エジプトで鳥インフル拡大 昨年の倍超す17人感染【カイロ5日共同】豚インフルエンザに端を発した新型インフルエンザ(H1N1型)の脅威が拡大する中、毒性でけた違いに上回る鳥インフルエンザ(H5N1型)にエジプトで今年感染した人の数が4日現在で、昨年1年間の8人の倍を超す17人に急増している。専門家はH1N1型以上に警戒が必要と強く警告している。 日本の国立感染症研究所感染症情報センターのホームページなどによると、エジプトは2003年10月以降、インドネシア(感染者数141人、うち死者数115人)ベトナム(同110人、55人)に次ぎ、4月24日現在で感染者約70人、死者26人と、世界でも3番目に感染者、死者の数が多い国となっている。 とりわけ今年に入って感染が急加速。鳥インフルエンザに感染していたカイロ近郊の6歳の少年が4月21日に死亡したのを皮切りに、同月24日までに計3人が立て続けに死亡した。 エジプトでは鶏を含む家禽類の多くが、鳥インフルエンザ向けワクチン投与を組織的に行うことが可能な大規模農場ではなく、個人農家の庭先で飼われている。 カイロに拠点を置く世界保健機関(WHO)東地中海地域事務局の当局者は「H1N1で影が薄くなっているが、致死率や毒性でけた違いに上回る鳥インフルエンザの脅威は全く減っていない。カイロでは市街地で生きたまま家禽類が売られており、鳥インフルエンザに対する警戒も極めて重要だ」と話している。 【共同通信】
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