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白砂青松0715の日記

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2009年03月27日 XML このブログを購読する

Vossという人がソマリア沖への海保派遣論は破綻したとか言ってますが
[ ネット言論 ]    


http://t6ips2002.blog54.fc2.com/blog-entry-275.html

ちゃんと自分の言葉で問題点を指摘せず、ただそれっぽいことが書いてあるサイトにリンクを張って、それで「とっくに破綻している」とか言っているようです。

http://pixel-maritan.net/kaizoku01.php

やれやれ、自分の頭で考えない人はこれだから困る。

数多あるインターネット上のサイトのどこかに自分に都合の良いことが書かれていたら、それが普遍的な意味を持つと思っているのなら、本当におめでたいこと。
それなら、逆のことが書かれているサイトだっていくらだってある。
そこにリンクを張れば、それで護衛艦派遣は破綻したってことになるって言うんですかね?
私はそんな稚拙な主張をするつもりはありませんね。

で、肝心のそのサイトに書かれている内容なんですが、海保の巡視船を派遣できない理由を次のページで挙げているようです。

http://pixel-maritan.net/kaizoku03.php
http://pixel-maritan.net/kaizoku04.php

ここで、このサイトを書いた人が海保派遣ができないとしている「問題点」は、

1沿岸警備で手一杯
2洋上補給能力が無い
3海保は「軍」と通信できない

の3点です。

残念ながら、どれもこれも考察が中途半端。
結局は海保はだめという結論が先にあって、それに合わせてつまみ食いをしただけとしか読めません。

では、この「問題点」のどこが問題なのか。

==============================

1沿岸警備で手一杯だから何?

そんなのは海保派遣を唱えている人だってみんなわかっていること。
でも、そんなにソマリア沖が大事なら、海保をそちらに派遣して海自でその穴を埋めればいいでしょ。このサイトを書いた人自身が、海賊対策は一義的に海保の役目と言っているのですから。
要は、ソマリア沖で海保がやるべき仕事と日本近海で海保がやるべき仕事があって、前者が海自で対応できるなら、後者に海自が対応できないというのは矛盾

つまり、これは海保派遣のためのネックではあるけど、ソマリア沖に海自を派遣できると言った時点で、その解決策も同時に示されている問題に過ぎないってことです。
これをもって海保が派遣できないということは、ソマリア沖に海自が派遣できないということと同義だということに、残念ながらこのサイト作成者は気がつかなかった。

そしてVossなる御仁はそんな考察は全くせずにただ丸投げしようとした、そういうことです。

==============================

2洋上補給能力がないから何?

これは全く頓珍漢な問題点ですね。
だって、海軍の船には洋上補給能力あるといったって、そこに補給艦が居なければ全く意味がないんですから。
そして、海自の補給艦がインド洋にいるからそれから補給が受けられるなんて、このサイトを作った人の妄想に過ぎません。何故なら、インド洋に居る海自の補給艦はテロ対策特措法に則って派遣されているのであり、その目的外の行動を取ったらダメでしょう。彼らは国民の血税を使って活動しているんですから、そんな勝手なことをされては困ります。

--
『テロ対策海上阻止活動に対する補給支援活動の実施に関する特別措置法』

第三条  この法律において、次の各号に掲げる用語の意義は、それぞれ当該各号に定めるところによる。
一  テロ対策海上阻止活動 諸外国の軍隊等が行っているテロ攻撃による脅威の除去に努めることにより国際連合憲章の目的の達成に寄与する活動のうち、テロリスト、武器等の移動を国際的協調の下に阻止し及び抑止するためインド洋上を航行する船舶に対して検査、確認その他の必要な措置を執る活動をいう。
二  補給支援活動 テロ対策海上阻止活動の円滑かつ効果的な実施に資するため、自衛隊がテロ対策海上阻止活動に係る任務に従事する諸外国の軍隊等の艦船に対して実施する自衛隊に属する物品及び役務の提供(艦船若しくは艦船に搭載する回転翼航空機の燃料油の給油又は給水を内容とするものに限る。)に係る活動をいう。

http://law.e-gov.go.jp/htmldata/H20/H20HO001.html
--

少なくともテロ対策特措法を改正しない限り、「テロ対策海上阻止活動」に従事していない護衛艦がインド洋の海自補給艦から洋上補給を受けることは、税金の目的外使用です。

そしてもう一点。
この人は散々他国は海軍を送っていると言っている。じゃあ、その艦艇はどうやって補給を受けているのってこと。
ほとんどの国は1、2隻のフリゲートなどを派遣しているだけ。そういった国は近傍の港以外で補給を受けるしかないはずです。

