【ハノイ=岩本陽一】ベトナム政府は国家戦略に位置付ける宇宙開発計画の第1弾として、日本から小型の地球観測衛星を調達する方針だ。日本の技術を導入し、2020年の国産衛星打ち上げを目指す。このほど日本政府に衛星調達に関する資金、技術両面での支援を正式に要請した。新規円借款供与などが決まれば、日本が宇宙開発で他国を本格支援する初のケースにもなる。
ベトナムが調達するのは日本メーカーが製造する「JV―LOTUSat」。頻発する洪水など自然災害の監視に活用するほか、気象観測にも利用する。農林業の振興にも役立つとみている。
(18:41)