2009年5月9日 9時6分更新
生まれてくる子どもの父親が日本人だとウソの認知届けを厚木市の市役所に提出し、子どもの日本国籍を不正に得ていたとして、不法滞在の外国人の男女と日本人の男が8日までに逮捕されました。警察は母親の在留資格を得るため、胎児の認知制度を悪用したとみて調べています。
逮捕されたのは、ペルー国籍のサラザル・モラレス・シルビオ・マルティン容疑者(30)とアルゼンチン国籍のイグレシアス・ラウラ・マルセラ容疑者(30)、それに知り合いの正木弘容疑者(33)のあわせて3人です。
警察の調べによりますと、3人はイグレシアス容疑者が妊娠中の去年9月に正木容疑者の子どもだというウソの認知届を厚木市役所に提出するなどして、子どもの日本国籍を不正に得ていたとして電磁的公正証書原本不実記録の疑いが持たれています。
イグレシアス容疑者は去年12月に男の子を出産した後、不法滞在の疑いで逮捕され、子どもの戸籍を警察が調べて発覚したもので、DNA鑑定の結果、男の子はサラザル容疑者の子だと確認されたということです。
イグレシアス容疑者は「子どもが日本国籍を持てば、自分も在留資格を得られると思った」と供述し容疑を認めているということです。警察は日本人の父親が認知すれば日本国籍を取得できる胎児の認知制度を悪用したとみて詳しいいきさつなどを調べています。