Wikipediaの「ソマリア沖の海賊」という項目に書かれている「各国の対応」の中に書かれている補給艦は日本のそれの他には中国とロシアだけ。

http://ja.wikipedia.org/wiki/ソマリア沖の海賊

それ以外の国の艦船は一体全体どうやって活動しているんでしょうね(苦笑)。

つまり、それだけの軍艦があの海域に居るということが、補給を受けられる港があるという証拠。それが明示されているのに、

『…あ、あと補給を安易に考えている人が多いのですが、「どこでも港に入れば、補給ができる」なんてTVゲームのようにはいきませんよ。』

なんて、さも自分は何もかもわかっているかのように振る舞っている。
私はそういう人はあまり信用しないことにしています。

『…なんでこんな当たり前のことを、わざわざ確認しなくちゃいけないんでしょう。』

自分で反証を挙げていることにも気がつかないでこんな台詞を書くなんて、私には冗談にしか読めませんでした。

でもまあ、このVossという御仁は鵜呑みにしているようなんで、こっちはわざわざエントリに書かなければならなかった。迷惑な話です。

==============================

3 海保は「軍」と通信できない、わけないじゃない

このサイトを作った人は「軍事行動のための通信周波数を「警察」組織に教えてくれるかしら・・」なんて書いてますけど、「教える」に決まっているじゃありませんか。
周波数なんてその時その時で変えるから意味があるのであって、軍事行動だからこの周波数を必ず使う、そしてその周波数はどの国も同じ、なんて話が本当にあるとしたら、作戦は筒抜けになっちゃうじゃありませんか。
だいたい、そんな秘密の周波数があるとしても、これだけの多くの軍人が世の中に居れば、絶対にそれは漏れる。それなら、作戦の度に見方同士で使う周波数を決めた方が混信も避けられる。だからそんな不変の周波数なんて決めていたって意味がない、即ち、そんな無駄なことを各国の軍がする理由がないってことです。

で、実際には当該エリアで活動する各国の軍艦が使っている何らか共通周波数があるのでしょうね。だったらそれを海保の船に教えないという道理が無いし必然性もない。だってそこにいる軍艦の中にはお世辞にも同盟国とは言えない関係の国の船もいるのですから、そういう間柄で情報交換をしておいて、同盟国でも警察だから入れないなんてお間抜けなことをするほど、現場の人々はバカじゃありませんよ。

『伝統的に各国海軍のあいだには「Navy to Navy」という考え方があり、どんな国でも“海軍は海軍どうし”信用を持って接してくれます。』

なんて願望を書いてますけど、それで同盟国とは言えない国の軍艦と情報交換して、一応は同盟国と言える国の警察をシャットオフするようなら、そんな「伝統」などクソ食らえですね。

そして、もし本当にそんな伝統があって海保が周波数を教えてもらえないなら、海保は海自に聞けば良い。それで海自が口を割らないとしたら、自衛隊の最高司令官がそれを伝達するように命じれば良い。それでも教えないとしたら、そんな日本よりも他国の軍の顔色をうかがうことを優先するような組織は日本には不要ということが、はっきりするということです。

いずれにしろ、そんな『軍同士で使われる秘密かつ不変の通信周波数』が存在することを示さない限り、この「問題点」には一片のリアリティも存在しないと言ってよいでしょう。

==============================

まあ、このサイトは部分的には冷静な分析をしようとはしていますけど、最後は海保はダメという結論を導くために無理に無理を重ねているのは確か。

でも、そういう牽強付会にもこのVossという御仁は気づかずに、頭っから鵜呑みにして「海保派遣論自体がとっくに破綻している」と嬉々として触れ回るんですから、ホント、自分の頭で考えない人には困ったものです。




最終更新日  2009年03月28日 02時03分25秒
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