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 自宅の近くや通勤道周辺の田に、幾つかレンゲの群落がある。清楚(せいそ)な薄紫のじゅうたんが心を和ませてくれる。この連休、総社市の吉備路れんげまつりもにぎわった。

 レンゲが属するマメ科植物の根には根粒菌がいて、空気中の窒素をとらえて固定する働きがある。レンゲを枯れないうちに土にすき込めば肥料になり、作物の生育を助けてくれる。

 中国原産でかの地では「紫雲英」と書き表す。字面が何とも美しい。日本に入ってきた時期は定かでないが、平凡社新書「ネイチャー・カレンダー」によれば十八世紀初め、貝原益軒が著した「大和本草」に既に広く親しまれている様子が記されているそうだ。

 緑肥に利用され始めたのは江戸中期以降という。明治時代には政府が奨励し、全国に広がった。その後、化学肥料の普及で姿を消したが、有機農業が注目されて近年復活しつつある。地域おこしに活用するところも多い。

 カエルもアキアカネもヒガンバナも、多くを田んぼが育てている。日本の身近な自然は、人々が昔から営々と田畑を耕してきたことではぐくまれた。

 田のレンゲを見ていると、農業と自然が一体であるだけでなく、互いが支え合っていると感じられる。環境との共生は簡単ではないけれど「日本人なら何とか」と希望がわいてくる。


(2009年5月8日)
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