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北朝鮮、東倉里のミサイル試験場建設を加速化

 北朝鮮が最近、平安北道鉄山郡東倉里で新しい長距離ミサイル試験場の建設を急いでいることが判明し、完成の時期は予想より数カ月早まるものと見込まれている。また、北朝鮮が2006年に地下核実験を実施した咸鏡北道吉州郡豊渓里で車両や人の動きが活発化しているなど、核実験の準備の兆候が示されており、関係当局が鋭意注視していることが分かった。

 韓国政府の消息通は6日、「北朝鮮が最近、東倉里の試験場で装備や人員を増やし、工事を急いでいることが分かった。当初は今年末ごろ完成するだろうと予想されていたが、数カ月早まりそうだ」と語った。北朝鮮は8年前に東倉里の試験場建設を開始し、昨年9月までにおよそ80%の工事を終えていた。

 軍当局は、北朝鮮外務省が先月29日に「国連安全保障理事会が対北朝鮮制裁を撤回し謝罪しなければ、第2次核実験や大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射実験を行う」と警告したことと関連し、東倉里の試験場完成を繰り上げ、ここで長距離弾道ミサイルの発射実験を行う可能性がある、と見ている。

 東倉里の試験場は、北朝鮮が先月5日に長距離ミサイルに転用可能なロケットを発射した咸鏡北道花台郡舞水端里の試験場よりはるかに大きく、現代化された設備を備えており、ICBMと人工衛星打ち上げ用の宇宙ロケットのいずれも発射できると評価されている。

 また当局は、北朝鮮が第2次核実験を行うと威嚇している中で、咸鏡北道吉州郡豊渓里での活発な動きを相次いで捕捉しており、注目しているという

 韓国政府の消息通は、「地下核実験は事前の予測が難しく、いつ核実験が可能になるか正確に知ることはできないが、その気になりさえすれば近日内に実施できる準備を整えている状態だとみている」と語った。

ユ・ヨンウォン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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