No. 16
「多カードR4化計画」の第3弾はDSTTです。
少し前まではDSTT-Advanceの起動画面を改造していましたが、
最近になってより適した素材のR4Xが現れましたので、
今回はこれを使ってR4化してみます。
R4XはR4のカテゴリに入っているようですが実際にはDSTTのクローンです。
当研究所でもレポート10で既に使っていますので、
DSTTで起動する事は実証済みです。
トップのメニューはR4風ですがゲーム・ボタンを選択するとDSTTです。
DSTTのファイラーはフォルダ分けを無視してしまうので、
好みが分かれるところだと思います。
そこで今回はゲーム・ボタンを押した時にDSTTが起動するのでは無く、
YSMenuが起動するように改造してみます。
用意するものはR4X_v1.17_JapaneseとYSMenuです。
1. R4Xのセットアップこちら から
R4X_v1.17_Japaneseをダウンロードして解凍します。
解凍後のTTMENU.DATをボヤッキーさんのIPSパッチを使用してデトックスします。
TTMenu v1.17用のデトックスIPSパッチは1.17(CRC32:6C2AF814)です。
次に毒抜きされたTTMENU.DATに改造用のパッチを施します。
改造用IPSパッチを
こちら に用意しました。
IPSパッチの方法はレポート13を参照してください。
R4XDS.DATは不要ですので削除します。
IPSパッチと同梱の画像ファイルはYSMenuのスキンです。
YSMenuをよりR4らしく見せるためにTTMenuフォルダに入れます。
な〜んちゃってスキンですのでボタンが機能する訳では有りません。
2. YSMenuのセットアップYASUさんのところから最新のYSMenuをダウンロードして解凍します。
YSMenuをDSTT用にセットアップします。
分からない場合はレポート12とレポート13を参照してください。
生成された
ttpatch.datと
ttdldi.datをTTMenuフォルダに移します。
YSMenu.iniの以下の部分を探します。
; External Application (Start Button Menu)
;EXT_APP1_FILE=/_DS_MSHL.NDS
;EXT_APP1_NAME=MoonShell
この3行を次のように編集します。
; External Application (Start Button Menu)
EXT_APP1_FILE=/TTMENU.DAT
EXT_APP1_NAME=TopMenu
編集後のYSMenu.iniをTTMenuフォルダに移します。
次にTTMenuフォルダ内の
ttsystem.iniと
language.iniを削除します。
skinフォルダも削除して構いません。
最終的にTTMenuフォルダ内はこうなります。
3. MoonShellのセットアップトップ・メニューの真ん中のボタンでMoonShellが起動しますが、
このままでは[START]ボタンでソフト・リセットされません。
以下の変更で[START]ボタンでソフト・リセットするようになります。
moonshl.iniの先頭付近から以下の箇所を見付けます。
NDSLiteDefaultBrightness=4
発見したらこの直後に以下の指定を追加します。
; --------------------
; スタートボタンを押したときの処理を選択します。
; 0 = デバッグスクリーンを表示
; 1 = ソフトリセット (RESET.MSEを起動)
StartButtonExec=1
以上でセットアップは終了です。
普通に起動すればR4風のトップ・メニューが立ち上がり、
ゲーム・ボタンでYSMenuが起動します。
YSMenuからR4風のトップ・メニューに戻るには、
YSMenuの[START]から右端のボタンを選択すればOKです。
それではDSTTでR4風YSMenuをお楽しみ下さい。
【 Column 8 】 もう一つのソフト・リセット
今回はMoonShellを[START]ボタンでソフト・リセットさせるため、
moonshl.iniを編集しましたが他の方法も用意されています。
あまり知られていませんがMoonShellは、
[L]+[R]+[A]+[B]の同時押しでソフト・リセットが掛かります。