がんばれファイターズ
リリーフ陣フル稼働、9連戦を5勝4敗 力で勝負、菊地が結果 (05/08 08:59)
9連戦中5試合に登板、チームに貢献した菊地=6日、ロッテ戦
16勝12敗で2位をキープする日本ハム。4月末からの9連戦を5勝4敗で勝ち越せたのは、リリーフ陣のフル回転によるところが大きい。特に、5年目菊地の獅子奮迅ぶりが目立っている。(武田亮一)
連戦中は中継ぎを酷使。1日からの西武戦で3試合連続延長戦もあり9試合でリリーフ投入は延べ27人。5日の五回終了降雨コールドゲームを八木1人で投げきったにもかかわらず、西武に次いで多かった。先発陣の調子が上がらずイニング数を稼げない状況で、金森を緊急昇格させて補充したほどだ。
その中で、結果を残しているのが菊地だ。6日までに守護神の武田久、左腕の宮西と並びチーム最多12試合に登板。登板イニング13回2/3も中継ぎでは坂元に次ぐ。9連戦中は1日からの3連投を含む5試合に登板。6日のロッテ戦では2失点したが、防御率は1・98と上々だ。
140キロ台後半の直球で押す投球スタイルは小気味いい。カーブ、フォークも持っているが「変化球が甘く入るより真っすぐで押したい」と、力で勝負できるのが魅力。ブルペン担当の厚沢投手コーチも「はまるとすごい」と評価する。
昨季からリリーフに本格的に取り組み、2軍で主にストッパーを担った。今季、初めて開幕1軍入り。主に劣勢でのロングリリーフで起用されているが、好調な味方打線が追いついて競り合いになることも多い。抑えても「自信はないですけど」が菊地の口癖。だが「(1軍で11試合登板した)去年は場慣れしていなかった。今年はオープン戦から競る場面で投げ、ピンチも『毎度のこと』と思えるようになった」と、経験を着実に糧にしている。
「チャンスを与えてもらって、投げられることが楽しい」と表情は明るい。このまま信頼を積み重ねれば、逃げ切る試合での投手リレーに組み込まれる日も遠くないはずだ。