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プリチャード氏「6カ国協議は終わった」(中)

-北朝鮮の行動がオバマ政権の高官にも良くない印象を与えたということか。

 「ここ17年間にわたり北朝鮮問題に取り組み、今回オバマ政権に合流することになった専門家たちは、北朝鮮問題から一歩退いた。当分は北朝鮮に対してあえて否定的な政策を取ったり、あるいはインセンティブを与えるようなこともなく、北朝鮮が自滅の道を歩むのを見守ることになるだろう。北朝鮮が誤った対応に出たため、今後米国の政策はやや保守的な方向へと流れる可能性が高い」

-6カ国協議が再開されるのは難しいと思うか。

 「6カ国協議はすでに役目を終えたと思われる。今の状況で6カ国協議が再開されるという兆候はどこにも見られない。クリントン国務長官も、議会での聴聞会で6カ国協議について明言していない」

-北朝鮮が6カ国協議を拒絶している理由は何か。

 「彼らは核問題を米国との2国間問題だと考えている。そのため日本やロシアが参加することは望んでいない。北朝鮮を6カ国協議の場に引き戻すこともできないと思う。しかしこれとは異なった形での多国間協議の場を設定することはできるだろう」

-どのような形での他国間協議が6カ国協議を引き継ぐのか。

 「1990年代に南北と米中が参加して4カ国協議が行われた。当時の根本的な合意は、この協議の枠の中で2国間協議や3国間協議など、あらゆる形での会談が可能だったため、非常に融通がきいたということだ。4カ国協議は初期の形で、後になって日本とロシアも参加することができるだろう。しかし米国、中国、北朝鮮が参加する3カ国協議はうまく機能しなかったため、これは不可能だと思う」

ワシントン=李河遠(イ・ハウォン)特派員

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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