【日本語版】 .NET Framework のセットアップを検証する最新ツール (仮バージョン) をダウンロードできます
こんにちは!
フォーラム オペレーターの服部 清次です
昨日、郵便局に荷物を取りに行ったら、年賀状の案内ポスターが貼ってありました。
約60年の歴史を持つお年玉付き年賀はがきも、最近では時代の波を反映して、当選商品にデジカメなどが用意されていますが、今年は一体どんな商品が当たるのでしょうか?
ちなみに、僕は小学生のころ切手セットが当たったきり当選していません。。。 (-“-)
さて、今日も昨日に引き続き、以前 MSDN フォーラムの「よくある質問」で紹介した英語スレッドの日本語訳を紹介してみようと思います。
これは、Aaron Stebner のブログ記事で、「.NET Framework のセットアップを検証する最新ツール(仮バージョン)をダウンロードできます」というスレッドです。
この情報が皆さんのお役に立てることを願っています!
* なお、日本語に翻訳するうえで表現のニュアンスを変えている箇所などがありますので、ご了承ください。
◆ .NET Framework のセットアップを検証する最新ツール(仮バージョン)をダウンロードできます(原題: “Draft version of a new .NET Framework setup verification tool available for download”)
私は少し前、システム上に.NET Framework 1.0、1.1、2.0がインストールされていることを検証するためのサニティ チェックを行なう.NET Framework セットアップ検証ツールを公開しました。 しかし、このツールには以下のような制限がありました。
- Windows Vista にインストールされている.NET Framework 2.0の検証に未対応
- .NET Framework 2.0 SP1、.NET Framework 3.0、.NET Framework 3.0 SP1、.NET Framework 3.5 に未対応
- ファイル バージョン情報のみをチェックし、セットアップによって生成されたレジストリ値をチェックしない
- 製品が最初にインストールされた際に使用されたセットアップ テクノロジ(Windows Installer または OS のインストール テクノロジ)に依存しており、正確な検証結果を得るには、UIでOS指定バージョンの製品を選択しなければいけない
- システムに .NET Framework のホットフィックスがインストールされている場合、誤った警告を報告する
結果的に、私は新しい検証ツールを作ることにしました。 今回のバージョン1は、より多くの方々にご利用いただくことができます。 皆さんがシステム上の様々なバージョンの.NET Framework のインストール状況を検証できるように、ツールに関する情報を投稿したいと思います。
新しい検証ツールのダウンロード場所
新しい検証ツール(仮バージョン)は、対応するすべての OS およびプロセッサアーキテクチャ上で動く .NET Frameworkの全バージョン(1.0、1.1、2.0、2.0 SP1、3.0、3.0 SP1、3.5)を検証することができます。 このツールは、以下の場所でダウンロードすることができます。
http://astebner.sts.winisp.net/Tools/netfx_setupverifier_new.zip
このツールの UI はとても分かりやすくなっており、検証したい .NET Framework のバージョンを選択するためのドロップ ダウン式リスト ボックス、選択された製品の検証プロセスを開始するための [Verify Now] ボタンが用意されています。 検証が終わりましたら、選択された製品の結果が表示され、追加で別の製品を検証することもできます。
私はこの検証ツールを複数の環境で試してみましたが、ツールが誤ったエラーを報告したりエラーケースが欠けるといった問題が生じる可能性があります。 もしこのツールを使用中に問題が見つかった場合は、このスレッドにコメントを投稿するか直接私にご連絡ください。 可能であれば、将来私が引き続きツールを改善できるように、問題の起きた環境に関する情報と以下に記載するログファイルのコピーをご提供ください。
このツールをサイレント モードで実行する方法
検証プロセスの自動化をご希望の場合、この検証ツールは、サイレントモードでの実行に対応しています。 サイレント モードで実行するには、検証ツールの zip ファイルをダウンロードした後、その zip ファイルから netfx_setupverifier.exe ファイルを展開し、以下の構文で実行してください。
netfx_setupverifier.exe /q:a /c:"setupverifier.exe /p <検証する製品名>"
この例の中で <検証する製品名> を置き換えるために /p スイッチで送られた値は、検証ツールの自己解凍パッケージに含まれている setupverifier.ini ファイルに記載されている製品名の1つに必ず一致しなければいけません。
現在、この検証ツールで /p スイッチを使って送ることのできる製品名は、以下のとおりです。
- .NET Framework 1.0
- .NET Framework 1.1
- .NET Framework 2.0
- .NET Framework 2.0 SP1
- .NET Framework 3.0
- .NET Framework 3.0 SP1
- .NET Framework 3.5
例えば、このツールをサイレント モードで実行して .NET Framework 2.0のインストール状況を検証するには、以下のようなコマンドラインを使用してください。
netfx_setupverifier.exe /q:a /c:"setupverifier.exe /p .NET Framework 2.0"
検証ツールは、以下の終了コードを返します。
- 0 - 指定された製品に対して、クリーン アップが無事完了しました
- 1 - 要求された setupverifier.ini ファイルは、setupverifier.exe と同じパス内に見つかりませんでした
- 2 - ツールが起動しているOSへのインストールが未対応のために検証できない製品名が送られました
- 3 - setupverifier.ini に存在しない製品名が送られました
- 100 - 指定された製品の検証は失敗しました
- 1602 - 検証はキャンセルされました
ロギング
この検証ツールは、デフォルトで2つのログ ファイルを生成します。 これらのログ ファイルを参照して、製品の検証中にツールが実行しているアクションや発生しているエラーを確認することができます。 これら2つのログ ファイルは、以下に記載されているように、デフォルトで %temp% に生成されます。 %temp% ディレクトリを見つけるには、Windows の [スタート] メニューから [ファイル名を指定して実行...] に %temp% と入力し、[OK] をクリックして Windows Explorer のディレクトリを開いてください。
- %temp%\setupverifier_main_*.txt - このログは、検証ツールのセッション中にとられたすべてのアクションに関する情報(例:指定の製品についてツールが検証しようとしたリソース情報、そのリソースがシステム上で見つかったかどうかなど)を含んでいます。 このログはかなり長くなる傾向にありますので、検索を容易にするため、エラーは ****ERROR**** というプレフィックスで記録されています。
- %temp%\setupverifier_errors_*.txt – このログは、指定された製品の検証中に見つかったエラーに関する情報のみを含みます。
検証ツールが立ち上げられる度に、2つの新しいログ ファイルが生成されます。 デフォルトで、ツールが立ち上げられた日程と時間がログ ファイル名の最後(上記の名前の中の * 部分)に付け加えられます。 ログ ファイルに使用されている正確な名前を管理したい場合は、以下コマンドライン パラメータを使用してください。
- /l <filename> - 名前を指定して、検証ツールのメイン アクティビティ ログに setupverifier_main_*.txt のデフォルト値を置き換える
- /e <filename> - 名前を指定して、検証ツールのエラー ログに setupverifier_errors_*.txt のデフォルト値を置き換える
例えば、以下のコマンド ラインを使用することによって、両方のログファイルに対してデフォルトではない名前を指定することができます。
netfx_setupverifier.exe /q:a /c:"setupverifier.exe /l %temp%\my_main_log.txt /e %temp%\my_error_log.txt"