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私が結婚してから、購読し続けている月刊誌がありますが、最近、
ある女優さんのエッセイが連載されています。
再婚されたお相手の方には、愛犬がいたのですが、その愛犬は2年半の闘病ながら、ゆったりと過せていたようで・・。
女優さんの描写も素晴らしくて、昨夜はその雑誌のエッセイを泣きながら読んでいました。
愛犬は亡くなる数ヶ月まえから、お気に入りの庭に出て、空をじっと見上げている事が多かったそうですが、
「これまでの人生を振り返っていたのか、それともお迎えの天使とお話していたのか」・・と書いてありました。
御友人の方が、新聞のコラムを切り抜いて送ってくださったそうです。
それは6歳の坊やの言葉が書いてあったそうなのですが、
「人はどうしたら良い人生を歩めるかを学ぶ為に生まれるけど、皆を愛し素敵にできるかをね。
でも、犬は初めから全部わかっているんだ、だから長く生きないんだよ。人間に生きる意味を教えるために存在するんだから。」
と書いてあったそうです。そして、
「大切な人、大好きな人が帰宅した時には、全身で喜び出迎えてくれて、お腹一杯になったら満足して、
顔にあたる風に心地良さと幸せを感じて、長いシンプルな散歩に喜びを見出し、
単純、平凡が一番幸せなのだよと、教えてくれました。
一度は別れを覚悟した愛犬と、2年以上のおまけの時間を過す事ができたのは
愛犬は充分に生きたのだと私達が納得する為だったのかもしれない」
と書いてありました。
動物は、シンプルに生きる事を教えてくれます。本当に心から私は思います。
宙を見上げるその視線の先には、ほんとうに天使がいるのかもしれません。
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