人気漫画家&編集者“暴走”…笑えない漫画業界の荒廃
公称38万部だが実売は15万部
最近、一部の人気漫画家や編集者の“暴走”が問題になっている。漫画家が原稿料や実売部数の実態をブログで暴露したり、漫画誌の編集者同士が批判しあうなど、収拾がつかない事態だ。
昨年3月、小学館の「週刊少年サンデー」で『ワイルドライフ』を5年間連載した漫画家の藤崎聖人さんが、自身のブログに≪心の底から“よかった”と思ったことなどひとっつもないくらい、忘れたいくらいいい思い出のない作品≫などと書き込み、ファンの間で話題になった。不満の理由は不明だが、藤崎さんは今年4月、サンデーのライバル誌「週刊少年マガジン」(講談社)に“移籍”し、これも大きな話題を呼んだ。
昨年5月には、やはりサンデーの人気連載だった『金色のガッシュ!!』の作者、雷句誠さんがブログで≪漫画は描き続けますが、週刊少年サンデーで仕事をする事はありません≫と宣言。雷句さんは翌月、『金色−』の原画を小学館が紛失したとして、330万円の損害賠償を求める訴えを東京地裁に起こした。
【原稿料上がらぬ】
『神のみぞ知るセカイ』をサンデーで連載している若木民喜さんも≪9年目に突入しますけど、原稿料1円も上がってない≫≪銀行の残高が1万円を切った≫などの不満を赤裸々に語り、物議をかもしている。
問題発言は漫画家だけではない。マガジンの編集者がメディアのインタビューで「いままで15作品くらい担当してきて、ほとんどが連載打ち切りになった」と語ったところ、「月刊コミック電撃大王」(アスキー・メディアワークス)の編集者から≪ほとんどが連載打ち切りって、そうとう酷くね? 桜の樹の下には無数の作家の死体が埋まっている≫とブログで痛烈に批判された。
「モーニング」(講談社)に連載されていた『ブラックジャックによろしく』の原作者、佐藤秀峰さんは今年4月、≪原稿料にすると約1600円≫≪月収70万円≫≪A誌は公称38万部ですが、実売部数は15万部≫などと暴露。これに対し、匿名の漫画家がネット上で≪いい加減にしろ佐藤秀峰≫と激怒。自身の生活実態を詳細に記述したうえで、佐藤さんの出した数字は≪税務署に対する言い訳≫であり、≪天狗になってるとロクなことねえぞ≫と猛批判した。
先月14日には「週刊プレイボーイ」(集英社)で『マキバオー』を連載中のつの丸氏が、休載を「作者取材のため」と紙面告知した編集者に対し、≪なんでウソをつくのでしょうか? 取材のための休みなんてもらったことねえよ≫と爆発。別の読み切り執筆に伴う休載だと明かした。
漫画業界が荒れている理由について、漫画評論家兼編集者の中野晴之氏は「原稿料はここ数年まったく上がっておらず、漫画家の生活は厳しい。とはいえ、以前なら編集者が持ち出し覚悟で漫画家の面倒を見て、強固な信頼関係を築いていた。いまは雑誌が売れず、編集者も余裕がないのだろうが、それでも大手の編集者の給料は30代で1000万円近い。もっと漫画家のケアをするべきです」と話している。
ZAKZAK 2009/05/07
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