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プリチャード氏「6カ国協議は終わった」(下)

-現在の対峙(たいじ)の状況は今後どれだけ続くと思うか。

 「おそらく長くて5カ月は続くだろう。短い期間に解決策は出てこない。今は米国が何か行動を起こそうとしても、北朝鮮はそれに対応する準備ができていない。北朝鮮は今後も、自国内での政治的状況に基盤を置いた攻撃的な政策を展開するだろう」

-北朝鮮が2回目の核実験を行う可能性はあるのか。

 「北朝鮮が核実験を行う可能性は高まるだろう。何よりも中国が2006年の国連安保理決議1718号を認める議長声明に合意したため、北朝鮮は非常に気分を害している。北朝鮮は06年の1回目の核実験当時も中国からの中断要求を聞き入れなかった」

-現在の状況に対する解決策はないのか。

 「ボスワース代表があえて北朝鮮を訪問する必要はない。北朝鮮の姜錫柱(カン・ソクチュ)第1外務次官をニューヨークではなくワシントンに招待し、無条件で対話を始めるべきだ。米国と北朝鮮はお互いに対する誤解が深まらないようにしなければならない」

■プリチャード元朝鮮半島和平担当特使

 執務室には2000年10月24日付の労働新聞が飾られている。これは、クリントン元政権当時にオルブライト国務長官(当時)と共に北朝鮮を訪問し、金総書記に会った当時の写真が掲載されたものだ。

 陸軍情報将校出身で、クリントン元政権ではホワイトハウス国家安全保障会議(NSC)で韓半島問題を担当した。

 ブッシュ前政権では北朝鮮特使を担当したが、強行一辺倒の政策に反発して辞任。北朝鮮に対しては抱擁論者とされている。オバマ政権の事情にも詳しい。著書にはブッシュ前政権の北朝鮮政策を批判した『失敗した外交』がある。

ワシントン=李河遠(イ・ハウォン)特派員

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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