(cache) 山陰中央新報 - 精魂込めた２８振り　奥出雲で刀匠小林一門展

遊ぶ : 精魂込めた２８振り　奥出雲で刀匠小林一門展

小林力夫さん（右）の説明を聞きながら太刀を鑑賞する来場者＝奥出雲町横田、奥出雲たたらと刀剣館

　島根県奥出雲町横田の奥出雲たたらと刀剣館で、春季特別展「刀匠小林一門展」が開かれている。旧横田町無形文化財の小林貞照（本名・弘嗣）さんの作品を中心に、一門の刀工が精魂込めて制作した日本刀が展示されており、愛好者らが見入っている。十日まで。

　同一門は、江戸時代後期から、たたら操業、大鍛冶屋や刀工を生業とした小林家に由来する。

　展示されているのは、原料の玉鋼が手に入りにくかった昭和五十年代の作品など。鎌倉中期の振り幅の広い豪壮な太刀姿で、重花丁字（じゅうかちょうじ）を交えた波紋が特徴の太刀のほか、脇差しや短刀、守り刀など二十八振りが並ぶ。

　実際に触って感触を知ってもらおうと、製作過程の太刀、なぎなたなども展示しており、訪れた人たちがまぶしい輝きを放つ日本刀を興味深そうに鑑賞している。

　三－五日には、それぞれ午前十時と午後一時から、日本刀の鍛錬や抜刀実演がある。問い合わせは同館（電話０８５４・５２・２７７０）。

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