3人いて、患者Aは引率の先生で、患者Bは高校生。決められている半径2メートル以内の方は停留していただいて、調べています」
《先生と1人目の高校生までは、周辺の乗客への対応が十分に行われていたわけだ。ただ、2人目の高校生については、それまでの2人とは違っていた》
「患者Cにあたる2人目の高校生の方は、機内検疫のときには熱もなくて、サーモグラフィーにも引っかからずに何ともなかった。機外に出たところで、ちょっと気分が悪いということで調べたら、A型陽性だったということで、結果として新型インフルエンザに感染していたということであります」
《2人目の高校生は機内検疫をすり抜けていた。そのため、周辺座席にいた「濃厚接触者」の確認が後手に回った。舛添厚労相の語気も強まる》
「したがって、機外に出た後ですので、学校関係者の方は全部停留していますが、近い座席の方ですでに機外に出られてしまった方がおられます。この方々に連絡を取ってフォローを一生懸命やっています。当然のことながら、お手洗いに立ったりしますから、飛行機に乗っていた方全員が感染する危険性は十分あるので、このフォローを全力を挙げてやっています」
《続いて、患者3人が座っていた座席の状況を説明する》
「先生は66Aという座席に座っていました。この周辺の方々は、停留措置をとっています。1人目の高校生は29F。これも停留措置をとっています。問題は、2人目の高校生が座っていた座席が43Aですので、今会見をお聞きになっている方で、この飛行機に乗っていた方々は特に注意です。当然、ずっと座っているわけではなくて、お手洗いに行ったり水をもらいに行くことはありますから、乗客は動きますので、特にその点を懸念しています」
《厚労省によると、乗客のうち最大で11人が、停留措置を受けることなく入国した可能性があるという。そのため、舛添厚労相は会見を通して、身ぶり手ぶりを交えて乗客に情報提供し、感染拡大の防止や体調不良を感じた場合に速やかにコールセンターに相談するよう呼びかけた。舛添厚労相から一通りの説明が終わった後、記者団からの質問に移った》
=(下)に続く
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最終更新:5月9日12時58分
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