小坂井町が、後期高齢者医療制度の保険料徴収をめぐり、口座振替による納付への変更を申請した町民59人について、変更せずに従来通り年金からの天引きのままにしていたことが24日分かった。1月に職員がシステムに入力した際、入力漏れがあったといい、町は電話と文書で59人に謝罪した。
町によると、間違った天引き額は計195万円。15人は所得税や住民税の控除対象になっていて、控除対象額は計12万7000円になる。今後、弁償などで補てんする方針。
保険料の年金からの天引きが問題化したのを受け、08年12月から全国で口座振替に変更できるようになった。同町では1月までに59人が変更を申請した。今月に入って、役場職員の家族が変更されていないと指摘し、ミスが判明した。【中島幸男】
毎日新聞 2009年4月25日 地方版