大阪府の橋下徹知事は8日、全国知事会(会長=麻生渡・福岡県知事)が30億円の留保金がある一方で都道府県から年約5億円の分担金を集めていることについて「国直轄事業の負担金廃止を訴えている知事会がやることか」と批判した。そのうえで18日投票の会長選で3選が有力視されている麻生氏について「僕の考えと違う方に賛同するわけにはいかない」と報道陣に語り、不支持もあり得るとの考えを示した。
橋下知事は、総務省OBが務める事務総長の給与約1900万円(09年度)が自身の給与(約1750万円)より高額なことにも触れ、「自治体が切りつめて財源を確保して分担金を出してるのに、僕より高い」と強調、18日の知事会に出席して問題点を指摘するとした。
全国知事会事務局は「分担金は人件費に充てられ、留保金は海外の知事会との交流事業や将来大きな事業をやるための経費。目的外に使うには知事会の議決が要る」と説明している。(春日芳晃)